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最東端・根室ゴルフクラブ【探訪記】


はじめに

以前別のブログで書いた記事なのですが、
【note】で記事を投稿し始めたので、再編集してみました。
書いては消し、消しては書き…つたない文なので読みずらい部分もあるかとは思いますが、お時間のある時にでも一読していただけたら幸いです。

日本中のほとんどのゴルファーだとご存知だとは思いますが、北海道にはかなり魅力的なゴルフ場が沢山あります。
「北海道クラシック」「小樽カントリー」「輪厚」「桂」「ニドム」「釧路」などなど、その中でもワタシ的にずっと行きたかったゴルフ場の一つだったのが「根室ゴルフクラブ」でした。

ワタシのゴルフクラブを調整してくれていて、ワタシの相棒のHAYABUSAアイアン生みの親であるのが、北海道東部、聖地「弟子屈(てしかが)」に住み何度も根室ゴルフクラブへ足を踏み入れているクラブMOIマッチング伝道師「ファルコンまつばら」さんなのですが、その「ファルコンまつばら」さんをはもちろん、根室ゴルフクラブに訪問したことがある人の多くがブログやSNSなどでコースの良さを伝えているのです。

「ファルコンまつばら」さんは「まるで日本の「プレストウィックゴルフクラブ」なんじゃないかと驚いた。。。」とも言っています。
日本で「リンクス」「スコットランドっぽい」と呼ばれるコースはいくつかありますし、ワタシもプレーした事もあるのですが、どこのコースも日本ぽいというか、人工的に造られたというか、綺麗すぎる感がありスコットランドのコースとはどことなく違って感じていましたが、根室ゴルフクラブの話を聞けば聞くほど、調べれば調べるほど根室ゴルフクラブが「本場のリンクス」のように感じていました。

ご存知の方も多いとは思いますが、「プレストウィック」と言えば、全英OP第一回開催コースでありプロゴルファーの聖地と言われるゴルフ場です。
そんな聖地に似たゴルフ場が日本に存在するならば絶対にゴルファーとして、プロゴルファーの端くれとして「一度は訪れるべき場所なのではないか?」と強く思っていました。

聞くところによると、
【コースが存在する海に囲まれた小高い丘の朝は辺り一面が靄で包まれ、日が高くなるにつれて靄が消えていき風が吹いてくる。その風は重たく通常でも風速は10メートルを超える。時間の経過とともに風向きが変わり、それにより気温も変わり天気も変わる。】
との事(実際コースのスタッフに話を聞いたら同じことを言っていました)

まさにゴルフ発祥の地、スコットランドの様な感じなのでしょうか。。。

「最東端」という言葉の響きも「素朴さ」を増長させていて更に「根室ゴルフクラブ」の存在価値を上げてくれているように感じ「ゴルフの聖地」という雰囲気を出している気がします。

訪れてみるとわかるのですが、まぎれもなく日本最東端のゴルフ場であるのにもかかわらず、まったくその雰囲気を感じ取ることはできません。というのも、看板に書くわけでもなく、クラブハウス内に掲示するわけでもなく、スコアカードに記載するわけでもないので「日本最東端」をみじんも感じさせない素朴さには驚きます(笑)

場所がわからない人はチェックしてください。
↓↓↓↓↓

待望の根室訪問へ

訪れた日は、弟子屈(てしかが)から根室へ向かったのですが、根室本線の厚床駅(あっとこえき)あたりから国道44号線に入り根室へひた走ります。ひたすら「北海道だなぁ」と感じながら車に揺られしばらく走ると根室湾が左手に見えてきます。海の向こうには「国後島」も見え隠れして「最東端」な雰囲気がしてきます。この辺りが根室半島の根っこあたりになる場所なのかもしれません。少し走ると根室市内に入ります。そのまま市内を抜けて納沙布岬方面へ進みます。右手に友知湾が見えてくると目的地の「根室ゴルフクラブ」も近くなります。納沙布岬まで十数キロとなった海の見える小高い丘を抜ける道を走っていると突然に牧場に数本のピンフラッグが見えゴルフ場が左手に現れます。

