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DJ配信全部著作権法違反状態なのをどう見るか/続・Buttobi(たぶん)閉店します。(2)


みなさんお元気していますか。
暇だなぁ〜!

とかいってる間にも医療関係従事者とかもちろんみんなが個人個人でががんばってくれてたりしてるなかにこの平穏アンド暇さが保たれているということに感謝しつついろんなことを考える毎日 in 福岡です。
福岡きて古民家改修しつづけて一ヶ月経ちました。



浅草に残ってるみんなでButtobiでの弾き語りライブ配信を先週末に行いました。

各クラブやライブハウス、個人のアーティスト、アイドル、みんな配信することが活動の中心になってきている中でいろんな課題みたいのが見えてきています。
僕自身も今後配信をどうやっていくのが”おもしろいのか”を考えていく最中です。


前記事


浅草Buttobiの今後について完全な情報発表するのもいま準備してる段階で、もうちょっと煮詰めて発表できるかなってところです。

先週のButtobiからの配信でフライングで大筋話しちゃったので興味ある人は聞いてください。

原田卓馬×フジオユウト
Buttobi Back 2 Back 
https://youtu.be/6kIX7wfBYcg

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ライブ配信に関してはもっと前からあった技術ですが、基本的には大手も個人も、コロナ時代から始めましょうヨーイドン!の状態で、手探りでやっていくしかない状態だとおもっています。

パソコンや機材のスペック、インターネット環境が皆バラバラなのでアクセスが集中した時にどうなっちゃうかとかどんくらい音声が映像に対して遅延するのかはもう本当にやってみるしかわからないという中で、
めちゃくちゃチャンスの環境だと思います。
どんどんやった方がいい。

どんどんやってどんどん磨かれていけばいい。

どんどん配信やればいいんですけど、どうやっても解決できない問題があります。




「DJの配信って著作権法違反状態じゃない?」



ということです。



結論からいうと、

どの配信も限りなく著作権法違反状態です。



Youtube、instgramのライブ配信、Twitchなど、どれでやっても問題の本質は一緒で、違反状態です。
箱がJASRACと契約してるからいいんじゃないの?
みたいのも認識は甘くて、JASRACでカバーできない部分で違反状態です。



Youtubeとかインスタライブはここら辺のポリシーがしっかりしていて、映像上の音楽検索能力が高いので、DJ配信を行うとすぐ消されちゃいます。
撮影した動画に写ってるカフェのBGMが著作権フリーじゃないやつだったりしても消されちゃいます。
シャザムみたいな音楽認識機能で自動的に探してるんだと思います。

Youtube消されちゃうからその逃げ先みたいな感じでTwitchとか他のサイトに移行している感があります。
Twitchとかも法律の前に規約上で著作権侵害だめだよーっての記載もありますが、強制的に消されることはない、からできるというのが現状です。


本当は誰だってみんながすぐに見やすいYoutubeで好きなだけ流して1000人チャンネル登録者越して収益化できたらめちゃくちゃいい。
やんないんじゃなくて、できない。



DJ配信についての現状の法律がどうなってるか調べよう


DJ配信が著作権法違反の可能性があることについてまとめてくれてる記事はたくさんあります。結構たくさんよみました。

調べるほど、「どこらへんから音楽なのかとか、むちゃくちゃ元のメロディーわかんないくらい音外してるし、歌詞もききとれなくて、ギターのチューニングも狂いまくってるバンドが演奏したら著作権は??」みたいなつっこみどころも見えてきます。



そんなかでも、わかりやすかったものを、同じ人が書いてるやつだけど2個紹介します。ぼくはまーーーじで簡単にだけいうのでちゃんと読んでね。


水口瑛介さんの「DJライブ配信は著作権法に違反するのか」
と「DJプレイを適法にする著作権の権利制限規定」


ここらへんの文章をよんでくと、
DJの配信に関わる楽曲についての権利について大きく分けて2点まとめてくれます。その2点について簡単に説明すると

1.
JASRACが管理している”著作権”は曲のメロディーとか詞とか、その曲がその曲ってわかる部分。これはライブハウス側がJASRACと契約して月額を払うことでクリアーできる。
ライブハウスでコピーバンドが演奏できるのはこれのおかげ。
YoutubeもYoutubeがJASRACと契約してくれているので、コピーに関してはアップロードできる。
2.
もう一つはその曲が録音されてたりする大まかにいうと版権という権利。
要するにCDとかの録音物そのものに関わる権利です。
その権利を誰が持っているのか、作詞作曲者のように明確ではないため、容易に確認をとれない。これはJASRACで管理されていない。
要はDJはミックスしたりとかテンポ/調を変えたりすれど思いっきり録音物を流すので、この権利に対して使っていいですか?っていう権利者に対して申請がいる。JASRACで管理されてないので個別に聞かないといけない。



