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本業は社会課題の解決! 株式会社スカイファルマ 代表取締役 渡辺淳志さん

お金を稼ぐ生き方から社会課題を解決する生き方に大きく変化し、薬剤師、医療機関の経営、農業法人の経営と、素晴らしい実行力で次々とアイデアを現実化していかれる渡辺淳志さんにお話を伺いました。

渡辺淳志さんプロフィール

出身地:山形県新庄市
活動地域:東京、神奈川、山形、熊本、鹿児島
経歴:東京薬科大学卒業
           クリエイトエス・ディー 調剤薬局事業部 マネジャー
現在の職業および活動:
株式会社スカイアグリ 代表取締役 : 農業および土壌改良剤販売
株式会社スカイファルマ 代表取締役 : 調剤薬局、派遣事業、IT事業
合同会社ピースファーム 業務執行社員 : 地域活性化
その他 : 飲食業、コンサルタント業、海外事業、ベンチャー企業投資


心から笑えてみんなが幸せになれる世界を創る
           

Q. 究極やりたいことや夢、理想の未来はどんなことですか?

渡辺淳志さん(以下、敬称略):究極で言えば、みんなが幸せになれる世界。どんな人でもどんな環境でも幸せになれる世界が究極の夢です。

幸せに関しては「幸せの定義」が人それぞれあるから一言では言えないけれど、心から笑っていられるかどうかってすごく重要だと思います。私は小さい頃に貧しい生活をしてました。ただ貧しいからといって、不幸だったのかというとそうではなかったです。貧しいながら、両親や祖父、姉の大きな愛に包まれて幸せな家庭だったと思います。
ただ、周囲に対しては、強がりもあり、辛いという意思表示をしたくなくて作り笑いの方が多かったのかなって思います。
そういう経験があったからこそ、経済的にも精神的にも満たされ、心から笑えて心から幸せだと思える世界を創れたらいいなと思っています。まずは自分の周りから笑っていられる人を増やしていきたいと思っています。

医療費を減らすにはどうしたらいいだろう

Q. この夢を持つようになったきっかけにはどんな出会いや気付きがあったのですか?

渡辺:もともと薬剤師になったのは、高2の時に薬剤師の求人の貼紙を見たのがきっかけです。薬剤師は給料が高いし、社会的価値も高いし、幼少期に経済的に苦労していたので、お金の不自由はないなって思ったからです。

それで薬剤師になって、調剤薬局で独立をして派遣事業や薬局コンサルタントの事業をしました。当時、薬局は経営を学ばなくても利益が上がっていく業態でした。だから、ガンガン出店していこうって思ったわけです。1号店もお陰様で初月から相当な黒字でしたし、2年で創業資金を返済できるほどでした。このまま、どんどん出店していけば億万長者になるなと思ってました。昔、貧乏生活をしてましたので、そうはなりたくない、これで子供たちや家族を経済的に豊かにできると思ってました。

ただそんな時に、1つ大きな出会いがありました。それが福井さんから紹介してもらった経営実践研究会への入会です。
経営実践研究会は本業を通じた社会課題の解決を本気で考える企業が所属する経営者団体です。

この団体の経営者達は胸張って堂々ときれい事を言うんですよ。「僕の夢は社会課題を解決することです」「目標は世界平和です」って。入ったばかりの頃は冗談やきれい事を言ってるだけだと思ってました。
しかし、経営実践研究会の活動を続ける中で、この人達本気で言ってるんだっていうのが分かってきました。そういう人達と付き合っていたら、気付いたら自分も事業を拡大してお金を稼ぐというよりも、「様々な社会課題をどうしたら解決できるんだろう」「社会課題を生み出さないためにどうしたらいいだろう」っていうのを本気で考えるようになったんです。

社会課題はいろいろありますけど、私の本業の薬局が関連する医療費の問題にどうしても着目せずに入られませんでした。増え続ける医療費を抑えていくにはどうしたらいいのだろうと常に考えていました。その医療費増加の原因の一部をつくっているのが多くの薬局が該当する、従来型のただ処方せんを受けるだけの薬局だった事に気付いてしまったんです。
今のまま薬局をどんどん出店するのはやめました。薬局出店する時は地域が評価される薬局がなくて困っている所に出店していく形に変えました。そして薬局以外に社会課題を解決できるであろう事業をいろいろ考えて実行しています。今はその段階です。

Q. 社会課題を解決するためにどんな実践をされていますか?

渡辺:3つご紹介します。
1つは薬局という部分だけだと医療費抑制にあまり大きな貢献ができないと思い、医療機関の経営をしてみて根本的に医療費の枠組みを学びました。
2017年に医療法人を購入しました。理事長、非常勤医師を雇用し、朝7時~9時、夜19時~22時に開いてるクリニックを開設しました。

何故その時間に診療しているクリニックを開設したかというと、働き盛りの40,50代の方に容易に受診できる環境を作りたかったのです。その世代は循環器系などに疾病を持ってる方が多いのですが、会社を休んで受診することが難しい方が多いのです。以前より受診ができないために症状が悪化するケースを薬剤師としてよく見ていました。例えば高血圧の診断をされた患者さんが医師の指示通り治療していれば悪化しなかったのに、仕事が忙しく日中に受診できないがために治療を諦めていまい、数年後に脳卒中や心筋梗塞を発症させ、高額な医療費につながる治療を開始することになります。そうならないためにも、社会ニーズに合った朝7時からの早朝診療、夜は22時までの夜間診療ができるクリニックを開設しました。
自分が医師ではないこともあり運営の難しさから、昨年事業譲渡しましたが、今も当初のコンセプトを維持して運営してくれています。

