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風土と人:自殺希少地域を訪ねてみた〜徳島県海陽町〜(ヌエボ葉山丸航海日誌)

この「ヌエボ葉山丸」航海日誌は、2023年1月1日に出港し、2024年秋分に葉山町制100周年(2025.1.1)記念出版を目指す航路おいて、企画者であるまみーた(大澤真美)が記すものです。

最後の航海日誌から、2カ月近く経ってしまった。その間、金沢、四国と旅をすることが多かったが、本を書こうと意識するだけで、行った先で目につくものが変わってくる。

今月半ば、ご縁があって、友人の住む徳島県海陽町(旧海部町)を訪ねた。この町は、岡檀さんの「生き心地の良い町〜この自殺率の引きさには理由がある〜」や森川すいめいさんの「その島のひとたちは、ひとの話をきかない〜精神科医、「自殺希少地域」を行く〜」などで、自殺希少地域として知られるようになっている。

岡さんは、この町に通い詰めて、5つの自殺予防因子を取り上げた。
①いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい
②自分本位主義をつらぬく
③どうせ自分なんて、と考えない
④「病」は市に出せ
⑤ゆるやかにつながる

実は、希少地域は人間関係が密ではなく、「あいさつ程度」「立ち話程度」のゆるやかで広いつながりがあるらしい。

なんか、これ、葉山に似てないか?

実際に現地に足を運んでみて、まちを行き交う人、喫茶店に集まる人の様子を見ていると、確かに人間関係がべったりではない感じ。そして、1人1人の個が立っている。それは、葉山で自分が感じたり、これまでインタビューしてきた人たちの声から観る葉山の特徴とも重なる。

葉山も海陽町も移住者が多いし、海と山が近接しているし、簡単には言えないけれど、なんとなくの共通項はありそうだ。

そもそも葉山の本を書いてみようと思ったのは、ここにいると心身ともに楽になってきたからで、言ってみればまさに「生き心地の良い町」。葉山は高齢者の医療費が少なかったり、100歳を超える方が多かったりするのも何かここにつながるかもしれない。

葉山のことにじっくり取り組もうというのに、旅に出て、家を空けすぎかとも思ったが、外に出ることでも、より葉山が観えてくる。

さて、そんな「生き心地の良い町」葉山を感じるイベント"はやまんだらDAY"を3/21(祝)10:00-16:00に風早茶房で開催。出入り自由なので、ぜひ、おいでください。


 

インタビュー「ひとから観える葉山」(現在4人まで:葉山の「生きごごちの良さ」のヒントがわかるかも)

葉山日記


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