見出し画像

トヨタの香川照之氏契約終了記事の補足

遅くなりましたが、東洋経済オンラインに初寄稿しました!

いまは落ちましたが、アクセスランキング2位まで行きました。

やはり、みんなが気になる旬のテーマだったようですね。

SNSの反応を見ていましたが、いくつかご意見もでていましたので、補足しておきます。

トヨタウンの次期編集長について、「堺雅人にしろ!」とか「海老蔵にしろ!」とか、記事を読まれて発言されているのか良くわからない意見もありましたが、貴重なご意見ありがとうございます(⁉)

「大半の消費者は香川照之をCMタレントくらいにしか認識していないのでは?」という意見も出ていました。

この意見は正しいと思いますが、このような意見を持たれる方が多いのは、裏を返すと「テレビCMは依然として有効」ということでもあるかなーーと思っています。

大学で学生と接していると、「若者はテレビを見ない」とか、「マスメディアは終わったメディア」みたいなこと言われるし、実際にそうなっているのかな・・・と思ったりもしますが、依然としてマスメディア、特にテレビの影響力は無視できないと思いますね。

さて、今回の記事は「トヨタ側の視点に立って書いて欲しい」という要望をいただいていますので、少しそちら目線になっていることは事実です。

一方で、私自身は社員ではありませんし、広告会社の担当ではないので、内情までは分かりませんし、もし分かっていても、記事としては書けないと思います。

自分が広告業界にいた経験、および報道で把握できる範囲内で記事を書いています。

マーケティング戦略的には「トヨタイムズ」は単なる広告ではないですし、香川氏も単なるCMタレントではないというのは、間違いない事実だと思っています。

トヨタ自動車としては、「トヨタイムズ」を自社起点で情報発信し、直接的にステークホルダーと繋がることができる新しいメディアとして捉えており、香川照之氏をその「顔」として起用されていたことも事実なはずです。

「編集長」という肩書をどのくらい消費者が認知していたのか、肩書が実態を伴っていたか否かはさておき、そのこと(香川氏が「編集長」であること)は各所で明示されています。

そんなわけで、広告の実務と研究を行っている身としては、今後の動向はかなり気になるところではあるし、「トヨタイムズ」的なマーケティング・コミュニケーションのあり方を展望する上でも重要なケースだと考えている次第です。

記事には書いていません(書けません)が、香川氏に限らず、芸能人、有名人の不祥事について、メディアは一面だけを取り上げて叩き過ぎだと思います。

もちろん、問題行為はしっかり追求した上で、罪を償っていただくことは重要だと思いますが、過去の些細な言動までほじくり返して、極悪人のように仕立て上げてしまうのは、公正さを欠くし、人権侵害と言っても良いと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?