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マトリョーシカ

1月に軽度の認知症と診断された義母、薬の量を調整するため2週間に1回、3週間に1回と受診の間隔を延ばして最終的には月1回にしていきましょうと医師から説明があった。
以前から通院している心臓肥大の治療は義姉が送迎してくれるので、自然に脳神経外科は我が家、循環器内科は義姉という役割分担が決まった。

実家まで片道1時間ちょっと、往復2時間半。通院には前日迎えに行き我が家にお泊まり、翌日受診して実家に送るという、1泊2往復となる。
まぁいずれ月イチになるんだし。なんとかなるでしょ、そんな感じ。

ただ実家周辺が地吹雪のメッカということもあり、ホワイトアウトに遭遇して泣きそうになったことは何度も。今年1〜2月は猛吹雪が多かった気がする。

義母は膝が痛むので初動に時間がかかる。会計などお待たせするのも申し訳ないんで、名前呼ばれてから義母が立ち上がるまでの間に私が会計するという流れが出来た。

財布を出すため義母の鞄のファスナーを開ける。見当たらない。中のファスナーを開ける。見当たらないがポーチがある。ポーチを開ける。ポーチの中にちっちゃい財布。マトリョーシカか。

病院用と普段使いの財布を使い分けており、鞄のファスナーを開ける。これまた見当たらない。中のファスナーを開ける。見当たらないが巾着がある。巾着を開ける。巾着の中に財布。マトリョーシカか。

なんでこんな治安悪い地域みたいに厳重なのか?病院に必要なものだけスッキリまとめられないのか?
そう考えるとイラっとするのだが、なぜにマトリョーシカ。面白い。面白いと思えば笑える。
最近は義母のマトリョーシカ式収納に慣れちゃってもうすいすい取り出す嫁である。

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