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一度死んだから言えること


◉意外なところから味方が

前の病院でもそうだったけど、なぜかお風呂関係者というか、入浴を補助してくれるおばちゃんに気に入られるんです(笑)

リハビリ病院では、毎週1回お風呂に入れてくれます。例のストレッチャータイプのミニお風呂で、私は寝ているだけで体を洗って貰い、最後はクレーンみたいな機械で下半身だけお湯につけてくれます。

まだカニューレが入っているので、そこから水が入ると肺炎や感染症を起こすので、お湯をかけて洗って貰う程度の事なのです。

その入浴介助のおばちゃんが、最初の入浴の時に、色々と親切に尋ねてくれて、何の病気なのかとか、年齢とか、家族はとか聞いてくれて、リラックスさせようとしてくれたのです。

すると、ご主人と僕が年齢が近いことが分かり、私のことを「お父ちゃん」と親しく呼んでくれて、更に親身になってくれたのです。

その後も、入浴のたびにいろんな話をしてくれて、わずか10〜15分程度の入浴で息詰まる病院生活を、とてもリラックスさせて貰いました。

そのうちに、そのおばちゃんは朝出勤して来るたびに、挨拶に病室に来てくれる様になりました。

「お父ちゃんおはよう!今日も元気〜」ってニコニコと笑いながらハイタッチして、朝の挨拶をするのが私の朝の憩いの時間となったのです。

すると入浴までの送り迎えや、体をタオルで拭いてくれる介助の方も、同じ様に「お父ちゃん」と言って、どんな場所でも出会うと声をかけてくれる様になり、介護士さんとは別の介助の方々がこぞって声をかけてくれる様になったのです。

ほんとうに「ありがとう」の効果ですね。皆んな幸せを思い「ありがとう」を口にしていく。

そうやって病棟の看護師さんも、私に対して色々と声を掛けてくれる様になり、やっと病院の一員になれた様な気がしました。

そうすると、私になんやかんやと忠告を促して来た、あの介護士のボスの態度も変わって来たのです〜(^^)


続く

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