幸せは、いつもあなたの心しだい。
「幸せは自分の心しだい。」よく聞くフレーズですよね。でも、言葉では分かっているけれど、これがなかなか難しい。そんなあたなに(僕も含めて)、本日はこのスピーチをオススメします。
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日はオススメ英語スピーチシリーズです。
今回取り上げるのは、 Gen Kelsang Nyema(ゲン・ケルサン・ニェマ)さんがTEDxで行ったスピーチです。ニェマさんは、僧侶であり、ワシントンD.C.の Kadampa Meditation Center DC (カダンパメディテイションセンター)において瞑想を教え、それを通じて心の安らぎを得る後押しをする先生でもあるそうです。
さて、ニェマさんはとても穏やかで、のんびりとした語り口でスピーチをします。とても聞き取りやすい英語ですので、まずは皆さんもこちらをご覧ください。
スピーチの冒頭にとても穏やかな笑顔と声色で挨拶をしたニェマさんは「今日は、みなさんにたった3つだけ、とてもとてもシンプルな質問をします。」と話を切り出します。
それは、これまで私たちがされてきた質問とは違い、簡単に答えることができる質問だそうです。
さて、ニェマさんの3つの質問とは、いったいどのようなものなのでしょうか。それはとても簡単な質問です。みなさんもぜひ、心の中で答えてみてくださいね。
良い日が毎日続くことが、幸せの形。
ニェマさんは穏やかな笑顔のまま、立て続けにまず2つの質問します。
質問①
「今日は、良い日ですか?」 " Are you having a good day? "
質問②
「それは、なぜですか?」 " why? "
「今日が良い日だったのは、なぜですか?」
「あるいは、今日が悪い日だったのは、なぜですか?」
そして、「最後の質問が一番簡単です。」と前置きをしたニェマさんは、3つ目の質問をします。
質問③
『あなたは明日を良い日にしたいですか?悪い日にしたいですか?』 "Tomorrow, would you rather have a good day or would you rather have a bad day? "
「明日だけではありません。明後日も明々後日も、月曜日も火曜日も、来週もその次も、あなたはそれを良い日にしたいですか?悪い日にしたいですか?」とニェマさんは問いかけます。
みなさんはどうですか?
そりゃ、良い日にしたいですよね。
ニェマさんも、この3つ目の質問が一番簡単だと言います。
「だって、みんな毎日が良い日であってほしいですものね。」と。
そして、続けます。
「それこそが、私たちが求める幸せの形なのです。」
"So this is really speaking to the type of happiness that we all wish for in our heart of hearts. "
皆さんにとっても、もちろんそうですよね。毎日を良い日にしたい。「悪い日になれ!」なんて誰も望まないものです。
でも、そんなことを言われたら、「いやいや、それはわかるけど、良い日ばかりじゃないよ。」って思いませんか?
ニェマさんは、それについてお話を続けます。
良い日と悪い日は、何で決まるのか。
ニェマさんの2つ目の質問を覚えていますか?
そうです。
「それは、なぜですか?」 " why? "
「今日が良い日だったのは、なぜですか?」
「あるいは、今日が悪い日だったのは、なぜですか?」
でしたよね。
この質問の答えこそが、あなたの1日を良いものにするか、悪いものにしてしまうかを決めている。」と、ニェマさんは言います。
とても逆説的ですね。でも、安心してください。ニェマさんは師匠である僧侶 Geshe Kelsang Gyatso(ギェシー・ケルサン・ギャッツォ)さんの言葉を引用して、このお話をちゃんと噛み砕いてくれます。
心はまるで宙を漂う風船のようだ。
ニェマさんの師匠ギャッツォさんは、こう言ったそうです。
『私たちの心は、風に漂う風船のようで、外的な環境によってあちこちに流される。』
"Our mind is like a balloon in the wind, blown here and there by external circumstances."
物事がうまくいっている時は僕たちは幸せだけれど、ひとたび周りの環境がうまくいかなくなった途端に、その幸せな感覚は消え去ってしまうのだそうです。
それはつまり、
「私たちが、私たちの日々の幸せを外的な要因に求めている限り、私たちは安定的な幸せを得ることはできません。」
ということ。だって、自分以外の人や環境は、自分ではコントロールできないですもんね。
そうであるならば、僕たちの幸せって、他の人や気まぐれに変化する環境次第なのでしょうか?
