知ってる、分かってる「私」
「そんなのずっと前から知ってるわ」
そう言われて
悲しくなっちゃったんだよね。と
お友達が話してくれました。
彼女はある動画をみて
めちゃくちゃ面白い!!
みんなにもシェアしたい!と思い
いろんなお友達に勧めたらしいのですが
その中のひとりに
冒頭の「そんなのずっと前から知ってるわ」と
言われ
それまですっごくワクワクしてたのに
その気持ちがあっという間にしゅん。と
萎んじゃって
さっきまで楽しかっただけに
余計にガッカリっていうか
寂しくなっちゃった。という話をしてくれました。
なんかこういう
「あ、知ってる、知ってる」
「分かってる、分かってる」
「前から持ってる、持ってる」を
主張されるとき
逆に
主張したいとき
あるなーと、思います。
こういう態度に出てしまうとき
「私」というエゴが強くなっているときです。
「私」はすぐに
知ってる、分かってる。
つまり
「私」の方が持っている、優れていると
言いたがります。
それは
小さい頃から今もずっと
少しでも多くを持っている人が
素晴らしいとされている
競争社会の中にいて
サバイバルモードが
常に無意識にオンに
なってしまっているから
生存本能的な反応が起きて
知ってる、分かってると
言いたくなってしまうんです。
ただ、それだけのこと。
とはいえ
そんなこと言われたりやられたら
やっぱり嫌な気持ちはするわけですし
ついついやってしまったら
相手に嫌な想いをさせてしまって
人間関係は上手くいかくなることが
多いんじゃないかなーと思います。
でも
知ってる、分かってる
私はあなたより凄いのよって
伝えたくなる衝動があるとき
どうしたらいいの?と
思われるかもしれません。
分かってるけど、やめられない。
そんな時
ちょっとこんな風にやってみるのは
どうでしょう?
そもそも
面白い動画があるのよ!と
彼女がシェアしたのは
相手に対して
「私はこんな面白い動画を知ってるのよ!」と
自慢したかったわけではなくて
ワクワクした気持ちを一緒に
感じたかっただけ。
面白いよねー
楽しいねーを
共有したいだけなんです。
それを
知ってる、分かってる。と
無下にしてしまうのは
ワクワクするのを怖がってない?
同じ立ち位置で一緒に
無邪気に楽しむのを怖がってない?って
自分に問いかけて欲しいんです。
私が抱えている「怖れ」を
感じてみて欲しいのです。
素直になるのを怖がっているのかもしれません。
怖がっている「私」を抱きしめてあげて
欲しいのです。
すると
知ってる、分かってると
攻撃しなくても大丈夫というのが
分かります。
「私」を主張したいエゴが薄くなっていきます。
まわりと繋がっているという感覚が
強くなっていきます。
ただ、素直に
「ねー、面白いよねー」と
一緒にケラケラ笑う私に気づくかもしれません。
知ってる、分かってると
思っていたけど
ちっとも分かっていなかった。
このちっとも分かってない
未完成に思える私のままで
楽しんでいいんだ。
そんな単純なことさえ
私は知らない。
私は何も知らない。ことを知る。
この安心感に寛ぐと
知ってる、分かってるみたいな
サバイバルモードから抜け
攻撃性が消えていきます。
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