見出し画像


若い命が去って行った

悲しむ声が聞こえてくる


何故だ、何故だ、どうして!


残された者たちは一様に泣き叫ぶ

だが彼はそれを眺めるしか出来ない

この舞台から去ってしまえば

どう足掻いても一観客にしか過ぎないし


それはまるでテレビ向こうとこちら


互いに声を張れど届かない


伝えたい事が山ほどあるのに

そこに残るやまびこは

虚しいと思う心だけ


窮屈な修行時代を頑張っていた頃

同時に霊性磨きが行われてもあり

そのハードさに挫けていた


劣等感コンプレックスが顔を出し

自己否定が生まれ

職場を変えて逃げ出す事を考えていたあの日


可愛がっていた後輩と

もうじき公開される
スターウォーズエピソード1について

色々と想像を語り話し込んでいた

初めての『海の日』を前に

意味もなくはしゃいでいた


心の内のしんどさを隠して笑っていた

束の間の笑いを彼が満たしてくれた


そして祭日明けの2日後


彼と二度と会う事は無かった


自宅で首を吊って
自らの命を絶ってしまったから


昼になっても出勤しないので

別の後輩が自宅まで見に行って分かった


机のパソコンの中に

お母さん宛の遺書があったらしいが

謝るばかりで理由はなかったらしい


皆んなが泣いた

僕も泣いた

お母さんはもっともっと泣いてた


片道1時間掛けて
電車に乗りお通夜に行ったが

顔を見る事は叶わなかった
お母さんが誰にも見せたくないと・・・


今ならその気持ちが良く分かる


暑い夏の日差しの中

仲間と黙って帰宅したのを覚えている


「なぜ気付かなかったのか」

「苦しい苦しいと思っていた自分が恥ずかしい」

「好きな後輩の気持ち気づいてやれなかった」


何日も何日も悩んだ

そして僕はその夏にそこを辞めて

逃げ出した


あれは20年も前の夏の出来事

海の日が来るたびに思い出す


彼は教えてくれた

人を助けるなんて

まして救おうなんておこがましいと


僕の心の中にあった勘違いを気づかせてくれた

どんな生き方であってもその人の自由だ

生きるも死ぬも


だがそれに関わった僕たちは

それを理解し彼を手放すしかない


でも

だからこそ

出会いは一生懸命であるべきだ

悔いのない触れ合いをするべきだ

思いの丈をぶつけ合うべきだ


それが静かな語らいであろうとも


命と命の出会いは当たり前じゃない


今日も僕は彼に教わった事を胸に

家族と触れ合い

仲間と語り合っている


もうすぐ来るなぁ『海の日』

アイツは笑ってるんだろうな今頃は


by ケンケン


お知らせです❣️
9月から始まる
『ゆあん式スピリチュアルセミナー3期生』
を募集します❗️既にお申し込みの方も居られます

下記の記事の最後に
お問い合わせ先がありますので

そちらからお気軽にお問い合わせ下さいね😊

「第3期スピリチュアルセミナー」
お問い合わせフォーム
https://form.os7.biz/f/965ff245/



🌟皆様へ
ケンケンです!
いつも読んで下さりありがとうございます
初めて読んで下さった方もありがとうございます
皆さんのお陰で私のnoteは成り立っています
一人一人のお気持ちが挫けそうな心に
励みとなっています
宜しかったら今日もスキをお願いします🤲
フォローをお願いしますね🙏








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?