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日記11月30日。 #日記

自分の人生が短いと知ること、一日一日、一瞬を楽しむこと、これが「色は色であり、空は空である」という人生です。ブッダがやってきます。あなたは歓迎します。悪魔がやってきます。あなたは歓迎します。中国の禅の老師、馬祖は「太陽のブッダ、月のブッダ」といいました。(中略)一年の人生はすばらしい。百年の人生もすばらしい。
P.78 鈴木俊隆 禅マインド ビギナーズマインド サンガ刊より

時間が存在しない、ということを、青筋をたてて述べ立てる必要はない。鈴木の言を見れば、禅の老師たちの言を見れば、”あるはない、ないはある”としか、どうやらいいようがない。

生きることがいとしいのなら、死ぬこともいとしいのかっ!!ここも青筋をたてるところではないだろう。生と死はあざなえる糸。ロンドを踊るパートナー。雌雄同体、アンドロギュヌス。生体の融合を示すであろうこの語であるが、実はそうした精神のことを示したい、そんなことばではないのだろうか。

太陽はすばらしい。自身発光しているから。ではそれを受け光るだけの月は素晴らしくはないのか?いやいや、光を受け、反射する。反射された光を、同じ本質のものとして、私は、あなたは、眼球で楽しむではないか。

貴賤がない、と福永諭吉が人についていったこと、そのことはもしかしたら”太陽と月のブッダ”ということを言った馬祖と同じことだったのかもしれない。本質では。

すべては一である。

このことが広く、すべてを広く表している意味、は

そんなところなのかもしれない。


西田幾多郎が言った、”絶対矛盾的自己同一”の極私的解釈は、

どうやらこのあたりのようである。


(われわれはいち、のなかで踊る楽しい魂の群れ、なのでしょうか)


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