見出し画像

「ダイエット中に筋肉量は増える」は可能か?

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

我々「飽食【未】対応人」は、ダイエット(食事制限)中だと、原始人と同じ「餓死防止システム」のせいで、餓死の確率をアップさせる筋肉の増量はない、と書いた。
しかし、体組成計などで、ダイエット中でも筋肉量が増えた!、と主張する方もいるだろう。

では、「ダイエット中に筋肉量は増える」のか、検証していこう。
※一部エビデンスのない自説なのでご注意

ボディメイクのコンテストに出るレベルの方は、筋肉を増やす増量期、脂肪を減らす減量期を設けている。
これは、食事制限をする減量期では、筋肉量が減少傾向となるため、食事制限を緩和した増量期で筋肉を増やすためだ。

対して、食事制限でのダイエット中でも、筋トレをすれば、筋肉量が増えた方もいる。
この違いは何なのだろう?

また、原始人を考えてみよう。
いつ餓死するかわからない食料事情では、筋肉は消費カロリーを大きくする邪魔者だ。
そのため、筋肉が増えすぎないよう、「餓死防止システム」による「筋肉増量抑制システム(以下、抑制システム)」がある。
この抑制システムが動き出す筋肉量を仮に、「筋肉の壁」と呼ぶ。
「筋肉の壁」を超えて筋肉量を増やすには、抑制システムを休止させるために、十分な栄養・睡眠(休息)・運動などが必要となる。
(原始人にとって、強力な捕食動物・獲物に対抗するため、リーダー・狩人的な存在を優遇して強化)
なので、「筋肉の壁」を超えているボディメイクのコンテストに出る方は、「抑制システムを休止させられない」食事制限中に筋肉量を増やすことができない。
ただ、増やせないが、運動により「筋肉が必要だ!」と抑制?分解?システムを説得し、無理矢理に維持が可能だと考える(エビデンスなし)。

とはいえ、原始人にとって、食料を得たり、捕食動物から逃げるためには、筋肉が必要なことも事実だ。
そのため、生存に最低限必要な筋肉量「筋肉の壁」までは、抑制システムは働かない(エビデンスなし)。
ただ現代人は、人力に頼らなくなったことで(使わなければ筋肉量は増えないので)、抑制システムが働かなくても、筋肉量が「筋肉の壁」まで足りていない。

だから、筋トレをすれば、ほぼ無条件で筋肉量が増える。
(なので褒められることではない)
これが、「ダイエット中に筋肉量は増える」の正体であり、「筋トレで基礎代謝を上げてダイエット」信者の根拠だ。

しかし、体型を変えるほど増量することなく、頭打ちとなる。
なぜなら、「抑制システムを休止させられない」食事制限中に「筋肉の壁」(生存に最低限必要な筋肉量)を超えることはできないからだ。

そして、「筋肉の壁」は、体重に依存する。
体重が重ければ、それを支えるために、抑制システムが許可する筋肉量「筋肉の壁」は増える。
(前述のように、使わなければ筋肉は増えないので一度、動けなくなると寝たきりとなる)
そして、支えなければならない体重が減れば、「筋肉の壁」の低下とともに、余剰分の筋肉は、「餓死防止システム」に邪魔者として、分解の危機に晒される。
(そもそもの体重減少が、筋肉の分解が原因でなければだが)
ここで、運動により「筋肉が必要だ!」と抑制?分解?システムを説得できれば、無理矢理に維持が可能だと考えるが、そもそもの筋肉増量が、自重に耐えるためなので、維持できるだけの運動はできず、体重とともに筋肉量も減る。

つまり、「『筋肉の壁以下の筋肉量なら』ダイエット中に『適当な』筋トレで筋肉量は増える『が適当な筋トレでは体重減少時に餓死防止システムで分解され維持できない』」となる。

心当たりはないだろうか。
筋トレで筋肉量が増えたが体重も増え、体重を減らしたら筋肉も減り結局、体型は変わらなかったからこそ、こんな駄文を読んでいるのでは。

いやいや、「超回復論」だと、筋トレすれば、筋肉量が増えるって言ってる、と主張する方もいるだろう。

では、「ダイエット中に【超回復論で】筋肉量は増える」は可能か、検証してみよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?