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手術中に流れる音楽の話。

1日ぶりに食事を摂れた。昨晩からお腹が空いていたのでぺろっと食べられるかと思ったが、体力も落ちているのか完食は諦めた。悔しい。

手術は無事に終わった。知らない間に眠りにつき、起きれば終わっていた。これは想像通り。麻酔が切れてくるとともに切った部位に痛みが出てくる。これも想像通り。

傷口の癒着を防ぐために翌日から可能なら歩きましょう、と聞いていたので痛み止めを処方してもらい意を決して歩く。痛い。傷口は小さいが深いので痛い。まあ、痛い話はまた後日しよう。

入院前の説明の中に、手術中にかけてほしいCDがあればご持参ください、とあった。手術は全身麻酔なのでCDをかけても意味がないような、、、と思ったが、持っていけばかけてくれるということで持参することにした。

手術中に何を流しても良いものなのか、、、家にある数少ないCDとにらめっこする。ノリノリの邦楽だと手術の手もノッてしまうのかもと余計なことを考えながら、大好きなスピッツのCDを持参することにした。叔父から譲り受けたCDのほとんどがスピッツなので、どのアルバムにするかも悩む。

手術当日、もらった予定表に書いてあった荷物をカバンに詰めて待機していると、どうやら術後に看護師さんが持ってきてくれるとのことで、CD片手に手術室へ向かうこととなった。そもそも手術室へは麻酔した状態で運び込まれると思っていたので歩いて向かうことにも戸惑った(笑)。

映画やドラマで見るような雰囲気ではないけど、手術室のあるフロアには緊張感が張り詰めているような気がした。

案内された手術室の真ん中にはベッドが1台あり、ここで今から手術されるのかと思いながら名前と生年月日を伝える。一通り改めて説明を受けてベッドに案内されるので、おそるおそるCDを差し出すと、「なんの曲〜?」と先生も意外とノリノリだったので、「4曲目からお願いします!」と調子に乗ってしまった。

早々にかけてくれたので、好きな曲で手術が始まるのだな〜と不思議とリラックスできた。麻酔がきいていくさなか、5曲目が終わろうとしていたのだけ覚えている。再び目が覚めると4曲目がかかっていたので、手術中ひたすらループしていたのか、目が覚めるのにあわせて4曲目を流してくれていたのか、どっちなんだろう。

麻酔がまだ完全に切れていないので、非常にぼーっとした中でも好きな音楽に包まれているようで意外と私には意味のあることだった。

CD持ってきていいよ、とか、音楽かけますよ、とかあれば個人的にはオススメなので、手術を受ける予定の方がいればぜひ(笑)


「note」を書くための糖分に変わります。