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一度死んだから言えること!

◎転院時の体の状態

このあたりで、転院時の身体の状態を説明しておこうと思います。ほぼ合併症か多量の薬の副作用によるもので、本来の病気は何もありません。

ざっくりとこんな感じです。
①糖尿病(多量のステロイド注入による弊害らしい)
②飛蚊症(両目とも)
③相変わらずの喀痰と窒息
④脈拍120以上
⑤弾発指(右手中指)
⑥各指の可動障害があり、手が完全に握り込めない。結果的に握力は右手0→10kg、左手4kg→15kg程度。
⑦帯状疱疹(別途書きます)
⑧カニューレの摘出は未定で、食事は相変わらずマーゲンチューブでの点滴
⑨自力歩行不可
⑩自力で尿瓶での排尿不可→オムツ着用 
※転院直前に膀胱炎、体重は80Kg以上あったのが64Kgまで減少(意識不明の時にみるみる間に落ちたらしい)

ざっとこんなところでしょうか。これだけでも十分ヤバいですが、これでもマシになっているところが凄くないですか?(笑)

死にかけて戻るなんて、ドラマの様には行きませんよ。まして麻酔が覚めたらすぐに会話なんてのも、頭がぶっ飛んでいて無理です。

こんな状態からリハビリ病院での生活が始まり、そこで前回書いた様に介護リーダーからガツンとかまされた訳なのです。

まぁこの話はもう少し先書きますが、今は帰宅のために自分を動かさないと、いわゆる自立歩行できないとね。

日々、PTの介助を得て起き上がり、廊下まで車イスで移動させてもらい、廊下に設置してある2mの平行棒に掴まり立つ所から始まります。

脈拍は立ち上がると120→140〜160に跳ね上がり、先ずはそこから始める事になりました。そしてそれが慣れてくると、一歩ずつ足を出して行くのですが、バランさが取れないのでよろけます。

それを繰り返しながら、10日後には片道を一人で歩ける様になり、そこからまもなく往復する様になりました。

私たちの養護病棟には、まともにリハビリのスペースはありません。廊下にポールを立てていたり、短い平行棒がある程度です。なんたって、ほとんどの人が身動き出来ないので仕方ないのですが、私には不満でもありホッとした気分でもありました。

そうするうちに脈拍が次第に下がって行き、その分だけ行動が楽になり、平行棒を2〜3往復出来るまでになりました。

でも歩き終わるとヘロヘロで、ベッドへ戻るとバタンキューで寝てしまいます。とにかく体力が全く無い状態で、鏡を見ると10歳は老けている状態でした。

「これ私なの?死んだ親父とそっくりの老人じゃん」と、自分にツッコミを入れるほど老いていたのです。

そんな頃に、マーゲンチューブが目詰まりを起こすと言う、ヤバい事件が起こりました。その話は次回に(^^)


続く

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