” 穏やか ” は作れる。 - 豊かに過ごすために心がけている21の秘訣 - 前編
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです(自己紹介はこちら)。記事をお読みいただき、ありがとうございます。本日は、心穏やかに豊かに暮らすために僕が普段から心がけていることについてお話します。前編です。
最近気がついたのですが、僕はどうやら穏やかな人間らしいです。周りからよく「穏やかだよねぇ〜。」と言ってもらえることが増えてきました。
そう言われると、ここ数年は心が乱れることが少なくなり、穏やかな心で暮らせているような気がしてきました。とてもありがたいことです。
とはいえ、僕も怒らないわけではないですし、イライラしないわけでもありません。特に昔なんて、ささいなことに目くじらを立てていました。
そんな僕が、「穏やか」と言っていただけるようになったのは、きっと、習慣を少しずつ変えていったからと思います。
今日はその習慣を『豊かに過ごすために心がけている21の秘訣』としてご紹介します。
さて、それでは早速。
1. 机の上を片付ける。
「机の乱れは心の乱れ。」とはよく言ったもので、机の上が乱れていると心も憂鬱になってきますよね。
僕は普段から、机の上を整理整頓しておくタイプなのですが、それでも机が乱れてしまう時もありました。
読んだ本、ジャーナリング用のノート、役所からのいかにも大切そうな封書、などなど、放っておくとどんどん積み重なってしまうものですよね。
なぜ机の上が散らかってしまうのか。忙しいから?疲れているから?
きっとそれもありますが、本当の理由は「あるべき場所に戻さないから。」
読んだ本は本棚、ジャーナリング用ノートは引き出し。封書はトレイ。
それぞれに帰るべき場所があるもの。
僕たちが毎日お家に帰って寝るように、机の上の物たちもそれぞれのお家で休みたがっています。そこに返す時間なんてほんの数秒ですよね。
なので僕は、どんなに疲れていてもその数秒をケチらないように心がけています。
すると、机の上はいつもスッキリ。つまり、心も晴れやかです。
たったの数秒なので、とても簡単です。
2. いい掃除機を買う。
それではお部屋の汚れはどうですか?
お部屋の隅のホコリが目についたり、お香の灰が落ちていたりすると、やはり心が乱れてしまうもの。
そんな時は掃除機でさっと吸い取ってしまいたいですよね。
僕は少し前までリーズナブルな価格の掃除機を使っていました。気がついたときに手軽に使えるハンディタイプでとても便利でしたが、吸引力はすぐに衰えてしまいました。
そして、掃除機がけが億劫になってしまったのです。
だって、吸わない掃除機って逆にストレスですから。
そこで思い切って、ダイソンの掃除機を購入しました。掃除機に10万円って、結構勇気が入りますよね。
それでも買って損はなかった。
お部屋はあっという間に綺麗になりますし、なにより掃除機がけが楽しくて、今まではスルーしていたホコリも見つけた瞬間に吸い取ってしまう始末。
お部屋も綺麗で、心もすっきりです。
毎日の家事ですから、道具の見直しはおすすめです。もちろん、掃除機のみならず。
3. SNSをダイエット。「いいね」は数より質と心得る。
昨今のSNS時代。便利な反面、様々なストレスが生まれているのも事実ですよね。
その最たるものが、「自己顕示欲と自己承認欲求」。
「自分の投稿をより大勢の人に褒めてもらいたい。」そんな思いが執着の渦となりSNSをカオスな世界にしてしまっていますよね。
僕も写真家ですから、撮った写真を褒めていただけるととても嬉しいですし、もっともっといろんな方に見てもらいたいとも思います。
けれど、上には上がいます。特に写真なんて正解のない世界ですし、もはや「良い写真」や「良くない写真」の定義だって千差万別。
だから「いいね」の数なんて気にし始めたらキリがない。
なので僕はSNSを見る時間を極限まで減らしています。
たくさんの「いいね」をいただけることは嬉しいですが、「下手したらAIも含まれる不特定多数のいいね」より、「心通じる数少ない人からのいいね」の方が嬉しかったりします。
「あの人が、僕の写真を好きでいてくれる。」それだけで心が暖かくなります。
4. 寝る前にスマホを見ない。起きたてでスマホを見ない。
それに連動して、特にスマホを見ないと決めている時間帯が僕にはあります。
それは、寝る前と起きた直後。
スマホはとても便利ですが、一度開いてしまうと情報の洪水が押し寄せてきますよね。
SNSだけではありません。ネットのブラウジングも、メールもLINEも、否応なしに感情を揺さぶってきます。
1日を終えて眠りに就く前と、1日の始まりの凪いだ時間帯は、心静かに過ごしたいもの。
ですから僕は、布団に入る1時間前に目覚ましをセットし、あとはスマホを見ないようにしています。
朝も同じです。瞑想やストレッチといった毎朝のルーティンをこなすまでの1時間30分程度はスマホを見ないようにしています。目覚ましはSiriに止めてもらいます。
1日の始まりと終わりぐらいは、静かに自分と向き合いたいもの。
1日の始まりと終わりにスマホを見ないだけで、自分のペースを確立できますよ。
それに、寝る直前までブルーライトを浴びていると睡眠の質が浅くなるとも言われていますし、一石二鳥ですね。
5.朝日をしっかり浴びる。
小学5年生まで一つ屋根の下に暮らしていた曽祖母は、真鍮の小さな杯にご飯をひと盛りお供えして、毎朝太陽に祈っていました。