「こんなところに?」「こんな感じに?」
という言葉しか出てきません(笑)
連れていって頂いた「ファルコン」さんからじっくりきっちり話を聞いて理解していたはずなのにも関わらず現実を目にしたらあまりの光景に「呆然」まさに言葉を失うというのはこのことなのだ。と感じました。
自分の経験の中で、今まで蓄積した知識や情報には当てはまらない光景を見た時には言葉が出ないものなのだと改めて気が付きました。

納沙布岬へ向かうその道から見えるすぐ脇に赤い屋根の歴史を感じさせる(古びた?)小さなクラブハウスが「ぽつん」と建っています。風景を見ると本当に「ぽつん」という言葉がぴったりはまります(笑)
クラブハウスの脇には数台の乗用カートが停めてあり、消えかかった線の引かれた砂利の駐車場。
この日は9時頃到着しましたが、地元ナンバーの車が4台ほど停まっていました。
その砂利の駐車場に車が進むと、クラブハウスの中からふら~っとお姉さま(?)が2人現れてニコニコと話しかけてくれながらキャディーバックを受け取ってくれます。

そのままカートへキャディバックを積みつつ「中で受付をお願いしま~す」と言われクラブハウスへ入ります。もちろんシューズなどは車で履き替えて準備をします。なのでブレザーなどはもちろん着用しません(笑)このコースの開場は1960年と北海道で3番目に歴史のあるゴルフ場ですが飾らないコースなのがいい所の一つですよね。

クラブハウスを入って正面にはロッカールームがありますが「メンバー専用」のようでほぼ使われていない様子でした。入口左側にはレストラン。。。ではなく食堂がありそこからは道を挟んでコースが一望できます。

入口すぐには歴史を感じさせる雰囲気のカウンターに記帳ノートが一冊置かれています。
そこへ名前と住所を記入して受付終了です。
「キャディは必要ですか」と訊ねられますが初めてじゃないこと、キャディは不要な事を伝えるとコース案内図を見せてくれて丁寧に説明をしてくれます。後に気が付くのですが、案内を見ていても「どっちへ打つのか?」「次のホールがどっちへ行くのか?」がわからないのです。初回ならば「キャディ付き」が基本で、その場合はキャディさんに電話して自宅から呼び出すようになっているそうです。なんて画期的なシステムでしょうか(笑)
初めてPLAYする場合はキャディをつけてPLAYする事をお勧めします。

クラブハウスの中を舐めるように見渡すワタシを不思議そうな目で見ながら、
「今、4バックがスタートしたばかりなんで、準備してゆっくりスタートするといいですよ」
「裏には練習場もありますから使ってくださいね」
と優しく声を掛けてくれます。

スタートホールの方向を見ると、確かに細い道路を挟んだ向こう側にあるスタートホールに4名の男性がワイワイとスタートして行ったのが見えました。

※駐車場から道路を挟んだコース

クラブの歴史

正式開場は、1961年(昭和36年)ですが、前年の1960年(昭和35年)7月1日に「根室グリーンクラブ」として発足したところから歴史が始まります。
当時の根室市は水産業である鮭鱒漁やタラバガニ漁などの漁業を中心とする経済活動が活気にあふれ、人口も5万人を超え、街は市民に加え漁船の乗組員や水産加工場に勤めるため全国各地から労働に来ていた人々で賑わっていて実際には6万とも7万とも人口がいたと言われておりました。当時市内の飲食店は約2,500店舗、映画館7箇所で人口密度による飲食店の割合は北海道一ということでした。しかしながら日中運動できるような施設は野球場が一箇所あるのみで、市民が運動や遊びなど友好する場が求められておりました。
当時市内で清酒醸造や水産加工場、酪農業、漁場などを一手に営んでいた「北の勝」で知られる四代目、碓氷勝三郎氏が所有していた土地(現ゴルフ場)を寄贈し、地元経済界の有志らと当時はまだ北海道でも数少なかったゴルフ場を造ることにしたのです。

