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名言は、余白とセットで[52/100]

今、いちばん、したいこと。
エピソードや、シチュエーションを大切に、書けるようになりたい。

自分の文章への赤字をもらいに、さとゆみビジネスライティングゼミに参加した。
「1度指摘されたら、次回から直そう」がビジネスパーソンの基本だ。新卒の時に先輩に言われた。
でも、1度の指摘で直るほど、人は学習しない。いや、少なくとも私はしない。できない。

何度も受けた指摘の1つが「総論ばっかで、具体的にイメージできないから、心を掴まれない」だった。

例えば、インタビューで聞いたはずの「子どもが友だちと喧嘩して泣いていた」ときのエピソード。
書くときになると、エピソードの背景や詳細をどこからどこまで説明したらいいかわからなくなる。
結果、私がすることは「子どもが泣いていたら、親はその原因を勝手に推測しない。落ち着くまで待って、言語化できない場合は時間をかけて聞いてあげましょう」みたいな感じになる。

「そんなの、前から知ってるよ」
「まあ、そうだろうね」

っていう、総論だけ。これでは、ただの「いい言葉を集めました」みたいな記事になる。

たしかに、そういう類の書籍も売られている。
私自身、小学生の頃から好きだったし、青春時代をともに過ごしてもらった本もある。
『プラスの思考になる言葉100』とか『1日1つ、心を整える365のメッセージ』みたいな感じの本だ。毎年毎年、同じような新刊が出ているところを見ると、一定の需要があるのだろう。

私が優しい言葉を本の中に見つけに行くとき、心は少し弱り気味だ。背景などを理解していなくても、まるで全てをわかっているかのような包み込む言葉の数々に、救われる。

「総論」の言葉は、人の中のエピソードを刺激して、頭の中で補完してもらうことが多い。だから、どんなシチュエーションにも対応できる。

「きみが頑張っていること、知ってるよ。大丈夫、きっとうまくいくときがくる」

みたいなことを読むと「あぁーそうなのー、あのときも、あのときも、頑張ってたんだよー」みたいになる。
しかし、だ。

この本、多分最初から最後まで一気に読まない。1日1ページ、多くても4.5ページ、用量、用法を守って正しく使用しないと、飽きてくる。
(ごめんなさい、そうでない人、あくまでも仮説です)

総論という名の名言が有効なのは、1つ50文字もないからだ。なんなら20文字とかもザラだ。
そこから刺激されて活性化した自分の脳内を楽しむためのトリガーだからだ。総論(名言)には、余白がセットで必要。

が、しかし、私が書くインタビュー原稿はどんなに少なくても2000字はある。4000字が普通。

「これ、つぎ、どうなるの!?」と頭の中に映像を立ち上げてもらわないと、とんでもないけど読んでられない。

あぁ、だからあんなに「エピソードを書け」って赤字をもらってたんだ…!
と、このnoteを書く過程で気付きました。

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