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「体型を変えるには運動制御習得」が必要!

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

「ダイエット・筋トレで体型が変わる」を可能にするには、ダイエット(体重減少)と筋トレ(筋肉量増加)を同時進行しない、と書いた。
そして、体型を変えるには「現状把握」、「運動習慣化」が必要か、解説した。

では、「体型を変えるには運動制御習得」が必要か、解説していこう。

「運動制御」って何、と思うだろうか。

ところで、話は飛ぶが、腰痛予防・治療に、腰ではなく、胸・背中・股関節を動かす練習をする運動療法があるのをご存じだろうか。
これを「モーターコントロール(運動制御)・エクササイズ」と呼ぶ。
ざっくり説明する、と例えば床の物を拾うとき、腰を曲げる(腰にのみ負担)のではなく、胸・腰・股関節を連動(モーターコントロール)することで負担を分散する動きの学習・練習(エクササイズ)・習得し、腰痛を予防・治療する。

ここで重要なのは初動(身体のどの関節と筋肉を始めに動かすか)で、先の例だと、初動で「腰を曲げる」と腰にのみ負担がくる。
これを、初動「股関節」にすると尻・背中が上体を支え、胸を曲げることで床への距離を縮め、腰以外に負担を分散することができる。

逆方向に、身体を反らせるにも、
・頸椎を反らせる
・胸椎を反らせる
・腰椎を反らせる
・股関節を反らせる
・足首を反らせる
これだけの動きがある。

これらを適切に、初動をどこにして、連動させたり分断したりを意識(最終的には無意識で)して人体のつくりにあった制御をし、負担を少なく動かすのが、「運動制御」だ。

体型を変えるために、どう役立つかというと、ダンベルプレスは複合(多)関節運動と呼ばれ、複数の関節を動かす筋肉を「連動」させて使う。
ダンベルフライは、単関節運動と呼ばれ、肩関節を「分断」した胸筋のみで動かす。
プレスで肘だけ動かしても効かないし、フライで背中を使っても効かない。
同様に、スクワットで膝と足首しか曲げなかったり、アームカールを肩回転で拳の高さを稼いでも効かない。

他にも、ハムストリングスを伸ばすストレッチの前屈は、初動が腰だと腰が伸びて痛くなるだけ、内転筋を伸ばすストレッチの開脚前屈も、初動が腰だと(略

更には、四つん這いから片手片足を上げてキープする筋トレも、上げることを意識するあまり、初動が手先と足先だと重さに耐えられず、腰を反って手足の重さを支えるので、腰が痛くなる。
本来の初動は背中と尻で、背中で上げた腕の重さ、尻で上げた足の重さを支え、この両方を腹筋が支える(から腰は反らないし、骨盤も捻じれず肩から尻まで平)ので、背中・尻・腹筋が鍛えられる。

危険なのが、背中が初動のはずのクリーン&プレスを肩でやると肩と肘、レッグランジ(前足)・スクワット(広いスタンス)は尻で支えないとニーイン(足首と股関節のラインより膝が内側)して捻じった膝で支えることになり、膝の故障につながる。

このように、日常生活から運動にまで、「運動制御」は関係してくる。
が、どうすれば取得できるのだろうか。
ジムのスタジオ・プログラム(レッスン)の題名に「運動制御」はない。

種を明かせばヨガだ。
(運動制御習得:パーソナル・ヨガ、と既出だし)

では、「体型を変えるには【ヨガで】運動制御習得」は可能か、検証してみよう。


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