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一度死んだから言えること!

◎今まで書かなかった下半身事情3(自力排尿編)

良くは理由は分からないのですが、強い痛み止めや麻酔薬を入れると、膀胱括約筋が麻痺するようです。

実は書いてなかったのですが、熊本の大学時代に急性腹痛という状態になり、市内の大きな済生会病院へ急患で見てもらったときにも、同じく強い痛み止めを何本も打って排尿が困難になり、カテーテルを使ったのが始まりです。

その次が7~8年くらい前に鼠経ヘルニアになり、これも緊急手術をした際にも、全身麻酔の副作用で排尿が出来ず、この時もカテーテルを使いました。だからその痛みは良く知っているのです( ノД`)シクシク…

今回は、膀胱炎になった事で導尿カテーテルが取れたのは良いのですが、膀胱括約筋の麻痺はそのままだったので、やっぱり看護師さんが日に3回程度カテーテルで排尿してくれるのです。

喉で死にかけ、膀胱炎で痛みに凹み、動悸が激しく動きも出来ない身体に、一日3回もカテーテルをあそこに突っ込まれ、さらに凹みまくっている状態になったのです。

まさに四面楚歌状態で、ニッチもサッチもいかない状態です。

そんな私に泌尿器科の医師が診察に訪れ、「膀胱炎が収まると、もう自分で排尿してもらうか、それが無理なら自分でカテーテルで排尿してもらいますね」

「はぁ?!」我が耳を疑いました。「あんなに痛いことを自分で自分に行うのですか?」としゃがれ声で問うと、「うんそうですよ。いつまでも看護師の手を煩わせるのは困るので、自力でお願いします。退院しても自力でやっている人は居ますからね」

口が悪いですが「こいつはアホなのか?」「鬼やなコイツ」と心で叫んでました。

そう思うや否やその医者はササっといなくなり、絶望的な状況に追いやられました。4日以内に自力で排尿を行わなければ、自分であそこにカテーテルを突っ込まなければならないのです(´;ω;`)ウゥゥ

看護師に相談しても「頑張ってください」と言われるのみで、皆さん親切にやり方を教えてくれるのですが、もう憂鬱以外の何物でもないのです。

となると、必死で自力排尿を努力するしかないのです。それ一択です(笑)

ですが、気張れと言われても麻痺している膀胱括約筋が動いてくれるわけもなく、ベッドを起こしてみたり、お腹を圧迫したりしても効果はありません。

その度に看護師さんはエコーで膀胱の尿の残量を測り抜いてくれますが、エコーで測った量と排尿された量の辻褄が合わないと、もう一度されます。

「あぁここにも鬼がいる」と呟いてしまうのは、誰もが赦してくれる事でしょう(笑)

ですが、体位を変換してもらって横向きになった時に、ふと尿意を感じちょろっと出たのです。奇跡の瞬間でした。仰向けで気張るより、横向きになって膀胱を横から圧迫する方がいい感じでした。

「これはイケる!」と思いましたが、二度は出ましたが三度目は無理でした。がっかりしました。あと一日しか残っていなかった時に、イメージ戦法に切り替えました。

せき止めていたダムの水が放水され、それが徐々に大きくなり川を下っていくみたいなイメージをしてみました。するとブルっと排尿のサインが起きたのです。

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」です。

そのイメージを繰り返していくと、何とか自力で排尿できるようになったのです。まさにリミットのその日でした。これで正々堂々とオムツに排尿が出来るのです(笑)(〃ノωノ)

まぁスムーズになるまでしばらくは掛かりましたが、カテーテルの恐怖から解放された事は嬉しかったです。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

そして最後の下半身事情を書かねばなりません。それは次回のお話になります♪


続く



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