大根や野菜の農場をゴルフ場に
大規模な畑をゴルフ場にするため、碓氷勝三郎氏が経営する缶詰工場に勤務する、男工さんや女工さんが2~3年かけて手造りで整地し、芝の苗を植え9ホールのコースを造り、現在のゴルフ場の原型を完成させたのです。コースは北海道大学の丸茂先生に設計をお願いしました。
北海道5番目のゴルフ場として
道内5番目のゴルフ場として
1960年(昭和35年)7月1日に「根室グリーンクラブ」として数十名の愛好家でスタート、翌1961年(昭和36年)9月10日に現「根室ゴルフクラブ」に改名し、正会員250名を集め正式に開場すると共に、同年12月に「根室ゴルフ株式会社」を株主75名を集め設立し、初代社長には碓氷勝三郎氏が就任しました。
碓氷勝三郎氏は、「ゴルフ場は個人が占有するのではなく皆で楽しみ、築き上げていくゴルフ場でなければならない。」が信条で、「根室ゴルフ株式会社」の株主は一人一株以上は持つことが出来ないこととし、会社の定款にも定めました。

時代の流れとともに
最盛期は1990年(平成2年)~1991年(平成3年)頃で、年間約12,000人の来場者があり、キャディーも20名ほど勤務していた時代もありましたが、その後水産漁業を取り巻く状況が変わり、根室の経済も衰退傾向をたどり人口減少が年々進んできました。
ゴルフ人口も減少していましたが、2010年(平成22年)には「根室ゴルフクラブ」の当時の理事長、藤條外輝夫氏や当時クラブ役員であった現社長の浅野和敏氏や理事長の馬立重氏などが中心となり、開場50周年の記念行事を開催いたしました。
2017年(平成29年)からはノーキャディーとし、利用料も低料金としより多くのみなさまにご利用いただいております。
2020年(平成32年)からは乗用カートを増車し、コースバンカーを新たに増設いたしました。

根室ゴルフクラブオフィシャルページより

アットホームな雰囲気

入場者が少ないこともあって、かなり自由なスタートタイムですし、この日は予約なしです。こういったところも日本ぽくなくスコットランドっぽい所なのかもしれませんね。

それならばと、準備運動がてら自分のボールを数個手にしてクラブハウス裏の練習場へ向かうことにします。

練習場は、アプローチとバンカーのできる本コースと同じメンテナンスのスペース(やり方によっては80Y位のショットも可能でした)と250ヤードは打てそうな芝の刈こんであるレンジ(広場?農場?な敷地です)
この全ての場所は自分のボールで練習する形式なのでもちろん無料となります。
レンジ脇には、年代を感じさせる注意書きの立て看板があり「メンバー専用練習場」とはなっていましたが、そこら辺は気にしなくても良いようです。
※メンバーと当日プレーする人は使用OKだそうです。

関東エリアでは驚きなことですが、打席は芝から打てるのです。これはワタシの知る限りは「一部高級コース」の施設であり、経験の中ではオーストラリア以来の経験です。
芝から打てる、球は自分で拾いに行くというのは、上手くなるには最適な環境ですよね。
オーストラリアでは自分のボールにマークを付けて打ち、球を拾いに行く形が普通でした。自然と誰かが拾いに行くと自分も拾いに行くという形になり事故も発生しないのが面白いところです。

この時点でも「行きたかったコース」「行かなければいけないコース」というのが理解していただけると思います。

しかし、コースに出てあれほどまで驚くことになるとは思ってもみませんでした。。。

ワタシはスコットランドに行ったことはありませんが、過去には全英オープンの予選のまた予選の予選からチャレンジする計画を立てていたこともあり、色んな人から話を聞いたり調べたりしていたので知っていることは比較的多いつもりです。その知っている情報と比べても「まるでプレストウィックゴルフクラブだ」と思ってしまうことになりました。

