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新卒5年間働いたクックパッドを退職。好きなところ5つ 〜毎日を料理を楽しみにする、先にあるもの〜

こんにちは、冨永麻美(@mamiracle__)と申します。2016年に新卒で入社して、約5年間務めたクックパッドを2022年2月末で退職します!いまは有給を頂戴していて、3月1日から新しい職場で採用広報・PRに携わります。(次の仕事については、入社が近づいたらお話します。)

このnoteでは5年間、コーポレートとビジネス両方で働いて思った「クックパッドの好きなところ」を書きます。自分の記憶に残したい、会社への感謝を形にしたい、これからクックパッドで働きたい人へのポジティブな参考情報になれば、などの期待を込めて書きます。

※記載内容はすべて個人の体験・解釈・意見です!
※掲載の写真は在籍中に職場、旅行、出張、家などで撮りためていた料理にまつわるお気に入りの写真です😌

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(有給を使って旅したイスラエルで出会った冷蔵庫)

クックパッドで何をやっていたか

クックパッドには2016年に新卒入社して、採用(新卒/中途)、採用広報、広報、マーケティング、YouTube に携わりました。「様々なステークホルダーに対して、様々なアウトプットで、ミッションを発信してファンを増やす」という役割だったなと思います。

レシピサービス「クックパッド」、生鮮食品EC「クックパッドマート」、食育絵本「おりょうりえほん」、食材や道具のマーケット「Komerco」、キッチンから住宅を探す「たのしいキッチン不動産」、料理のトレーニングアプリ「たべドリ」、英国にHQを構える海外事業など。一口に「料理」と言っても様々な切り口で、発信をしてきました。変わったネタだと「タピオカミルクティー鍋」(意外と美味しい)を考えて、Twitterトレンドに乗ったこともありました。笑

ユーザー・社会・クライアント・採用候補者・国内外の社員などの伝える相手に対し、オウンドメディア・マスメディア・イベント・動画・プロダクトなどさまざまな形で発信し、ミッションへの共感を生むということをしてきました。今後も自分が心から好き、必要だと思えるミッションに対して、そういう役割で関われたらと思っています。略歴はこちら(youtrust)

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(恵比寿ガーデンプレイス時代にシェアキッチンでかき氷づくり中)

なぜクックパッドに入社したか

わたしがクックパッドに興味を持ったきっかけは、自身が人生を通して当事者意識を持てるトピックとして「女性のエンパワーメント」に関心があるからです。そしてその一番身近なサービスがクックパッドでした。(クックパッドは料理をするすべての人のためのサービスですが、あくまでわたしが興味を持ったきっかけとして😌)

それぞれの人がそれぞれのタイミングと意思で、「自分自身について」「パートナーとして」「親として」といった役割を選択して、増やしていくと思います。そのときに増えた役割と一緒に、抱く不安や負担が増えないような社会に近づけられるような仕事がしたいと思っています。例えばライフとワークのこと、自分らしさと社会に求められている(ように感じる)こと。また金銭・精神・時間・体力など、生活のさまざまところに不安の種が撒かれていると思います。

自分を取り巻く要素が複雑になっても「自分自身を大切にできること」「その人らしさを肯定できること」をサポートできる仕事がしたいと思っていました(将来に悩みを抱える人や、これから将来に向き合う若い世代の人のためにも、どうしたら理想の状態に近づけるか、自分自身の暮らしのなかで実験してみたい。働いてみて素敵な人々に出逢って思ったことは、意外と全部楽しめる方法もあるかもしれない、ということ)。

さきほど女性のエンパワーメントに関心があると書いたのですが、わたしにとって興味を持つきっかけがそのトピックであっただけで、ジェンダーなどの要素に関係なく、すべての人に当てはまることだと思っています。

ここで、わたしが学生時代に感じたクックパッドの役割について話します。クックパッドは1997年に生まれ、レシピをシェアすることで、暮らしのなかで料理をする「ふつうの人」同士がエンパワーされていく仕組みをつくってきました。

家庭料理がその人の台所から飛び出していくことで、他の誰かの家庭に「おいしい」という価値を与えられたり、誰かのレシピのおかげで料理がラクになったり楽しくなったり。それによって、毎日料理をする人の時間や心に余裕が生まれたり。

クックパッドを通して、当たり前に料理をする人が増えていったら、一人ひとりが抱える料理の「負担」が少しずつ減って、生まれた余裕が「楽しみ」に変換されていくかもしれません。(料理は楽しさと負担が表裏一体だなって思います。)

