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おうちごはんNo.57|思いがけずやってきた春の味覚、山菜おこわと実家の味の思い出。





先日、実家の母からいつもの卵屋さんの卵と共に、蕨、こごみ、蕗味噌が届きました。


母のお友達に山歩きや陶芸が趣味なおじさまがいて、私も実家にいた頃はたびたびお世話になっていた方なのですが、その方が山から採ってきたそうで、季節物だし採りたてだから、と、下処理したものを送ってくれました。



母から先端は切り落とすんだよ〜。
と教わったので分解中の蕨。
このままでもシャキシャキで美味しい!

蕨の下処理、難しいと聞くし、
実家では母がいつもやっていたので
自分ではした事が無いのだけど、
自分でできるようになっておきたいなぁ…。



それで、その晩、早速母おすすめのおかかマヨ醤油で食べて、残りは山菜うどんにでもしようかな〜。と、思っていたら…。


蕨におかかマヨ醤油。
そういえば実家にいる頃、今時期
よく食卓にこれ出てたなぁ…。




なんとその晩、旦那さんが掘りたて筍を職場でもらって来まして!

我が家は5月に旦那さんの実家から、毎年細長い、多分淡竹と呼ばれる筍を送ってもらえるので筍はそれまでお楽しみで待ってようと思っていたのだけど、ナイスタイミングな思いがけないいただきものにびっくりやら嬉しいやら。


深夜に筍を茹でる…。
糠、あるの忘れてて米を入れて茹でました。
孟宗竹茹でるの久しぶりだなぁ!


筍、はじめはアクっぽい香りだけど、茹だってくると甘いような香ばしいような香りがしてくるのがなんともほっこりした気分になります。



夜のうちに茹でて皮付きのまま一晩置いて冷ましたものは、早速朝ごはんに刺身で。


下処理完了後、わさびと醤油で。
筍はこの食べ方が1番好き。



それで、旦那さんの実家のお料理に、たけのこ汁と言う大根、にんじん、ねぎ、豚肉、たけのこ、あと何故か鯖缶の入った具沢山汁があるので、残りはたけのこ汁にでもしようかな〜?

と、旦那さんに話したら、あれは淡竹だから、違う筍だとちょっと…。←

と言うので、note内でも最近皆さんの筍ご飯の記事を良く見かけるので、我が家もその波に乗っかって…。


PATAさんの筍混ぜご飯。
幼少期の思い出も相まって味わい深い美味しそうな混ぜご飯でした。



いつも創意工夫を凝らしたお料理を作られているPezioさんは、アーティチョークでクリエイティブな筍ご飯風に。




我が家は、おはぎ作りで使った餅米がまだあるので、それを使っておこわにしてみる事に。

おこわのあの硬くてもちもちした感じと、山菜のシャキシャキ感好きなんだよな〜。



と、いざ作ろうと思ったけど、そういえば私、おこわって赤飯か中華ちまき位しか作った事無いな?
味ってどうやってつけるんだろ?
混ぜご飯みたいに後づけ?




ちょっとわかんない。

助けてマザえも〜〜ん!!




LINEのビデオ通話にてマザえもん召喚。

色々教えてもらいながら下拵えしました。



まず餅米は洗って調味した出汁につけて一晩吸水させる事。

まじか。今日食べれないじゃん。



それから山菜は、仕上がりに入れないとぐしゃぐしゃになるから必ず最後に入れる。

じゃあ山菜に先に味して染みさせないとだね。



山菜おこわは炊飯器(うちは土鍋)では無く、蒸し器で蒸した方が美味しいよ。

えー?土鍋でもダメなの?


仕方ない。


出でよスチームクッカー。





デデン!!


と言うわけで、ここ数年、専らとうもろこし専属機として活躍いただいてるスチームクッカーにお出まし願いました。


ティファールのこれ、10年くらい前に話題になったの、今も販売されてるのかな〜?

そのうち懐かしの平成家電とかで紹介されそう。



山菜おこわ

a
餅米
    2合
濃いめの出汁 2合くらい
     大さじ1
醤油    小さじ1/2位
めんつゆ  小さじ1位
bの煮汁   1/2合くらい
b
     1個分(食べやすい感じにカット)
わらび   適量(先端を除いて食べやすい長さにカット)
濃いめの出汁 1〜1.5合位
めんつゆ   大さじ1位
砂糖     小さじ2位
      小さじ1位
こごみ   茹でた物適量


bの出汁を鍋に入れ、砂糖、めんつゆ、塩を入れて火にかけ、沸騰したら筍を加え一煮立ちさせ火を止め、保存容器に移して粗熱が取れたら蕨を加え冷ましておく。冷めたら冷蔵庫へ。

煮汁の味をみて、ちょっと濃いめくらいが
丁度良いと思います。


②餅米を研いで水気を切り、aの調味液と共にボウルに入れて冷蔵庫で一晩おいて吸水させる。




③餅米をザルにあけ、汁気を切る。
蒸し器を用意し、40〜50分蒸す。

蒸し器に敷く布巾的な物が無いので、
クッキングシートを折って切れ目を
たくさん入れた物を敷いて蒸しました。




これには専用のご飯や汁物を蒸す用の
カップもついているのだけど、
小さすぎて洒落臭いのでクッキングシート
広げて一度にたくさん蒸してみた。



④蒸し上がり2〜3分前になったら、汁気を切った筍とわらび、こごみも加えて蒸らす。



さあどうかしら…。




おお!良い感じィ!
蕨もぐっしゃりしてないし、
こごみも色綺麗。



薄味に仕上げたので、山菜や出汁の風味が際立つ感じ!
そしてやっぱり蒸した方が粒がしっかりもちもちしてて硬美味い(最近子供が好みの炊き上がりごはんをこう表現する)


もっと濃いめが好きだよ!って方は、味を見て調整してください。



食べ終わってから気付いたのだけど、山椒とか添えても良かったかも。


実はあと1個分、醤油で甘辛く味付けした筍を残しているので、そっちは山椒を入れて炊いてみようかな!(子どもに嫌がられそうだけど笑)


それにしても、こうして実家の味を作ろうと思うとまだまだ教わってないのが色々あるなぁ。


私の好きだった、イーストドーナツ、バニラアイス、揚げ出し豆腐、鯵の唐揚げ甘酢あんかけ、他にも色々。



イーストドーナツとバニラアイスは母が新聞に載ってたのを切り抜きしてたので、もう何十年も前のレシピだし紛失してそうで、もはや幻のおやつだけど、イーストドーナツはツイスト状に成型されててふわふわで美味しかった。




バニラアイスはラム酒が香り付けに使われてて、卵黄の濃厚さと合わさってすごくリッチな味がして、私のラム酒好きは多分ここで刷り込まれたのだろうな。


揚げ出しは豆腐は、豆腐はともかくあの揚げ出しにかけられてる銀餡の具合がどうしても母のみたいな感じにならない。
薄ーい色合いだけど、しっかり味があって豆腐と絡んでちょうど良く美味しい。


骨まで食べられた鯵のあんかけに至っては全てが謎(笑)あーあれめっちゃ食べたい!!


私が料理の道に進んでからは母はめっきりお菓子を作らなくなり、私が仕事が休みの日は、家のごはんは私に丸投げで私が作るので、母の味を母に教えてもらいながら作った記憶がほとんど無い。


あぁ、まだまだ色々教わらないとだなぁ…。


特に鯵のあんかけ!
あれはマストで覚えたい!!


みなさんにも実家の思い出の味ありますか?
そう言うエピソード聞くの大好きなので、良かったら教えて下さい^ ^



ではでは、お読みいただきありがとうございました〜!

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