霧、靄、風、天候、畝、ラフ、硬さ、シーサイド、芝などなど。
ワタシがかつて武者修行をしていたオーストラリアもイギリスの植民地だったこともあったり、海が近かったりするのでゴルフ場のメンテナンスやコースセッティングなどゴルフ場は似ている環境だったのですが、さすがに天候や気候は違っていました。
(オーストラリアは温暖で一年中暖かいですからね)

それに比べこの場所は、日本の中でも寒くて風の強い根室であり北の海に突き出た細い半島だということで、天気や気候がスコットランドにより近いのだと思います。北緯を考えるとスコットランドの方が更に北になるので更に厳しいとは思いますが。。。スコットランドは緯度の割には冬は平均気温5度くらい、夏は17度ほどで冬を除けば根室と同じような環境です。日本国内では限りなくスコットランドに近い状況だと感じます。

1番Teeに立ちPLAYを始めると気候以外でも根室ゴルフクラブがスコットランドな感じなのを知ることになります。話は長くなりますが、健忘を含めてせっかくなのでコースの情報も合わせて残しておきます。

コースはどんな感じだろう

根室ゴルフクラブは9ホールのレイアウトとなっていて、OUTとINで異なるTeeを使用して18ホールになる形となっています。9ホールを2度PLAYと聞くと一瞬「飽きがくるのでは?」と思いがちですが、実際は「何度でも」と感じるのは不思議な点です。

コースは全体的に丘の上のフラットな地形を利用して作られています。
元々の地形を有効に利用しているため自然な大小のマウンドがあり少ないながらにもバンカーの配置が絶妙でコースを知っていてもポジショニングが難しいのかもしれません。

当時のコースレイアウト

コース全体としては↑こんな感じ。
この全体図の下「左-右」に県道が走っていて、右側が納沙布岬、左側が根室市内となります。
その県道と民家を挟み(図下側)海が広がっています。

コースは丘にある為、海が見えるホールが多く、7番は海に向かって打っていくホールとなります。
この図で示すと、図右のクラブハウスやレンジから2番セカンド地点・6番セカンド地点・7番Teeあたりまでがほぼフラットで、そこから図左へ下っている地形となります。特に7番グリーン手前50ヤードからグリーンへ向けてと、8番グリーンからTeeへ向けては大きな下り傾斜となります。
クラブハウス付近を中心に「丘」になっているのをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

コース全体に共通することなのですが、このコースの難しさの一つでありスコットランドっぽいことの一つなのですが、全体に小さな畝が存在しているのです。この畝がボールの飛ぶ方向を変え、ライの変化を作っているのです。このコースが作られる前にはコースがあるこの丘は畠だったそうです。ゴルフ場を造成する時に近くの缶詰工場の女工の手を借りて手作業で畝を均し造成したそうなのですが、その際に均しきれずに残った畝が自然の畝のようにコースの至る所に残っているのです。

何度も言っているようにコースは「丘」にあり、周辺は牧場や手つかずの牧草地で見通しの良い開けた場所となります。北海道から突き出た半島にあたるこの辺は当然のように常に風が強く吹きっ晒しです。

1番Teeに立てば5,6本のピンフラッグが見えていますし、大小の畝に隠れてバンカーもグリーン面も見えませんので「どこへ打てばいいのか?」「どこを狙うのか?」さっぱりわかりません(笑)
1番はかろうじて右側に道路がありますので方向がわかるといった具合です。これも本場スコットランドと同じようなポイントの一つなのかと思います。
ついでに言うと、地面は基本的に硬く、フェアウェーはボールが転がりますので自然とボールの止まるところは少しだけ凹んでいたり下がっていたりします。硬い地面からボールを上手く拾い、硬いグリーンへ止めるのはなかなかな難易度でコースレイアウトや距離を考えると想像以上の難易度となります。