どっちの記事もこの”2”の部分がやっかいなんだよなあ〜ということをまとめてくれています。

紹介した2個目の記事では「DJプレイを適法にする著作権の権利制限規定」と”適法にする”と書きながらも、「実際はむずかしいけどこうやればできるっちゃできる、そして最後は神頼み」なことを書いているのでタイトルに期待しても、実際は即効性のある解決策はないってことです。
もともとクラブやライブハウスで音源を流すということも版権に関する許可がいるのですね。お客さん向けにDJするっていう行為自体が完全にグレーゾーンです。
ただこの方は音楽を昔やってたと語っていて、その立場から「DJをすることで不利益を被っている人が実際にいるのか??」という点など、音楽家からの視点でちゃんと考えてくれてかつ希望も模索してくれていてとてもいいです。



もともとグレーゾーンなのはわかってたし、それをただネットでやっているだけでは?

と思う人が、多数かと思います。
こと今回はネット配信についてなので、何流したかのアーカイブが残るし、どのライブハウス/クラブがやってるのかもわかっちゃう。
見てる人も簡単に録音しやすい。
っていう点が大きい問題だとおもいます。


どういうときに罰せられたりするのかというと、基本的には著作の権利者が訴えることで裁判になったりするっていう法律です。民事訴訟になります。

版権をもっているのはミュージシャンのその人じゃなくて、メジャーレーベルの会社だったりするわけです。ミュージシャンの意に反して会社の判断で訴えることもなくはないということです。

SMAPとか配信でガンガン流れてるの聞いたりするけど、サブスク解禁とかも最後まで固かったジャニーズ事務所がこのまま黙認するのか・・・?

権利についていっちばんきびしい逸話がたくさんある、ディズニーソングとかはどうなんだろう・・・。
ここらへんで問題おきそうだな〜とか考えたりします。



そして最近法律がかわって訴えられるかもの根底が変わりました。
最近TPPの参加を目指す流れの法律の改正によって、
いままでは権利を侵害された権利者自信が民事裁判を起こす仕組みだったものが、侵害したと判断される場合、検察による刑事裁判で訴えを起こすことも可能になりました。
つまり権利を持ってる本人が気づいてなくても、検察によって権利が著しく侵害されているとされる場合は検挙できるということです。

政治に対する声がおっきくなってる昨今、ここらへんもDJ,ミュージシャンは一回考えてもらいたいところ。



「ミュージシャン側は多くの人がいる場所で自分の曲が流れることでみんな喜んでるはず。」みたいな、「こういうDJカルチャーに寛容であってほしい、怒るやついる?」
みたいな願望、あるとおもいます。

それを決めるのは権利保持者であるのでやっちゃうと訴えられる可能性があることはいつまでも残ります。

ぼくも10代のころぜんっぜんDJについてのことわかんなかった時は
「なんだあいつらは、人の曲流してるだけじゃん」って思ってました。
そういう立場のひともきっといるなとは想像できます。




ButtobiにおいてのDJ配信をどうするか

よく調べるほどに、この問題についてはぼくもButtobiとして今後も配信をやろうとする上で、どういう立場に立つのか考えなければいけないところ。

① 知らなかったことにしてDJ配信しちゃう
② 違反状態と知りながらDJ配信しちゃう
③ この現行法上違反じゃない方法で配信する。
④ DJ配信は諦める。




①知らなかったことにしてDJ配信しちゃう

これついてはこれはもうぼくはこの文章をみなさんに投げかけることによっての覚悟とします。過失って感じでの言い訳の立ちそうな知りませんでしたはもうこの文章書いちゃったら言えない。言えんぞ・・・。

② 違反状態と知りながら配信DJしちゃう

Buttobiみたいなアンダーグラウンドもいいところなんだから、そういうトコロこそ無茶するっしょ〜みたいな言われ方しそうなのもわかる。もともと悪そうなやつら集合!のカルチャーっしょ!みたいなこともわかる。
現状配信やってる人も別に、悪い!やめようよ!と言ってるわけじゃない。
自粛警察したいわけじゃない。
ただ後述するけど、権利とはそもそもなんだ?っていう疑問から、DJすること自分らが楽しめばいいっていう立場を一回離れてむっちゃ考えて欲しい。


