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まりもとかおるのこと(5)最終回
新潟から関東に戻り、友人宅にまりもを送り届けた後、近くのショッピングモールに寄って、輝男(うちの猫)のお土産などを買い、軽く晩御飯を食べて、さらに1時間半弱走って帰宅。
友人が輝男に買ってくれたお刺身を切って、SNSチェックなどをして一息つき、早めに就寝。
翌日の昼過ぎ。
今回のことで知り合うことができた現地のお友達からLINEが。「萩原さん」という書き出しに胸騒ぎを覚えつつ開くと、昨夜、かおる
かおるとまりものこと(4)まりものお引っ越し
4月3日。
11時に東京を出て、残雪に驚きつつ、途中休憩を取りながら、宿についたのが17時頃。
病院に電話すると夜勤の食事時で忙しかったのか、「今は眠っているので、明日また日勤の時間に掛けてください」とのこと。
17時半にシッターさんとかおるのアパートで落ち合い、部屋に入る。
毛布の下に隠れているまりもに友人が近づき、ちゅ~るを差し出すとあっさり食べた。
友人の匂いを嗅いで、次に相方(ボーイッシ
かおるとまりものこと(3)新潟へ
13日頃から既読がつかなくなって、17日、思い切って病院に電話。
入院先は本人のSNSのタグから特定できたものの、電話に出た病院スタッフは「入院しているかどうかも答えられない」と言う。「入院していることはわかっている、猫の引き取りを頼まれたため連絡を取る必要があるが折り返しがなくて心配している、安否だけでも知りたい」と訴えたところ、病棟にまわしてもらうことができた(病棟/入院階数を知っておくとスム
かおるとまりものこと(2)猫
かおるは15年前に歌舞伎町で拾った猫、まりもを溺愛していて、SNSへの投稿もまりも様のことばかりだった。
わたしは動物にあまり興味がなかったのだけれど、毎年滞在している海の小屋に猫が遊びに来るようになって、当時見たばかりの映画にちなんでテルマと呼んでいたら、写真を見たかおるが「手が大きいから男の子じゃない? 後ろからニャン玉があるか見たらわかるよ」と教えてくれた。言われたとおり、後ろ姿をよく観
かおるとまりものこと(1)90年代
雑誌『アニース』1997年冬号に掲載した、戸崎美和さん撮影による第3回レズビアン・ゲイ・パレード(1996)参加者のポートレート。そのなかのひとりとして誌面に登場してくれたのが、当時まだ19歳だったかおる(そういえば、そのパレードの後のプライド集会で実行委員のひとりが参加者に向かって「レズのくせに」と発言し、問題になったのだけれど、それはまた別の話)。写真のなかの10代のかおるは、なんの曇りもない
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