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韓国バラエティ『ヒョリの民宿』が好きすぎて
就職活動の期間、毎日なんとなく心が憂鬱な日々が続いた。
そんな私のナイーヴな心を癒してくれたのが、Netflixで配信中の韓国バラエティ『ヒョリの民宿』だ。
韓国では名の知れた芸能人夫婦であるイ・サンスンとイ・ヒョリが所有する済州島の豪華な一軒家に、一般人を招いて民宿してもらうというのが番組の内容だ。もちろん夫婦はオーナーという形でゲストをもてなす。(著名人にも関わらず、その気さくな態度や心のこもったもてなしに観ているこちらが癒されていた。無論、私はこの番組を観て今年の就活を乗り切ったと言っても過言ではない。
民宿のスタッフとしてやってくる芸能人もとても豪華な顔ぶれだった。
シーズン1(舞台は済州島の夏)では、「国民の妹」とも称され老若男女幅広い人気を集めるIU(アイユー)ことイ・ジウンが参戦。彼女の人気こそすさまじいので、ゲストとしてやってくる人たちは驚愕するのだが、少しずつ打ち解けていく様子にもほっこりする。高い歌唱力が魅力の彼女だが、働きぶりは意外にもおっちょこちょいで少し不器用。テレビで観るアーティストIUとはひと味違う、素のイ・ジウンが見られるのが嬉しい。
シーズン2(舞台は済州島の冬)では、日本でも大人気のグループ「少女時代」からイム・ユナが参戦するのだが、彼女の働きっぷりが凄まじい。トイレのつまりをちょちょいと直したり、IHの焦げを綺麗に掃除したり、料理も掃除も運転だってできてしまう…
個人的に好きなシーンは、ユナがゲストの名前を覚えるためにメモを取るシーン。ゲストに対する誠意のこもった態度や、時に見せる姉御肌な一面がとっても魅力的だ。
そしてなんとシーズン2には、人気俳優パク・ボゴムがお助けスタッフとして2泊3日滞在。私は正直パク・ボゴムのことをこの番組がきっかけで知ったのだが、みんなが虜になる理由がとても理解できた。ユナと共に掃除や料理に奔走する姿や、ゲストに対する丁寧且つ気さくな態度がとても好印象だった。
この番組、シリーズ1で圧倒的話題を集め、シーズン2ではなんと21万以上のグループから宿泊応募があったそうだ。そんなたくさんの応募者の中から選ばれたゲストは、国際色豊かで、キャラクターが濃くて、みんなとても良い人たちばかり。
「お客さん一人一人にストーリーがある」
普段だったら絶対会えないような有名人との出会い、お客さん同士の出会い、もちろん夫婦からすればこの機会がなければ一生出会うことがなかったかもしれないお客さんたち。そんな一期一会な出会いたちもこの番組の見どころだ。別れ際に、また会いましょうとは言わない夫婦のポリシーにも感動してしまう。
そして済州島は何といっても海産物が有名で、番組内でも新鮮な魚介類がたくさん登場する。夫婦やスタッフの作る料理も見どころの一つで、番組を見終えた後につい真似して料理をしてしまうことが何度かあった。
番組内ではところどころ、味噌汁、お茶漬け、しゃぶしゃぶだったりと日本料理が登場したり、「オダギリジョー」発言だったりと日本要素も垣間見れます。シーズン2では日本語が達者なユナから何度か日本語が聞こえてきた気もする。
ただただゆっくりと時間が流れていくようなやさしい番組の雰囲気や、気さくな夫婦・スタッフとユニークなお客さんとの掛け合い、お家の豪華さや美味しそうな料理たち、そして済州島の溢れんばかりの魅力に魅了された私は、この夏永遠とリピートして観てしまった。
そうしていつも観ながら、「もし日本版で同じ番組を作るとしたら、どこを舞台にして、芸能界の誰を起用するか」ということを考えたりして。
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