見出し画像

祝!連載100回。となると、やっぱりnobodyknows+しかないだろ!(オススメMV #100)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の100回目です。(連載のマガジンはこちら)

2020年7月から開始したこの「オススメMV」の連載も、気が付いたらなんと100回目を迎えました。
今回は100回記念というわけでもないのですが、以前どハマりして今もたまに聴く超お気に入りのグループ、nobodyknows+の特集をお送りします。
nobodyknows+は、楽曲はメチャクチャ気に入っているのですがリピートするMVはなかなかなく、この連載で紹介したくても紹介できずツライ日々が続いていました。
しかし、「これは素晴らしい!」という動画が今年公開されたので、連載100回目を記念して皆さんに紹介させていただきます。(ギリギリ年内に間に合ってホッとしています...)

まずは、そのその超絶素晴らしい動画をご覧ください。
nobodyknows+の「ココロオドル」です。どうぞ!

リズミカルなノリのいい楽曲とメンバーそれぞれの特徴のある歌声が、このサムネイルからも伝わってくる和気あいあいとした楽しい雰囲気と組み合わさり、究極の音楽動画として昇華されています。
この動画は、後世に伝えるべき神動画ではないかとすら思えます。

nobodyknows+(ノーバディ―ノウズ)は、1999年に名古屋で結成されたHIPHOPグループで、5MC1DJというボーカル5名にDJ1名と珍しいフォーメーションでしたが、途中1名が脱退し、現在は4MC1DJとなっています。

結成当初は「nobody knows」というグループ名で2MC1DJの形式でインディーズで活動していましたが、2002年に5MC1DJとなってメジャーデビューし、2004年に1stアルバム「Do You Know?」をリリースします。
その1stアルバムがオリコン1位になり、その年の紅白歌合戦に出場するという恐ろしいスタートダッシュですが、なんと紅白歌合戦には所属事務所なしで出場したということで、イレギュラー対応してまで出場させたかったぐらいスゴイ人気があったことが伺えます。

この「ココロオドル」は、その1stアルバム「Do You Know?」に収録されている楽曲で、nobodyknows+最大のヒット曲になっています。
紅白歌合戦もこの「ココロオドル」で出場しています。

では、本題に入りましょう。
今回紹介する「ココロオドル」の動画は、MusicVideoではありません。
(連載の主旨から外れてしまうのですが、100回記念ということで...)
この「ココロオドル」の動画は、YouTubeの「THE FIRST TAKE」というチャンネルで今年2022年6月に公開された動画なのです。
「THE FIRST TAKE」というのは、その名前の通り一発撮りのパフォーマンス動画で、多くのアーティストが出演していますが、この「ココロオドル」の動画の価値は一発撮りということではなく、まずは「全員が揃っている」という点にあります。
上でも説明した通り全盛期は5MC1DJでしたが、途中でMC1名が脱退し、現在は4MC1DJで活動しています。
しかし、この「THE FIRST TAKE」の動画では、なんとオリジナルの5MD1DJのフルメンバーで出演しているのです!!!
そして、そのパフォーマンスが素晴らしいの一言に尽きます。

全盛期の20代の彼らの歌う「ココロオドル」ではなく、40代になり色々乗り越えて今もグループとして続いている、その関係性が歌の中にも出ているように思えます。
間奏でメンバー同士が顔を見あわせて笑ったり、メンバーが歌詞を間違った時も「やっちまったな~」という感じでみんなで笑ったりと、なぜか観ていてジーンときてしまいます。

文章だけが長くなるのもなんですので、「THE FIRST TAKE」にはもう1つnobodyknows+の動画がアップされているので紹介しましょう。
nobodyknows+の「Hero's Come Back!!」です。

疾走感のある楽曲にメンバーそれぞれのパワフルな歌声が組み合わさり、これまた最高の音楽動画として仕上がっています。
ライブ映像でもなく、かといってMVでもない、独特の臨場感があります。