1990年代後半という時代に、日本で最初にそういうインターネット上の助け合いの概念(クックパッドでは「おせっかい」と呼んでいます)をつくったのがクックパッドなんじゃないかと、個人的には思いました。

わたしの興味対象である「女性のエンパワーメント」という文脈に戻ると「女性が日常生活のなかで、自信を持つきっかけになるサービス」だし、「料理を通して、人々の日常の小さな課題を解決できる会社」だと思っています。そう思って入社しました。

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(オーストリア出張にて、家庭で100年継がれるチョコケーキを教わった日)

さて、ここからはクックパッドの好きなところを5つ書きます💓

🍳 自分の力で「隣の人」を幸せにできること

わたしは高校生活を体育会系チアリーダー部で過ごしたのですが、つらい毎日のなかで母が作るお弁当が心の支えでした。夜ご飯も心の支えでした。たまに母がつくってくれるスイートポテトや、梅シロップは心へのご褒美でした。

たまに父の日や母の日に慣れない料理を作ると、すごく喜んでもらえました......。

そしてその料理は、大体クックパッドのレシピで作られていたのです!母は「クックパッドがあってよかったよ〜」と言っていましたし、わたしもクックパッドがあってよかったです。

入社してからは華金に居酒屋で「クックパッドで働いてるんです〜」と話すと「いつも使ってるよ!ありがとう!」と隣のお客さんや店員さんからも感謝の言葉をもらったことがあります。こんなに近くの人から感謝されるサービスってすごいなあ.....って今でも思います。仕事のことを話して、知らない人と仲良くなれるってすごい。

最近は「クックパッドマート」という生産者・専門店が出品するECアプリを運営していますが「築地場外市場の食材が近所のコンビニで受け取れるよ!しかも送料無料!」と紹介すると、友人に「めっちゃいいじゃん」と喜ばれます。(そうなんです。そんなすごいサービスがあるんです。)

ああ、おばあちゃんがコンビニでクックパッドのレシピ本を見つけて、今でも台所に置いてくれているのもうれしいなあ......。

クックパッドの良さは、その身近さ!

自分の仕事が「隣りのあの人」の笑顔に繋がります。

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(担当した梅仕事の企画で、母が初めてクックパッドマートでお買い物をしてくれた!梅シロップを漬けてくれました。)

🍳疑いようのないミッション

「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを疑ったことは、一度もありません。料理が楽しくなって悪いことなんて一つも無いと思うのです。

クックパッドが指す「料理を楽しみにする」というのは、料理を通してさまざまなことへの「当事者を増やしたい」という想いがあります。料理に興味を持つと、生産や廃棄といった環境にまつわること、人のつながりや文化といった社会について、そして人の心身の健康のこと。たくさんのことが、いつの間にか気になるようになってきます。

クックパッドでは料理や食材や道具など食にまつわる人を「つくり手」「Creator」と呼びます。

料理のつくり手が増えると、地球も社会も人もハッピーになる、という信条をもっています。

🍳1日3回以上、自分がユーザーになれる

わたしは毎日3回(+α)お腹が空きます。お腹が空いたら、クックパッドが運営する色んなサービスのユーザーになれます。料理する時以外にも食材を買うタイミング(クックパッドマート)や、食器を買うタイミング(Komerco)など。わたしにはまだいませんが、子どもに料理の絵本を読み聞かせるとき(おりょうりえほん)も、色んなタイミングで自分自身がユーザーになることができます。

わたしは自分が当事者意識を持てることじゃないと、うまく考えられない不器用なタイプなのですが、クックパッドのサービスはほとんど自分ごとで考えられます。

社内には直接仕事で関わっていないサービスでもユーザーとして使っている人が多いです。社内のSlackでは「このサービスつかってみてこんなことを思った!」というフィードバックが、部署横断的に毎日自然と生まれています。社内で気軽にユーザーインタビューができる珍しい会社かもしれません。

「自分が愛着を持って使えるサービスで働きたい」と思う方で、クックパッドのサービスが好きな方にはフィットすると思います。

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(番組取材のブルガリアで。お庭のフルーツで焼いたケーキ!)

