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PERFECT DAYS を観ました。(8/10の日記)

去年上映されてて、観たいと思ってたけど観に行けなかった映画「PERFECT DAYS」が、また上映されてるのをたまたま知って、観てきました!

そう!「シニア料金」で映画を観れるようになったのが嬉しくて、わくわくと映画情報を調べてて見つけたんです。そしたらね、まさにわたしが今観るべき映画すぎて、びっくりでした。これは絶対、引き寄せられたんだと思う。


以下、大ネタバレありです。



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始まってしばらく、平山さん(役所広司さん)の日常が淡々と描かれていくんだけど、わたしはもうそこからずっと涙ぐんでた。なんの涙なのか、全然わからないけど、じわじわと目のまわりを熱くしながら観てました。

早朝に起きる→身支度をする→家の中にある植物に水をやる→外に出て空を見る→缶コーヒーを買う→車に乗ってカセットテープで音楽を聴く→トイレ掃除の仕事(とても丁寧で楽しそう)→神社のベンチでお昼ごはん→木漏れ日の写真を撮る(スマホではなくカメラで)→銭湯に行く→いつもの店でお酒一杯と食事→本を読みながら寝落ちる→白黒の夢をみる→早朝に起きる、、の繰り返し。

この人はわたしだって思ってしまった。毎日の生活はもちろん全然違うけど、空を見るときの気持ちとか、好きな音楽を聴いてる気持ちとか、木漏れ日を見るとき、寝ながら本を読むとき、それわたしの気持ちと絶対同じだって確信がありました。だからなんだか泣けてきたのかな。ずっとこの毎日を見せてくれてていいし、なんの事件も起きてないそのままで終わっても、「大好きな映画だった!」って言えるなあって思いながら泣いてた。

わたしたちが日々を過ごしていたら、もちろんいろんなことが起こる。いいことも嫌なこともびっくりすることも怒鳴ってしまったりすることも。それと同じくらいの温度で、平山さんの身に起こる。昔にいろいろあったらしいことを、ちょっと匂わせる出来事もある。そりゃそうよねって思う。

休みの日の過ごし方も、すごく好きだった。

タイトルの通り、これはパーフェクトな日々だと思いました。こんな日々を送りたいって心からすごく思うのに、なんでできないんだろう。きっと、今すぐにでもできそうなのにな。

わたしが大事に持っている余計なものを全部削ぎ落としたら、平山さんと同じものが残ると思う。
音楽と本と木漏れ日。それだけ。


観たい!観たい!と言ってたわりに、前情報を全く知らずに観てしまったので、帰り際にポスターに書いてある言葉に初めて気づいた。

「こんなふうに生きていけたなら」

この作品がいろんな賞を獲ってるってことは、そう思ってる人がたくさんいるってことだよね。
なんか、ちょっと息がしやすくなった気がしました。

木漏れ日を撮るには太陽が真上すぎた
都会の空(すごく好き)



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