ホールが進んでいくとわかることなのですが、そんな「どこへ打つのかわからない」という状況でフェアウェーは左右に曲がっていたり、機械が入れず芝を刈れない場所が必然的にもの凄い激ラフとなっていたり。深くはないもののフェアウェーに忽然と現れたように感じる小さなバンカーがあったり。と。。。
どれもこれもスコットランドっぽさを感じてしまいます。

総じて考えると、
「ゴルフの原点がこういったコースなのか」
と考えるのが妥当なのかもしれません。

いよいよコースへ

1番 347Y Par4

1番Teeより

右に道路がありOBゾーンとなるほぼストレートなミドルホール。
グリーンは正面フェアウェーのやや右サイド。
左は隣接のホールなので広いが200Y~240Y付近の右サイドにバンカーがある。
距離は短いがグリーンがバンカーに囲まれており奥へ外すとアプローチの難易度が高い。


2番 309Y Par4

2番Teeより

Teeショットは右のOBがグリーン奥まで続く、短いミドルホール。
175Y付近にややアゴのあるバンカーがありその先へ打つか、
バンカーを避けるかの選択が難しい。バンカー付近からグリーンまで左傾斜のダウンヒルとなり
Teeから210Y地点まで飛ぶと左サイドは谷(OB)もある。
バンカー左へ正確にレイアップするTeeショットが必要となる。
左には数年前にバンカーが新設され難易度はあがった。
グリーンは小さく強い受けグリーンで少しでも奥にこぼすと足首が埋まるくらいのラフになる。


3番 135Y Par3

3番Teeより

やや打ち上げのショートホール。
ショートアイアンで打てるホールだが、写真でもわかる通りグリーン面だけでなくガードバンカーも見えないので
目標を設定するのが難しく距離を合わせるのも難しい。
グリーンは小さくバンカーからも寄せにくい。
グリーンを少しでもオーバーすると深いラフと下り傾斜が待ち受ける。


4番 428Y Par4

4番Teeより

グリーンのガードバンカーまではバンカーがない打ち上げのミドルホール。
写真では右サイドの茶色の部分はOBとなりグリーンは左のネットと右のOB部分の真ん中あたり、フェアウエーはやや左にドックレックしているので捉えるのが難しい。
打ち上げがあるのでかなり長いミドルホールとなる。
体感では460Yくらいに感じるかもしれない。
フェアウェーを外すとセカンドで届かない位の距離が残る場合がある。
アゲンストの風が吹くことも多く想像以上に難しいホールとなる。


5番 377Y Par4

5番Teeより

右ドックレックのミドルホール。
景色からはドックレックを感じないので右のOBゾーンへ突き抜ける場合もある。
写真真ん中のネットの右の先にグリーンがある。そのラインから右側はOB
少し左のTeeから220Y付近にバンカーがある。
ネットの左に見える小さな木へ200Y~230Yがベストポジション。
グリーンは砲台となり奥は10Y以上の谷になっていてこのコース一番ではないかと思うほどのラフになっている。

ちなみに、そのラフで撮った写真がこれ↓↓↓

経験のないラフの深さ

入ったら笑うしかないデス(笑)


6番 260Y Par4

6番Teeより

短いミドルホール。飛ばし屋なら1オンも可能。
グリーンは固くバンカーに囲まれていて奥からのアプローチは寄せられる状況ではないので距離から感じるほどやさしくない。
ちなみにこの日、午前中はアゲンストではなかったので3Wで乗りました。
正面に見える赤い屋根(クラブハウス)の左側にこんもりした森が見えます。その方向がグリーンとなります。
フェアウエーをほぼ横切るかのように180Y地点にバンカーがあります。
このバンカーを超えてアプローチか手前に止めてウエッジのフルショットかの選択をすることになります。思い切って打っていくにしてもターゲットを絞るのが非常に難しくショットは思うようにいかないのが難しい所です。
このホールのTeeから後ろを見ると海が近いことがわかります。