③ この現行法上違反じゃない方法で配信する。

じゃあどうやったら今の法律上でも違反じゃなくする?ということで調べました。

1個目の方法
友達のミュージシャンに「曲には著作権と版権とあるんだけど、どっちについても今後DJ目的使ってもいいかな?」って聞けるとこから聞くこと。これは友達じゃなくてもいい。ジャスティンビーバーにDM送って「あのwhat do you mean?って歌ってるイカしてる曲使ってもいいっすか?いくらっすか??」って聞いてもいい。

2個目の方法
日本DJ教会が公開と配布してるDJで使っていいどっちの権利もフリーの音源を使う。
これは正直、あれです。これだけでDJしてたらすごいアレになるとおもう。調べて誰かやってみてよ。アレです。
配布方法もLINEの友達登録したらダウンロードできますっていうレーベルからの今後の広告が付帯してきうるような仕組みになっていてだな・・・。

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こういうふうに配布著作権フリーにする側にもメリットがなければならない!率先してレーベルとして提供してくれることはすごく価値のあること。



④ DJ配信は諦める。

調べれば調べるほどに無理くさぁ〜〜ってなるので、DJの配信は諦めましたというポジションを取ることを決めたお店の話もチラッと聞きました。

これが正直一番この文章書こうかなっておもった理由です。
正直者が損をするかもしれないというちょっともやっとする話なわけです。
いろんな店を残そう!っていうのはすごいわかる。
政治に訴えて店を守ってください!っていうのに参加してるのもわかる。
けど法に訴えるには法令遵守しなきゃいけない。

でかい企業とかが絡んでるところはこの配信DJおそらくやってないのではなく、やれないのでは?
それかめちゃくちゃ版権問題に対してお金と労力つかってやってるのではという感じですね。ラジオもだいたいかかる曲決まってるのは流していい曲の選び方があるからぽいですよね。




Buttobi  的結論 

Buttobi的には③のこの現行法上違反じゃない方法で配信する。
をいくのが一番かっこいいんじゃないかと思っています。
逆にButtobiみたいなアンダーグラウンド中のアンダーグラウンドなところがむちゃくちゃ法令遵守するっていう。


何より、許可さえ集めたら法令遵守でできるっていう余地が残されています。

ぼくが率先して語りかけて、権利保持者の許可を地道に集められるのではないか??
DJにだったら使っていいよ!っていうアーティストの承諾と音源を!


できるくね????????なんでだれもやってないんや???

メジャーレーベルからでているような音源は先のDJ協会みたいなところで交渉してもむずかしいんだろうし、

変に”協会”としてかしこまるとああいう風になっちゃうっていういい例で、Buttobiくらいのとこがインディーアーティストの署名集め始めたら、楽しいんじゃないか???

一覧にまとめて、これは権利者がDJに使うことの承諾をえてる楽曲ですって公開したらみんなにとってもいいんじゃないか??

と考えています。


権利者が承諾するメリットとしては、
DJでかかりやすくなって勝手にプロモーションしてもらいやすくなるかもしれないということ。

くらいしかメリットはないのかもしれない
けれど新しい領域を一緒に作っていく感覚を共有できたらうれしい。



ネットで音楽配信が普及するまでは有名DJに新譜のサンプルレコードを提供してクラブでかけて知名度を上げてもらうという手法のプロモーションも活発だったよう。

それの現代バージョンをいける
のでは??

っていうのが今思ってることです。

つくるリスト

JASRAC登録してない曲は著作権と版権DJ使用いいですよ〜リスト
JASRAC登録してる曲はJASRACに使用申請+版権保持者の承諾リスト。

版権自分で持ってない著作権保持者でもこの活動に応援します。の署名してもらったらギリいいんじゃない?いいよね??リスト



ここらへんは思いつきドン!なので、みんなの意見を聞かせて欲しい。
細かな法律的に障壁がありそうだったら教えて欲しいです。
Googleスプレッドシートに入力フォーム作ろうと思ったけど、項目の作り方がむずい。どの権利についてどういう風に委託しますか?
っていう質問をちゃんと作らないといけない。

ここらへんすっとばして「今すぐ賛同するわ!」って連絡あったらうれしいです。
後出しでちゃんとフォーム作って送り返します。

1時間ほど流せる分の曲の署名あつまったらぼくもそれですぐDJ配信します!
はやく!やりたい!

