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人生で大切なことは保育所が教えてくれた

両親共働きの家庭で育った私は、0歳から公立の保育所に通っていた。

年齢がバレるが、私の年代では幼稚園に通っている子の割合ほうが多く、小学校にあがると保育所メンバーは少数派のような時代だった。

一番古い記憶は保育所の庭で水溜りを眺めている光景である。道路には、庭では見られない虹色の水溜りがあったりするので油断できない。

多くの子供たちの例に漏れず、水溜り愛好家であったため、水溜りには必ずはまって歩く習性を持ち、また人工水溜りを作る遊びもこなしていた。

作り方は簡単。穴を掘り、バケツで水を入れるだけ。

これには少しコツがあり、浅く掘った穴だと水が平面に流れていってしまうので、足を突っ込めるほどの深さに堀り、バケツの水も穴の大きさに比べて少し多めに汲んできて入れることだ。自然の水溜りと比べると透明度に難がある。

手軽に水溜りができるので、水溜りが好きな君にもぜひ作ってみてほしい。

さて、本題に戻ろう。伝えたいのは水溜りの作り方ではない。

文字通り朝から晩まで保育所にお世話になっていたので、酸いも甘いも経験した。以下より、学んだことを箇条書きで記載する。

1、大切なものは手放したら、二度と帰ってこない

2、友達は突然引っ越していなくなることがあり、毎日当たり前に遊べるわけではない

3、ドッジボールを制する者が保育所を制すため、当てる技術or避ける技術のどちらかを極める派閥ができる(なお、筆者は避ける派)

4、病気や怪我をすると楽しくない

5、保育所の庭から出たら危険がいっぱいなので常に警戒を怠らない

6、ダンゴムシは手に持つと丸まって非常に魅力的だが、ポケットに入れてはいけない

7、世の中には守るべきルールがある、いくつも

8、どんなに暗くなっても必ず迎えは来る

9、みんなが帰ってしまった後は、順番待ちしなくてもどんなおもちゃも自分だけが使えるのにちっとも楽しくない

10、うさぎはどんなに大切に優しく育てても、人間より早く死ぬ

11、一輪車もフラフープも逆上がりも、何度も練習すればできるようになる

12、自分より大きい子は優しくしてくれるし、小さい子には優しくしてあげる

13、悪いことをしたら相手に向かってちゃんと謝るし、自分が謝られたら許す

14、おねしょは七夕でお願いしたからなおった(先生は書かなくてもなおるよって言ってたけど、真実はわからない)

15、サンタクロースは、いる

保育所ってかわいそうじゃない?って言われたことがある。

家族と一緒に居る時間が少なくなるという点だけ見ると、かわいそうポイントが100万点を超えるが、家族で過ごす時間はいつもあるものではないから、大切にしようと生きている。親が家に居るだけでハッピー!って気持ちは今もある。

幼稚園に通ったことがないので、保育所での生活はそれ以上でもそれ以下でもない。自分の経験に比較対象がなければ、かんたんに受け入れられるものだ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。