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詩集・小瓶の蝙蝠

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2017年12月の記事一覧

小さな宇宙が終わるとき

小さな宇宙が終わるとき

私にとって 誰かの死は
小さな宇宙が終わるとき
小さな宇宙の終末は 角砂糖が溶けていくように
すうっと消え入るかのよう
そこにあった 星々の輝きは
永久に消滅する
それはまるであらかじめ存在を消された
パラダイスのような
掴めない 想像もできない 奇妙な空間
確かにあったのに 曖昧で 悲しい
小さな宇宙を そっと手に取る
でもそれは想像上の小さな宇宙で
本物ではない
その偶像を 人々は信じ 崇

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