Buttobiのメールでもぼく個人のDMでもいいです。
asakusa.buttobi@gmail.com




権利とは
〜ピカピカに光った銃でインディアン打ち倒した話〜



そもそもの著作権、権利とは〜〜??
の話をButtobiにいるメンバーたちとZoom飲みの時に話して、

原田卓馬「そもそもの話、権利みたいなものは ”白人がアメリカ大陸ついてインディアン打ち倒してここ今日から俺らの土地だわ〜〜”ってやったとこからの話まずする???」
みたいな話にまでさかのぼりました。

人類の歴史の大枠はすなわち紛争や戦争の歴史。

地球上のモノに対して”誰かが何かを持ってること”に対しての権利を、法律を作って与えていったというのがまず前提にあって、土地とか国の領土とか、ほんとは誰のものでもないものに便宜上名前をつけているだけです。

コロナで浮き彫りにされた都市への密集のおかしさとか限界さとかも、権利が集中してるから起こりえたことで、そもそもなんでこんなに権利に悩まされてんの?って思うわけです。

いまライブハウスが何で困ってるかって家賃が主の原因の一つだとおもうんだけど、(Buttobiもそうです)これこそ土地の権利の問題で、そもそも家賃とは?なんでライブハウスの家賃そんな高いのか?
音楽作る方も聞く方もコストかかりすぎでは??とかも考えたりするわけで。

だれのものでもないものに値段つけてかつ密集しすぎて高騰しちゃったこと、そもそもなんで自分たちで作ったはずの権利にこんなに悩まされてんの?と思います。


これと同じに楽曲についてもだれのものなのだ?
地球のもの?って考え方
をしていくと、

求愛行動としていい声だして異性誘いました〜、それが歌になりました〜〜みたいなことから音楽の歴史が始まって ”なんか気持ちいい" を理論化していった現代の音楽は人類のこれまでの一つの総大成。
そもそもエイトビートとか、もしくは楽器を使って演奏するとか、バンドをギターベースドラムでやることとか、どっから誰のものなんでしょうか?



甲本ヒロト
「長さが3分の”人にやさしく”は一回歌っただけの3分でできたんけど、それは生まれてきてから作ったから20数年でできたってことやで〜〜〜」



みたいな話あったとおもうんですけど、それを音楽についても地球のものにあてはめると
”人類が生まれてからバージョンの話だわ〜〜〜〜”
ってところまで思考をもっていけます。

そうすると、この音楽の文化を、
すごく、みんなで、次の段階におしあげていかねば、って考えになりませんか?



ぼくはそもそもそういう思考でButtobi作っています。
何個か書いてるほかの記事読んでね。





◇まとめてきな



これは総じて著作権クソだわ〜JASRACクソだわ〜〜みたいな話でも国の法律クソだわ〜〜みたいな話でもなくて、(すぐ二項対立に持っていく話は信用できないゾ!)
それによって守られてきたものもいっぱいありました。

著作権の管理をJASRACがしてくれて報酬も管理してくれたから、作曲活動に没頭できる。っていう人もたくさんいたと思います。
CDめちゃくちゃ売れた時代には適法だったとおもいます。

けど、今のネットに広がる海を考えたときにもう一段階、アップグレードしなきゃいけないとも思います。


法律を変えるのはむずいかもしれないけど身の回りを変えることはできる。身の回りが変われば法律も変わるかもしれない。

こういう動きからDJを適法にするための著作権法の一部改正!
みたいな動きにつながっていったらいいな〜〜とおもいます。


”人間の作ったシステムは人間で打ち倒せる。
いつでも壁に挑む側でありたい。”
卵と壁の話で村上春樹も言ってました。


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っということで
これ開放してもらってるよ〜〜っていうリスト作るくらいならおれでもできちゃう気がするんですよね。


最初の最初は友達たちの、日本の曲のJASRAC登録してない、レーベル契約してないっていうものが中心になると思うんだけど。

たのむ!お友達パワーで最初のリスト掲載の連絡殺到してくれ!



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こういう考えも掛け合わせて次の時代にあわせてButtobiがどうなるのか、
いい答え出てるかもしれない!!
来週発表!できるのか!?
乞うご期待!


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Xvideosじゃなくてちゃんとアダルトビデオ購入して見ている人だけが私に石を投げなさい



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