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WBBCにウイスキースクール、そしてヘブリディーズの写真展

 1月12日(金)にイヤーブックの入稿を済ませ、その日は夜7時から今年初となるウイ文研放送、WBBCのライブ放送を行う。前回はウイスキー10大ニュースを取り上げたが、今回はまず今年バイセンテナリーを迎えるグレンリベットの記念ボトルについて。その後横浜フェスのオリジナルボトル5種の説明、そして無料のトークショーについて、その登壇者が決まったので、その概要についてもお知らせした。
 前にも一度クラフト蒸留所や、既存の3大蒸留所などのトークショーをフェスでやったことがあったが(イヤーブック2023に収録)今回はそこに登場しなかった新規の蒸留所に登壇してもらうことに。1部の①は馬追、丹波、野沢温泉、小諸、そして最も新しい山形の月光川の5蒸留所。2部の③は菱田、御岳、ウォータードラゴン、小牧、火の神、養父の6蒸留所である。
 さらに1部の②は泡盛で、今帰仁と瑞泉と、そして石垣島の請福、さらに南島酒販さんと、那覇の泡盛・洋酒バー、さらに現在泡盛をプロモートしている鈴木更紗さんにも加わってもらうことにした。鈴木さんは以前コニャックのカミュのマーケティングをやっていた人で、2016年秋に一緒にカミュに行ったことがある。いわば旧知の間柄だ。
 最後、2部の④はジンで、ここには楠乃花、海峡、桜尾、エシカル、TLピアースの5社が登壇予定。TLピアースのボブさん(ボブ・ストックウェル)は、タリスカーやグレンモーレンジィなどのブランドアンバサダーとして有名だが、自身の蒸留所として立ち上げたのが、ジンのTLピアース蒸留所だ。1部、2部合計4回のトークショーで登壇するのは総勢22名。私とトムセン陽子さんのMCで、いろいろな話を伺いたいと思っている。これらのトークショーは当日ライブ配信も予定していて、アーカイブも視聴できる(予定)。また、ガロアや、来年のイヤーブック2025でも収録予定だ。
 WBBCの話の続きだが、1時間の放送の最後にはミニチュアコレクターの中居さんにもゲストで来てもらい、さらに12月28日に取材に行った福島県の天鏡蒸留所についても、話をした。本当は、その時にいただいた「風」というウイスキーについても話す予定でいたが時間がなく、それは次回に紹介したいと思っている。
 13日の土曜日は、1時からウイスキースクールで、人気のジャパニーズウイスキートレイル。今回は秩父で、アンバサダーの吉川さんに2時間たっぷりと語ってもらった。テイスティングしたアイテムは全6種。どれも驚きのサンプルで、改めて秩父が目指しているもの、その原酒の多様性、そしてブレンドの妙というものを知った気がする。さらにサチホゴールデン(キャバレーみたいと由美さんは言っていたが)、ゴールデンメロンの品種による香味の違いも面白かった。特にゴールデンメロンが面白い。しかもこれは秩父第2蒸留所のものということで、初めて飲むことになった。

 2時間はあっという間だったが、その後、代表世話人のSさんと二人で地下鉄で銀座に行き、ソニーのギャラリーで開かれていた写真家の加藤秀(しゅう)さんの個展を見る。加藤さんはスコットランド、それも辺境の島を追いかけていて、今回はヘブリディーズ諸島で撮りためた写真を展示していた。ガロアでも、何度か加藤さんの特集を組んだことがあるが、改めて写真を見ていると、ヘブリディーズの風景が蘇り、懐かしさと、独特の寂りょう感で胸が締め付けられるかのようだ。

 冬を選んでヘブリディーズに行っているという加藤さん。夏に行っても、その風景、無人の荒野に圧倒されるが、3時には暗くなってしまうヘブリディーズの冬はいかばかりかと、驚かざるを得ない。もしかしたら、地球上でもっとも美しく、最も淋しい場所がヘブリディーズかもしれない。写真展を見て、無性に旅に出たいと思ったのは初めてだ。アウターヘブリディーズは一度しか行ったたことがないが、ぜひ行けるうちに行きたいと思っている。


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