この「Hero's Come Back!!」については、アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」の初代オープニングソングという名誉ある称号も勝ち取っており、その意味でも価値ある楽曲となっています。
実は「NARUTO -ナルト- 疾風伝」は初回から視聴していたのですが、あまりに長く続くため途中から見なくなってしまっていました。
しかし、最初のころは私のお気に入りのアーティストの楽曲が採用されており、その点でも楽しみにしながら視聴していました。
特に初代エンディングには、これまた私のお気に入りだった(そして残念ながら解散してしまった)HOME MADE 家族の「流れ星〜Shooting Star〜」が採用されており、オープニングはnobodyknows+でエンディングはHOME MEDE 家族という「これはもう、観るしかないだろ!」という前後を鉄壁の布陣で固めたアニメとして放映されていたのです。
そして、その両方の楽曲とも、オリジナルのオフィシャルMVよりもアニメのオープニングとエンディングの映像とのマッチングが素晴らしいという共通点もありました。
この「Hero's Come Back!!」についても、オフィシャルMVは決して悪い内容ではないのですが、スローモーションを多用しているためせっかくの楽曲の疾走感が生かされていないのが残念な点です。
その意味でも、楽曲の特徴を最大限に生かしたオープニング映像のすばらしさが際立ち、アニメを制作された方々を称賛せずにはおれません。

ちなみに、更に私の大好きなHALCALIもエンディングで採用されており、そのエンディングが放映されたときには驚きと共にアニメの制作陣の感度の高さに感嘆したことを覚えています。
採用されたのは「Long Kiss Good Bye」というイケてる楽曲で、この楽曲のオフィシャルMVも結構お気に入りのオススメMVなのですが、残念ながらYouTube等でオフィシャルには公開されておらず、紹介できないのが残念でなりません。(前回のドンヘンリーの「The Boys Of Summer」と同様、ぜひオフィシャルMVが公開されることを切に願っています)
なお、HALCALIについては以前の連載「それは3つの悲報があった年」で紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。

話をnobodyknows+に戻すと、上の「ココロオドル」の動画では5名のフルメンバーが揃ったと説明しましたが、実は近年、5名が揃った奇跡の瞬間が2回もありました。
1回目は、2020年8月10日の「CDTVライブ!ライブ!夏フェス4時間スペシャル」で、予約録画した番組を早送りしながら観ていたところ、な、な、なんと、5人が揃った映像がTV画面に表示され、驚愕しつつこの番組を予約録画した自分の強運に感謝したことを昨日のことのように覚えています。
そして2回目は、2022年9月23日の「ミュージックステーション 4時間ぶちアゲSP」で、今回の「THE FIRST TAKE」の動画のヒットを受けての放送だったのですが、これも予約録画した自分を褒め称えた次第です。
両方の動画とも、もちろん保存版としてブルーレイディスクに保管し、たまに観てひとり悦に入っています。
なお、この予約録画は偶然ではなく、テレビの音楽番組、特に特番は必ず予約録画し、お気に入りのアーティストが出ていないかチェックするのは必須となっているのですが、nobodyknows+もたまに出演するものの5名揃うことはなかなかなく、その意味でもこの動画も上の2回のテレビ放映も貴重なパフォーマンスと言えます。

なお、このTHE FIRST TAKEの「ココロオドル」を観ていると、成功や失敗という画一的な価値観ではなく、様々な価値観、具体的に言うと様々な生き方があることを考えさせられます。
アーティストとして最前線で活動し評価され、高い収入を得ている方は一握りではないでしょうか。(特に市場の小さな日本では)
大多数のアーティストは高い収入を得ることができず、素晴らしい作品を送り出し、またパフォーマンスされながらも引退されているのが実状です。
しかし、nobodyknows+のMCの面々は、居酒屋の店長さんや農業、アパレルショップ経営など様々な職業につかれており、それと並行してアーティストとしての活動もされているのです。
私は、この活動の仕方、いわば生き方は、アーティストだけでなく様々な職業でも一般的になるべきだと思っています。
この「ココロオドル」を観ながら、nobodyknows+の面々は新しい生き方というか価値観を我々に示してくれていると思う今日この頃でもあります。

結局メチャクチャ文章が長くなってしまいました...
どうしても大好きなアーティストの回は語りが長くなってしまいますが、ご容赦ください。

今回の100回記念のnobodyknows+の動画はいかがでしたでしょうか?
特に「ココロオドル」では、素晴らしいパフォーマンスに感動しつつ、彼らの生き方も観ていただければ幸いです。

ではまた次回に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?