絶景ポイント①ですね。

6番Tee後方

7番 582Y Par5

7番Teeより

かなり距離の長いストレートのロングホールです。
220ヤード付近には両サイドのバンカーがフェアウエーを狭くしています。
その先はダウンヒルになり数字ほどの距離は感じないかもしれません。
とはいえ、グリーンに近づくにつれてホールは絞られていて、セカンド以降は戦略を考えながらショットを打つ必要があります。
風が常に当たることもあってかグリーンが固くショートアイアンでもスピンを利かせることができるかどうかの状況なのでショットに気を使います。

7番G 絶景ポイント②

7番3rdより

グリーン手前50ヤード付近からは強いダウンヒルになり、小さなグリーンは
手前に落としても奥まで転がるくらいの状況で簡単には攻略させてくれません。


8番 174Y Par3

8番Teeより

かなり打ち上げのショートホール。打ち上げは20Yほど。
ピンの先端しか確認できませんし、グリーンは小さく四方をバンカーに囲まれています。
全てのバンカーがアゴが高く、特に手前のバンカーはフロントエッジまで少し距離があり難しくなっています。

グリーンからTee側を振り返ると絶景ポイント③です。

8番グリーンより

9番 565Y Par5

9番Teeより

ストレートのロングホール。
Teeショットはやや打ち上げとなり、210Y付近の右サイドにバンカー。
バンカー手前から右はOBとなりアゲンストが吹くと吸い込まれる感覚になります。
250ヤード付近からはフェアウェイはフラットになりグリーンやその向こうのクラブハウスも見えてきます。
このホールだけ、2グリーンとなり9番と18番で違ったグリーンを使用することになります。
9番のグリーンは正面にあり小さくバンカーに囲まれています。
18番のグリーンは右サイドでやや縦長で右にバンカー、その右はOBとなります。

肝心なスコアは

この日のゴルフはこんな↑感じでした。

午前中(6番まで)は南東の風(ここでは夏風?)が風速5メートルくらいの風が吹いていました。7番Teeショットから突如全くの反対の風になり北北西の風風速は10メートル以上となり前半と後半で違う顔をした根室ゴルフクラブを体験することができました。
11番はOBサイドからのフォローとなりTeeショットが想像以上にいいポジションになったことで取れたバーディーだったのですが、その後は難易度がUPした感じがありなかなか難しかったです。
風は海風で重みがあり風速以上にボールが流されますし、フォローでも飛んでくれない。風が出て芝の表面が乾いたのか、スピンがほどける傾向が強くなりフォローのホールでも難易度がUPしました。

トータルで6400ヤードほどのコースですが、難しさは距離ではないんだということを再認識しました。国内のゴルフ場では経験したことが無く、こんなコースは見たこともありませんでした。「見る景色」「シチュエーション」「ショットの難易度」など全てにおいて貴重な経験をする事ができました。

「必ずまた行きたい!」

もうお気づきだと思いますが、この日は絶好の天気でした。
根室の夏の平均気温は8月で17.3度(気象庁のデータ参照)で
訪れた10月の平均気温は11.3度(最高14.4度)とのことでしたが、
この日はなんと、最高気温19度。
コーススタッフのお姉さま方は「こりゃ真夏だよ」と大はしゃぎでした(笑)



追伸
個人的な見解かもしれませんが、全英を狙うならこういった場所での経験も必要かと思います。
プラス、こういう場所でトレーニングを積むことでかなり大きな経験値を手に入れることができるかもしれません。プロやプロを目指す皆さん。是非ここでの合宿を検討してみてはいかがでしょうか?
ご相談にも乗れますのでご連絡ください。

#私の遠征話 #私のイチオシ #一度は行きたいあの場所


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