子どもながらに不思議に思った僕は、曽祖母にその理由を尋ねたことがあります。その答えはこうでした。
「お天道様が昇ってきてくれたおかげで、わしらは今日も息ができるんじゃけぇ。お天道様にお礼を言いよるんよ。」
いま思えば曽祖母は、
「今日を迎えられたことは決して当たり前なことではなく、とても有難いことだ。」
と伝えたかったのではないでしょうか。
だから僕は、毎朝ベランダに出ては、太陽にお礼を言っています。
それに人間の脳は、太陽の光を浴びることで体内時計をリセットするという話もありますよね。朝一番に太陽に光を浴びることは1日を始めるスイッチをONにするようなものだと、僕は考えています。
6. 何よりも朝の時間を大切にする(一人の時間を)。
早朝って、とても気持ちがいいですよね。
僕は毎朝4時に起きていますから、特に気持ちがいい。
町の人々が起き出すか起き出さないかの時間帯は、とても静まり返っています。
たまに聞こえてくるのは新聞配達のバイクの音ぐらいのもので、鳥もまだ夢の中ですから、世界は海の底のような静けさです。
そんな静寂の時間帯は、1日の目標を立てるのにもってこいです。
できれば一人きりで、心静かにこれから始まる1日をポジティブにイメージする。僕はそれを「朝のアファメーションタイム」と呼んでいますが、これが意外と効果的です。
言ってしまえばこれは、1日の準備運動のようなもの。するとしないとでは大違い。「朝のアファメーションタイム」を静かに過ごせば、何事にも動じることない大きな気持ちでその日を過ごすことができます。
7. 寝る時間と起きる時間を同じにする。
さて、そんなことができるのは、朝の時間に余裕があるからです。
そこでおすすめなのが、毎日寝る時間と起きる時間を同じにするということ。
「早起き」というと、起きる時間にばかり気を取られてがちですが、大切なのは「寝る時間」。
「起きる時間」から逆算して「寝る時間」を設定すれば、早起きは比較的楽にできます。
別の記事にも書きましたが、僕は起床時間を10分ずつ早めていきました。それと並行して、就寝時間も10分ずつ早めていきました。
少しずつ少しずつ、睡眠時間をシフトしていく。朝の時間を確保して1日のスタートを滑らかにするためには、この方法がおすすめです。
8.勇気を持って断る。
とはいえ、「毎日の就寝時間を固定するなんて、正直難しい。」そう感じられた方も多いのではないでしょうか?
僕も最初はとても苦労しました。
やらなければならない仕事や雑務が山積みで、それをこなしていたらいつの間にか深夜に。そんなことがザラにありました。
それでも僕は、早寝早起きの習慣を身に付けたかった。
なので、「断る」ことにしました。
例えば、メールの定型署名欄に「19:30以降のメールの返信はできません。翌日の返信をお待ちください。」と記入しました。
コロナパンデミック前の飲み会のお誘いも、ある程度は断るようにしました。
断ることはネガティブな印象を与えてしまう気がして、最初はとても怖かった。
でも違いました。
「断る」ことで、自分自身の生活に規則正しさが確立されると、不思議とすべてが上手く回り始めたのです。
とても早く就寝しているはずのなのに、何故だか以前より時間に余裕が増えました。
すると、結果的に「断らなくてはいけないこと」に出くわす回数も減ってきたのです。
不思議なことがあるものですね。
怖れを手放して断る勇気を持てば、その怖れの向こうはきっと晴れやかです。
(*断ることの大切さについては、ブレネー・ブラウンさんのこのスピーチがおすすめ。)
9. できない約束は初めからしない。
しかしながら、「多忙な毎日、断り続けていたら仕事が終わらない。」とも思ってしまいますよね。
僕もそうでした。
昔は仕事を詰め込みがちだった僕なので、そのせいで毎日何かに追われているような落ち着かない感覚をどうにかやり過ごそうと、ソワソワと生きていました。
それでもある時、ふと思いました。
「俺はこのままセカセカと、一生を終えてしまうのか?」
そして、気がつきました。
「約束ごとが多すぎるんだ。」
と。
仕事の案件は、それぞれで見れば一つの仕事ですが、複数の仕事が重なれば当然お互いが干渉を始めます。
それでも、クライアントさんにはそれぞれに100%でお答えしたい。
僕はたった一人なのに、それぞれのクライアントさんに100%で答えていたら、500%にも600%にもなってしまいます。
僕の器が溢れかえってあたりが水浸しになってしまうのは目に見えていますよね。
だから僕は、できない約束は初めからしないと決めました。
もちろんそれは、クライアントさんに100%を注がない、という意味ではありません。
それぞれに100%を注いでも溢れ返らないようなスケジュールの余裕を持つ、という意味です。
それでも、そのスケジュールに合わない場合は、約束をしないことにしたのです。
キャパオーバーを先読みして、できない約束はしない。
これだけで、時間も心もとても楽になります。
さて、『 ” 穏やか ” は作れる。 - 豊かに過ごすために心がけている21の秘訣 -』と題して書き始めた記事ですが、いかがでしたか?
この記事は前半戦。
長くなってきましたし、キリもいいので、続きは次回の記事でお話しします。
本日も文末までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
続きをお楽しみに。
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