2つ目は薬局でできることに立ち戻ろうと考えた時に出会った、大阪の宮田運輸さんという運送会社の取り組みです。こちらは5年前に死亡事故があり、二度と死亡事故を起こさないためにどうしたらいいかと社長がある取り組みをされました。「パパ安全運転で帰ってきてね」と運転手のお子さんが描いた絵をトラックの荷台に大きく印刷したことで、運転が優しくなったり、煽られることがなくなり、5年間無事故だそうです。ふかし運転も無くなったため燃費も改善しました。優しい社会を創ることにより、事故で悲しむ方を減らす取り組みです。社会課題を解決するためには、人の優しさすら活用すべきだと思います。

それを薬局で応用し、薬を入れる袋である薬袋にお子さんたちの絵を印刷しました。薬袋の裏側に患者さんのお子さんやお孫さんから「この薬を飲んで元気になってね」と絵を描いてもらい、印刷しました。
そうするとせっかく孫が絵を描いてくれたから、孫の期待に応えてちゃんと薬を飲んで、早く元気になろうとされるんですよ。お孫さんへの愛情を活用して薬の飲み忘れを減らすことによって病状の悪化を防ぎ、医療費を抑制するという社会的意義もあります。


3つ目は農業との出会いがあって、私の地元・山形の新庄で農業法人を創り、漢方薬の元になる生薬を育てています。
また、特殊な土壌改良剤を持っているので、いろんな自治体さんと土壌改良を用いた地域活性化プロジェクトも始めました。医食同源と言われますが体に良いものを作りながら、地域に産業を生み、雇用を創出しながら地方創生も取り組んでいます。
土壌改良によって、簡単に、良いものが大量に作れる可能性を秘めており、仕組みを整えれば、今まで就労が困難だった障がい者の方々にもしっかりとした収入を確保できる就労支援ができるようになります。

Q. 夢の実現に向けて長期的に計画してるものがあれば教えてください。

本当は困っている人達をみんな助けたいですが、実際は難しい。でもいろいろやってきた中で、今の農業のプロジェクトなら可能性があると思いました。

2つポイントがあって、1つは地方の農業従事者が減り、日本休耕地が増えることにより荒廃した土地を私たちの土壌改良剤や最新技術の肥料で農地環境を改善し、食料を生産することで土地の価値を向上する方向に変えていけるというのが1つ。

もう1つはしっかりとした仕組みを創ることで、いわゆる就労困難者の方々に仕事ができる環境を提供できるということ。彼らの選択肢の一つに農業があっていいと思いますし、農業のイメージも変えていきたいと思っています。

「国民の価値」と「国土の価値」を上げなければならない

Q. 社会課題の解決に貢献すると意識が変わった背景には、もともとどんな問題意識や考えをお持ちだったんですか?

渡辺:もともと「国家のために国民として何ができるのか」をずっと考えていました。国家って何?というと、「国民」と「国土」なんですよね。
つまり国家の価値を上げるためには「国民の価値」と「国土の価値」を上げなければならないと思います。
「国民の価値」とは政府が指し示すように健康長寿だと思います。健康長寿は日本に大きな価値をもたらしてくれます。そこに寄与するために、薬局事業で貢献していきたいですし、農業だったら無農薬で作ったもの、医食同源の観点で作ったもので健康な状態に国民の水準を上げていきたいと思っています。
また、「国土の価値」を上げるためには、農地や休耕地をいかに活用して生産量を上げていくかがポイントになります。私たちの土壌改良剤もありますし、高額な農作物を育てるノウハウもありますので、そこで国土の価値を上げることに貢献していきたいと思っています。

記者:「国家のために」っていう感覚はいつ頃からお持ちだったんですか?

渡辺:中学、高校くらいからですね。実家が営んでいる会社で海外から技能実習生の受け入れをやっていました。海外の人が身近にいた環境だったんですが、「日本人というだけでラッキーなんだよ」とよく言われていたんです。
日本人に生まれるだけでラッキーと言われて以来、「日本って何なんだろう?日本国家って何なんだろう?」っていうのをずっと考えていました。それが今に繋がっています。

本業は社会課題の解決です。そういった会社が今は当たり前になっています。きれい事が本音になって、みんながきれい事を言うようになったら、日本が良くなりますよね。

記者︰本当にそうですね。本音できれい事が溢れる日本になったら美しい日本になりますね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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渡辺淳志さんの情報はこちらから ↓↓

【編集後記】
インタビューを担当した福井と塚﨑です。
・今回インタビューをさせて頂いた渡辺さんですが、実は同じ大学の先輩でして大変お世話になった方なのです。当時から明るく前向きで豪快な方でしたが、社会人になって更に大活躍されています。今回のインタビューを通して改めてその人柄に触れることができ、良い機会となりました。ありがとうございました!(福井)
・渡辺さんが1つの出会いを通して人生が大きく変わり、本当はこんな生き方がしたかったんだとおっしゃられていたのが印象的で、その出会いを導いた福井さんへの感謝や二人の絆をお伺いし、こちらも感動いたしました。また、渡辺さんの実行力にとても刺激を受けました。今後の益々のご活躍が楽しみです。貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。(塚﨑)

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こちらの記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。

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リライズ・ニュース「美しい時代を創る人達」にて、新しい美しい時代を創っている方々にインタビューをさせて頂いてます。主なテーマ:教育/日本/生き方/変化 etc.

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