この人のためならというパワーは、苦手を超える。
ある日、わたしのところに、手書きの企画書が届いた。
とても丁寧な、絵と説明つきで。
サイズが変えられるサコッシュを作って欲しいと。
送り主は、あの、素晴らしい企画と、素晴らしい文章と、素敵なお人柄で有名な、拝啓あんこぼーろさん。
チラッと見て、わたしは、「無理です!」って思った。だって、その手書きの企画書の端のほうには、
「帆布がいいなあ」って書いてあったから。
帆布というのは、トートバッグによく使われてる丈夫な布です。帆布というくらいなんだから、船の帆とかに使われてたやつですよね?たぶん。これがね、わたしは苦手なんですよ。縫うのが。一度、すごく凝ったかわいいバッグを帆布で作ってて、できた!完成!!って思って、裏返したら下糸がぜーーんぶループ状になってて、比喩ではなくまじで、遠くに放り投げたことがあります。
それに、トラペーズノートのゴム!とか、丈夫な金具!とか、身近じゃない材料が書いてあって。
いつも一緒にイベントとかに出てる、ハンドメイド屋THIKUTEKUのぴろこちゃんにも、この企画書を見せて、ふたりであれこれ話し合い、「これは、、、どこかで探して買っていただこう!」と結論がでました。
そして、そっとしておきました。笑
寝た子を起こさぬよう。そっと。
だけど、やっぱり、あんこぼーろ先生は、目覚めました!そして、
「前にお願いしてたあれのことなんだけど、、」
一瞬でよみがえる、あの、企画書の鉛筆書きの絵。
わわわーやっぱりずっと寝ててくれなかったーー!
あれですよね?わかってます。
そして、まず、帆布を縫うのが苦手ってことを告白しました。
じゃあ、縫える可能な薄さの帆布で!ってお許しをいただきました。
こうなったらもう、やるしかないですよね。大事なこぼーろ先生のお願いですもん。がんばるしかない。
まず、いちばん薄い、11号の帆布を注文。こぼーろさんご希望の「カエルの色」。在庫わずか!残り1メートル!って書いてある「マスカットグリーン」をギリギリセーフでゲット。
とりあえず、家にある布で試作品を作って、こぼーろさんに確認。(ヘッダーの写真のです)
「トラベラーズノートのゴム」とやらも、検索したらいろんな色がセットになってるのがあった!(そもそもトラベラーズノートもよく知らないしゴムの使い方もわかんない)
裏布を考えたり、ボタンを探したり、これは大好きな得意分野なので、クリア!
紐の付け替え方とか、もろもろの試行錯誤。
(内緒だけど、ミシンのボタンホール機能を初めて使いました。)
大きく使うときに、ゴムがぴよん!ってなっちゃうの邪魔だからどうしよう!とか。
もろもろの試行錯誤。(2回め)
できた!
(あこはるかさんのマネしてみました)
送った!!
ドキドキと待つ。
届いた!
合格いただきました!!!よかった!!
そして、こぼーろ文豪が記事にしてくださると!そこでまたいろいろ。
なぜ裏布を茶色に?
カエル色には茶色がおしゃれと思ったから!
このボタンは?
かわいいから!
……
「うわさん、旅行のときプラン決めないでしょ」
!!!
なんか全てお見通し!!
だけど、裏布も一生懸命選んだし、ボタンも、こぼーろさんのこと考えながら選んだのは、本当です。
誰かのものを作ってるときは、その人のことで頭がいっぱいです。ずっと考えてます。
そんな感じで、世に出た、その名も、
「note sacoche」!!
お好きな色の布でお作りしますよ!
裏布は無地か柄だけ指定してもらってお任せください。
ゴムの色も選べます。
ボタンは相談しながら探します。
わたしのこの企画の、特別枠、第0弾ということにしたいと思います!
よろしくお願いします( ´ ▽ ` )
こぼーろさんが素敵に紹介してくださった記事がこちらです↓
いつも本当に、ありがとうございます!!
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