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暑い国からやってきた妹のカラダは柔らかい

暮らしながらラジオエピソード41配信しました
今回はバクとナミンが「兄弟姉妹」について話しています

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9年くらい前のお話。
息子のサッカーのチームメイトに
ひとりだけ肌の色の違う小さな女の子がいるファミリーがいた
ご家族は中国系カナダ人で男の子ひとりに女の子は2人
一番下の女の子はアフリカからやってきたメアリーちゃん
クリクリの瞳が輝く体操が得意な人懐っこい子で
チームのマスコット的存在だった
メアリーは私がいつもバッグに
飴ちゃんを持ってることを素早く見破ったので、
飴ちゃん欲しさのメアリーと私はすぐに仲良くなった

シーズンが進んでお母さんのナンシーさんと
親しくなってお茶してる時に前から聞きたかったことを尋ねてみた
一人っ子で仕事もヒマなパートしかしてないのに
いつもあくせくしていた私にしたら
男女ひとりずつ子供がいてフルタイムの忙しい仕事もあるナンシーが
どうしてさらにメアリーを養女にしたのか不思議だったのだ

「どうしてメアリーを養子にしたの?」って直球を投げてみた
「多分、みんな、そこ疑問に思ってるんだろうなって思ってた
きれいごとみたいだけど自分の愛のキャパシティを広げたかったの
無限大に広がることを実感したかったの
そしたらもっと生きてることを楽しめると思った。
自分が生まれてきた意味をもっと感じれると思ったの


もうひとり妊娠して産もうと思ったら産めたけど、
そうじゃなくて愛を求めてる探してる子に
愛を注いでみたい気持ちがどんどん膨らんで

主人ともこのことは何度も話してお互いの気持ちを確認した
私たちの答えはGoだった
アフリカに行ってメアリーと出会ったの
出会った瞬間に「この子だ」ってすぐにわかった
メアリーにだけスポットライトが当たってるように見えたの
私たち夫婦にだけに見えるスポットライトが
それはとても不思議な感じだった。
その瞬間、自分で産んだわけじゃないけど、
この子は私の子供ってわかったの

そして、ずっと前からこうなることが決まってたように、
何の迷いもなく私たちとメアリーは家族になったの
そして、その直観はやっぱり間違えじゃなかった
メアリーとはなるべくして家族になったんだって感じてる」

と彼女は少し濃い目のロンドンフォグを
ゆっくり飲みながら そう話してくれた

「血は繋がってなくても魂で繋がってるんやね。
自分の気持ちに正直に従って行動して、
直観を信じて決断して本当によかったね」
と私はちょっとウルンとしながらぬるくなったチャイラテをすすった
あったかい気持ちの午後

コートなしで長めの散歩をしながら
菜の花のおひたしを作りながら
ため息を深呼吸に変えながら

聴いてくださったらうれしいです


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