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第1回「地域にもっと馴染んだ、当事者の思いにもっと寄り添った拠点をつくりたい」

障害をお持ちの方が働く拠点づくりのオープンミーティング「JAM SESSION」にまつわるアレコレを記録していきたいと思い、マガジンをつくりました。第1回~第4回まではFB記事を少し修正をし、更新いたします。ご了承くださいませ。

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障害福祉を中心に、京田辺をどのようなまちにしていきたいのかをおはなししあう、誰でも参加可能な意見交換をします。7月28日(土)15:00-17:00@JAMMIN事務所1階。

今回が第1回目。その後、毎月第4土曜日午後に開催していく予定です。京田辺という地域や市民にもっと馴染んだ、障害当事者の思いにもっと沿った拠点づくりを、みなさまと一緒にしていきたいです。ご興味ある方は、ご連絡くださいませ。詳細をお伝えします。

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*僕たちが、考えていること。
障害をお持ちの方が働く拠点を京田辺につくること

*JAMMIN代表・西田の想い
障害のある方たちの事業所をやりたいと思ったきっかけは、私たちのモノづくり(Tシャツの縫製)を依頼している工場の社長さんの娘さん。ダウン症で「高校を卒業してから行き先がない」「親が先に死んでからも娘が安心して暮らせるようにしたい」という話を聞き、「私たちに次できることは何か?」と考え、障害のある方の働く場を京田辺につくりたい!と決心しました。

すぐに、京田辺の障害福祉の現状を聞いてまわると、新田辺や三山木エリアには事業所がありますが、大住・松山手エリアはありません。また、京田辺の障害のある方の人数に対して、圧倒的に事業所が足りておらず、多くの方が市外の事業所に通われているのが現状です。

私たちは、生まれ育った地元に働く場があり、地域の一員として、やりがいや幸せを感じられる場が必要と考えています。前職でのまちづくりの経験をいかして、地域の資源を最大限活用した事業所。閉鎖的な事業所ではなく、ひらかれた・居心地の良い事業所を目指しています。

*世古口の想い
ぼくは障害があっても当たり前な生活を送るようなサポートをするおしごとを8年間していました。働いていたときに特に意識していたのは、その人らしい暮らしをどのように演出していくのか。「その人はいま何をしたいのか」「その人はどのような生活を送っていきたいのか」を常に振り返り、実際のサポートに落とし込んでいました。

ぼくはたくさんの障害の方と向き合ってきました。そのなかで印象的な方がいらっしゃいます。彼女は発達障害を持っています。コミュニケーションが少し苦手で、言葉を直接的に捉えてしまったり、相手の感情を汲み取るのが出来なかったり、人との距離のはかり方が苦手です。彼女はもともと一般企業で働いていました。毎月の収入は約15万円。ぼくと一緒に外出し、遊んだりご飯を食べたり飲みに行ったりのときは、給料から支払っていました。家族が誕生日のとき、何を送りたいのかを自分で選び、自分のお金で購入していました。

ある日、彼女は会社の先輩と意思疎通がうまくいかずパニックに陥り、職場で暴れてしまいました。その後、休職。最終的には、退職にいたりました。一般企業を退職した後は、障害の方が働く作業所に入りました。1日数時間のおしごと。いままでの半分くらい。でも、給料はとても減りました。毎月1万円。一般企業で働いていたときの15分の1。ぼくと一緒に外出するときは、家族からお小遣いをもらい、その範囲内で外出を楽しんでいました。明らかに以前より楽しくなさそうな表情を浮かべていましたし、行動に制限が掛かっていました。家族が誕生日のとき、何も送ることはできなくなりました。

そのような日々が幾度となく重なっていったある日、彼女が唐突に嘆きを吐露しました。「以前のように働き、給料をいただきたい。その給料でお父さんにウナギをおごってやりたい」と。僕はとても胸を打たれました。と同時に何とも言えない悔しさを覚えました。

障害があるだけで、生活を制限されてしまう。
障害があるだけで、給料を大幅に得られなくなってしまう。
障害があるだけで、社会から疎外されているように感じてしまう。

彼女から「仕事」をなくしただけで、彼女の生活は一気に彼女らしくなくなりました。当たり前の生活が成り立たなくなりました。だから、障害のある人に「仕事」をつくっていきたい。障害のある人に「働く喜び」を感じていただきたい。障害のある人に「役割」を提供したい。障害のある人が「当たり前の生活」を過ごすようにしていきたい。そして、彼女のように悔しい思いをする人を1人でも減らしていきたい。


福祉の線引きを薄めるために、福祉の中で遊んでいます。特に障害をお持ちの方と一緒に。みなさまのサポートはそれらの遊びに活用します。