🍳「出る杭」にチャンスが引っかかる

「何がやりたい?」「何が好き?」「どうしたいの?」って何回聴かれただろうと思います。他の人と違うところって「変わっている」で済まされてしまうこともありますが、クックパッドではそれだけ「熱量を持てる」「好き」なことだと捉えています。

わたしは実はデザインとかクリエイティブなことに興味がずーっとあって、大学受験時には美大も検討したくらいだったんですけど、結局は経営学部に進学してクリエイティブなことから遠ざかっていたんです(自分に向いているとは思えなかったから)。

でも、採用 → 採用広報 → 広報 → マーケティングと異動するうちに、段々と好きなことに仕事が近づいていって、ミッションの言語化だけでなく、それをビジュアルで可視化することもやってみたくなりました。

最終的にはYouTubeチャンネルを立ち上げて企画や撮影ディレクション、絵コンテやサムネイル作成まで何でもやるようになっていました。好きなこと・得意なこと・会社に必要なことが重なる仕事で本当にありがたいチャンスでした。

「好きなことを好きと言い続けると、いつの間にか近づいているよ」という話をよく聞きますが、きっとそれは「熱量をもてる仕事」を任せるのが、会社にとっても社員にとっても一番良いことだからなんだろうなと。

一生懸命になれちゃうことって、論理的には説明できないパワーや直感が動くというか......。そういうことに気づかせてくれた会社でした。

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(YouTubeで小田原の農家さん宅へ。梅シロップを教えてもらいました。)

🍳暮らしと仕事の好循環

クックパッドはフルフレックスでリモート+出社を使い分ける働き方をしています。とても働きやすいです。そのための環境整備も本当にしっかりされています。気合根性ではなくて、環境を仕組みづくるところに力をいれているので、メリハリを付けて働きやすいです。

料理というトピックは、仕事でやったことがそのまま暮らしのヒントになるなあと思います。仕事が自分自身への食育にもなりました。料理を楽しむ人、料理に悩む人、料理を科学で捉える人、料理を心で捉える人、色んな人と話せるので自然と料理が生活に溶け込んできます。

色んな人が料理する姿を見れる場所って意外となくて「正解はひとつじゃないんだ」と思えて気難しさがなくなったり、「意外と美味しいこんな組み合わせ」という自由な発想を得たりできました。

料理を楽しみにすることをミッションにしているので、社員も自分や家族が料理をしたり食卓を囲む時間を大切にできるように「メリハリを付けて働く」人が多いです。頑張るとき、息抜きするとき、そんなバランスを体得できてよかったなあと思います。

オフィスの引越し前は中心に大きなキッチンがあって、皆で料理をしてとても楽しかった。またそういう日がきたら、呼ばれていなくても遊びに行っちゃおう。

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(以前恒例だったボジョレー解禁日の「ワイン&生ハム原木パーティ」✨)

他にも。

永遠に書けちゃいそうなので、ここからは箇条書きでざっくりと。

・海外にも拠点があって「世界中に料理を共通言語に持つ仲間がいる」
・みんな美味しいものが好き
・みんな優しい、みんな信頼できる、みんな本質的
・食材の旬や、料理のトレンドに詳しくなれる
・職種の垣根を感じることがあまりない
・採用に協力的な人が多い文化
・「会社を利用するくらいの気持ちでどんどん挑戦してほしい」と言ってくれるところ
・エンジニア超優秀
・デザイナー超優秀
・ビジネス超優秀
・コーポレート超優秀
・望めば&実力があれば海外赴任のチャンスもある(Bristol)
・Slackでの雑談が盛んなので仲良くなりやすい
・お互いのやりたいことがマッチすれば、退職して戻ってくる人も大歓迎
などなど

クックパッドの採用情報に興味がある方は

この採用サイトも、むかしわたしが携わりました!当時から、デザインやメッセージは時代にあわせてアップデートされております。

エンジニア、デザイナー、コーポレート、ビジネスなど色々募集中です。

最後に

こんなふうに好きなところを書くくらいなので、退職理由は「嫌になったから」等の理由ではありません。今後もどこかのタイミングで、また交わっていくことも期待しています。(なんだか実家みたいな存在に近いかも?)

今は他に関わってみたいプロダクトに、運よく出逢う機会がありました。

次の会社ではマーケティングから採用広報・PRに戻るので、界隈のみなさんと是非仲良くなりたいと思っています。ぜひTwitterなどで繋がりたいです😌

Twitter: @mamiracle__
Instagram: mamiracle__

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(料理が趣味になりました!次は旅や暮らしに関するお仕事をします。)

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