本当の幸せを得るためにするべき、たった2つのこと。 ①
ニェマさんは、続けます。
「もしも、本当の幸せを手に入れたいのなら、するべきことはたったの2つだけです。」
① 「幸せの外部委託」をやめる。
" We need to stop outsourcing our happiness. "
自分の幸せ不幸せの基準を他人や周りの環境に求めることをやめましょうとニェマさんは言います。
「特に、自分の不幸せについて、他人を責めることはやめましょう。」
そうしない限り、幸せは不安定で幻想的なままであり、本当の幸せは手に入りません。
本当の幸せを得るためにするべき、たった2つのこと。 ②
それでは、本当の幸せを得るためにするべきもう一つのこととはなんなのでしょう。
ニェマさんはこう言います。
② 自分に中にある平和と幸せの種を積極的に育てましょう。
" Actively cultivate a source of peace and a source of happiness coming from inside our own mind. "
さらに次の言葉が、僕の心にいたく響きました。
「幸せも不幸せも、心の持ち方であり、それは心の外には決して存在しません。」
" Happiness and unhappiness are states of mind and therefore their real causes cannot be found outside the mind. "
つまりは、心が穏やかであるならば、周りの環境がどうであれ幸せを感じますし、逆に、心が穏やかでないならば、どんなに周りに恵まれていたとしても幸せを感じることはできないということですよね。
ニェマさんはさらに言います。
「起きたことが幸せを決めるのではなく、それに私たちがどのように反応するかが幸せを決めるのです。」
" It's not what is happening that is making us happy or unhappy, it is how we are responding to those things that determines whether we are happy or unhappy. "
幸せは、自分の心の持ち方次第なのです。
この言葉、どこでも耳にしますよね。でも、具体的に何をどうすればいいのかがわからない。そこでニェマさんは、こう続けます。
「瞑想がいいのです。」
瞑想で心を整える。
それでは、どのようにして、心の幸せの種を育てていけばいいのでしょうか。ニェマさんは瞑想がとても効果的だと言います。
さすがは瞑想の先生。
「瞑想」と聞くと、「なんかうさんくさい」と思う方も少なくないかもしれませんね。笑 その気持ち、わからなくもないです。
でも、僕も何を隠そう、毎朝毎晩瞑想をしています。
瞑想と言っても、楽に座って、目を閉じて、ゆっくり呼吸をする。それだです。
ニェマさんは、こう言います。
「息を吐くときに、ざわついた忙しない気持ちや、イライラした気持ち、そして嫌な気分を一緒に吐き出してください。そして息を吸うときには、澄んだ明るい光を取り込みましょう。これが心の平安です。澄んだ明るい光が心と体に溢れるのを感じて味わってください。」
瞑想、日本ではまだまだとっつきにくい分野かもしれませんね。でも、とても気持ちがいいですよ。
僕は、早朝と寝る直前に、大好きなお香やセージを焚きながら瞑想しています。
すると、不思議と気持ちが穏やかになって、優しい気持ちが膨らんできます。おすすめです。
ちなみに、お気に入りのお香はこの二つ。
一つ目は、アメリカ先住民が浄化に使っていたと謂われるホワイトセージ。スンと鼻に通る爽やかな香りです。
もう一つは、僕の中ではお香の大定番、『芳輪堀川』。老舗旅館でもよく漂っている奥ゆかしく上品な香りですね。
そして、いつかは試してみたい、『芳輪天平』。さぞかしふくよかな香りなはず・・・。今から買っちゃおうかな・・・。笑
ということで、今回はかなり長い記事になりましたね。文末までお付き合いいただきありがとうございました。
「幸せはいつも自分の心しだい。」
それが、腑に落ちるスピーチのご紹介でした。
実践はとても難しいけれど、簡単にできるならそれは最早お釈迦様レベルですよね。なので、少しづつ少しづつ・・・。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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