『月の教科書』読書会/くるみ割り母娘

26日目。

雪。午前中のちょっとした晴れ間に、犬の散歩へ。
夕方は、母とくるみ割りをする。
くるみを割って、中のくるみを掘り出す作業を、おしゃべりしながら。
マドモアゼル・愛さん著『月の教科書』のはなしをする。
母は、人のお悩みを聞くことを仕事にしているため、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」を聞いて参考にしているらしく、愛先生のことは「テレフォン人生相談に出ている人」ということで知っていたよう。
ちなみに、わたしは月おひつじ座。母も、月おひつじ座。
月おひつじ座同士の母娘がやる、くるみ割り作業。
他の人から見たら、だいぶのんびりしたスピードだったと思う(笑)。
今日割ったくるみは、明日くるみ餅にする予定。

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今日は、お昼過ぎから、『月の教科書』の読書会。
先日、第一弾を開催して、今日は第二弾の日でした。

いやー!今回も、みなさんの感想がおもしろすぎて!
前にも書いたかもしれないのですが、自分の感想を自分の中にとどめておかずに他者に向けて話すこと、他の人の感想を聞くことで自分の感想もまた深まっていくこと。
この双方向性が生み出すあたらしい視点が、とってもエキサイティングで、世界が広がる感じがする。
わたしは、そのことがとても好きなのだと思いました。

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こんなふうに読書会を主催してみたのですが、『月の教科書』についての読書感想文は、まだ書けずじまいです。
なんだか、まとまらないのです。

でも、月の欠損理論は、わたしにとっては、自己理解と他者理解にほんとうに役立ちました。

愛先生が書いておられる「月おひつじ座がやってはいけないこと」。
大爆笑しながら読みましたもん。あまりに的を得ていて(笑)。

月おひつじ座がやってはいけないことは…

急ぐこと、自身や人を急かすこと、スピードを出すこと、せっかちな食べ方、義務感で料理すること、刃物を扱うこと…などなど。

「急げない自分」「早く食べられない自分」
若い頃は、これができない自分はダメなやつ、社会人として決定的に何かが欠けているポンコツなヤツ、って思ってて、だいぶ自分を責めました。
でも、もう、あきらめて、認めました。
わたしはのんびりしてて、現代のスピードについていけない人間なんです(爆)!!!
わたしはトロいのろまな人間なんだー(と大声で叫ぶ。すっきりさっぱりした気持ちに 笑)!!!

最近のわたしにとって、肩の力が抜けるような言葉だったのは、
「義務感で料理すること」「刃物を扱うこと」でした。

我が家は、夫がクリエイター気質、なんでも作ることが好き、料理も好き。なので、日々の料理はほぼ100%、夫が担当しています。
でも、これネ、ちょっと罪悪感あったんです。
料理ができる、料理が上手、料理が好きな「いい妻」になれない自分を責める気持ち。
夫は、料理を義務感でやっているという感じはさらさらなくて、「なんでも自分で作った方がうまいじゃん!」「うまいもの食べたい!」という気持ちからやっているので、楽しそう。
得意な人、好きな人がそれをしているだけなので、わたしは「ありがとう!」って言って、夫が作ってくれたものをもぐもぐ食べて、にこにこ笑っていればいいだけなのに。
料理以外の家事はわたしもやっているから、罪悪感なんて感じる必要ないのに。

のに、です!

わたしは、世間が思う「いい妻」ってこんな感じ、を自分の価値観の中にインストールして、それに合わない自分ってダメなやつ、って思っていたんですね。

でも、これもあきらめました。だって、できないんだもん!!!
できないというか、不得意なことを必死になってやっていてエネルギーを消耗するから、自分がどんどん幸せから遠ざかる感じがする。

『月の教科書』に書いてあることって、辛辣なんですよね。これくらいはっきり言わないと伝わらないでしょ、って、ひょっとしたら愛先生は思っておられるのかも?と思ったりもしました。
それくらい、はっきり!あなたにはこれがない!って書いてある。

爽快でした。
この爽快さが、自分を大切にすることにつながっていくなぁ、って。

自己肯定感が高い、とか、自分を愛している、とかって、素敵な自分や素晴らしい自分を好き!ってことでは、ないですものね。

できないものはできない、と、さっぱりと認めている。
自己卑下ではなく、サレンダーしている。
ありもしない理想を追いかけているのではなく、そのままの自分を、ただそのまま見つめている。

『月の教科書』の中で、すごいなぁ!って思う言葉はたくさんあったのですが、わたしはこの言葉に、思わずうなってしまいました。

月を卒業し、真の個性化への道へ
(p33より引用)

欠損を超えていく、それは受け入れることと同義で、そこから始まる世界は、きっと、自分だけじゃなく他者にとっても、楽園であるような気がするのです。

だって、みんな色とりどりのちがう痛みを抱えているから、響き合えるのですものね。

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次期の募集は、2022年1月です。





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