鈴木大拙氏の誤り

おはようございます。
今日は、「鈴木大拙」を取り上げたいと思います。

鈴木大拙は、「禅」を世界に
広めたことで有名です。

代表的な著書に「禅マインドビギナーズマインド」
「日本的霊性」があります。

「禅マインドビギナーズマインド」はスティーヴジョブズが
愛読した本の一つです。

今回ツッコミたいのは、「日本的霊性」です。
「霊性」というのはスピリチュアルという意味です。
鈴木大拙氏によれば、日本的霊性が起こったのは
「鎌倉時代」であるとしています。

ここにツッコミを入れたいのです。
いや、「縄文時代からだと思うよ。」と。

「八百万の神」は霊性じゃないんですか?
日本のいたるところに神社があります。
「〇〇信仰」はまさに様々な事象に神を見ていたから祀ってると思うのですが。
それも仏教よりも歴史が古いです。

仏教の視点でみれば
エリートしか学べなかった「仏教」が
鎌倉時代に民衆に降りてきたといえるでしょう。

鎌倉で誕生した色々な宗派の仏教が、奈良時代の時より日本的にアレンジされているという点で
「日本的霊性」といえるのは確かです。

でも「日本的霊性の始まり」とは言えません。

「日本的霊性の始まり」は「鎌倉時代」ではなく「縄文時代」からです。

鈴木大拙氏の功績は素晴らしいのですが、
「日本的霊性の始まり」は鎌倉時代としたところ
に大きな誤りであったなと慎ましながら申し上げたいです。

間違えないで頂きたいのは
「仏教」や「禅」を非難したいのではありません。

「禅」は日本の誇るべき「国宝」の一つです。

「日本的霊性」というタイトルを
「民衆の仏教観の目覚め」と変えると誤解が減るかもしれません。




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