5.19 想い
うまくいったことなんて数少なくて波瀾万丈な人生を送ってきたと思っている。
幼少期から親の暴力を毎日のように受けて育った。
いつ親のスイッチが入るかわからなくて、私の居場所は安心感というものがなかった。
中学生になっても、高校生になっても力では親に敵わず、いつ死んでもいいって思っていた。
誰か殺めてくれたら苦しみから解放されるのに、って。
そんな状況だから私には笑顔がなかった。
大人が信用できなかった。
そんな時に親戚の叔父さんが病気になり、あっという間に亡くなった。
お見舞いに行って、看護師の仕事に魅了された。
病気の人の役に立ちたい。
生まれて初めて希望を持つことができた。
看護学校は、一度受験に失敗した。
リベンジして合格、3年間学んで看護師になった。
学生時代に実習で命の誕生の神秘を知り、助産師にもなりたいと夢を持った。
助産師学校に進学したけれど、周りについていけず退学した。
看護師で働き出せば、職場の先輩たちの嫌がらせ。
やっぱり人は信じられないってなった。
15年看護師としてお仕事させてもらった。
でも、負けたくなくて一度断念した助産師学校を受験した。
この時、もう42歳。
学校の同期は師長とか部長クラスになってるのに、今さら学生やるって笑われたりした。
無事に卒業して国家試験にも合格して、助産師になった。
助産師になって、ある人の無責任な行動で大きな出来事になり一方的に詰められたりした。
noteでいろんなことを記事にしているけれど、私は自分を立派だなんて全く思っていない。
寧ろ、失敗や挫折をたくさん味わってきた一人の人間の生き様をみたら
もしかしたら、勇気が出る人もいるかもしれないと思って自己開示している。
沢山の人の命を見送らせてもらってきたことや、自分の人生を内観すればいろんなことを伝えたくなってしまう。
それが余計なお世話なのかもしれないけれど、伝えてたった一人でも何かのきっかけになれたらという思いでnoteを書いている。
要領悪くて人に良いように扱われたり、生き方が下手なんだけどね。
それでも今になったら、幼少期からの全ての出来事は無駄じゃなかったって胸張って言える。
いろんな感情を持ちながら生きてきたし、喜怒哀楽をたくさん味わってきた。
今はね、そんな人生に感謝できるようになった。
今の私は、今までの私の生きてきた軌跡そのもの。
同じように苦しみにある人や、どうにかしたいと葛藤している人がいたら話を聴かせてほしいと願っている。
助産師学校を退学した時の気持ちや辛さを経験したからこそ、今の看護学校で学生さんたちをサポートしたいって気持ちに想いを込めている。
もしかしたら、退学したときの過去の私自身を救いたいのかもしれないけれどね。
今は目の前にいる学生さんたちが笑顔で実習や試験を終えて卒業し、看護師になれるよう向き合っていきたいと思っている。
明日から病院実習、私自身も楽しみながら学生さんの経験を増やしていけるよう伴走してこようと思う。
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