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316.いわゆる違う惑星同士をミックス、アレンジしたい(want to,have to)

土日にゆっくりして少し復活しました。
この土日は、MBAを一緒に取得した仲間や今一緒に学んでる仲間とお話する機会が多く、なんかすごい元気付けられました。

そこから思ったことを私目線でお話したいと思います。

やっぱ人の考え方の癖っていうものは経験などに裏打ちされるものであるので、
特に、色々な考え方、モチベーションの方のいらっしゃる大きな企業体においては、これだから若者は‥とか、これだから中年は‥ではなく、その人がそう思うことをちゃんと聞ききり、組織的には活かせる部分は最大限活かすことが肝要ではないかということです。

なぜそう思ったかというと、なんか最近、会社の一部の方々とお話していて、謎にしゅんとなることが多くて。
それで、この土日にかなり仲間たちと話したことで元気が出て、何が違うんだろうと考えたのでした。

私に元気をくれる仲間たちの言葉は、「私はこうありたい」「こうしたい」「ちゃんと考えたい」「仕事は好き」とかをよく聞きます。
一方、私が最近エネルギーを吸い取られていた会社の一部の方々のお話は、「それやる意味ある?」「こうしなければならない」「こういうことだと思う」「こうするべきである」とか。

want to があるか、have toに引きづられているか、の違いが比較するとあるのかと。

ではそもそもhave to思考はダメなのか??

私は逆にすごいと思う。もちろん仕事していて、なんかよくわからんけど、すぐにやらんといかん!みたいなことはめちゃあるし、それで対応できる人、ほんとすごいと思う。せないかんことに対して、うだうだ言わずに自分をモチベートしてやり抜ける人、それだけで強みなんじゃないかと思う。
ただ、それだけで満足するかは価値観によると思う。私は昔本当にhave toだけで突っ走って疲れた時があるので、無理。やりたいこと、真におもろいなと思うこととか、目指したいことがないと、つまんなくなることがよくわかった。
だから、have toだけで、自分のwant toに反応されると、悲しくなるんだなーと思う。

ではhave toで反応する人たちは、本当にhave toしかないのか?

やや、一人一人拝見しているとそんなこと全然ない。ある方は、旅行大好き、ある方は飲み会大好き、ある方はゴルフ大好き、鍛えるの好き、ミュージカル鑑賞好きとか、好きがあらゆるところに見受けられる。

ではでは、なんで逐一私(ないしは他の人の提案)に対してhave toで返してくるのか?
もちろん、私の提案が雑ってのもあるでしょう。。確かに、元来「とりあえずいってまえ」の人間なもんで、すみません精進します。
私の受け止め方が悲観的ってのもあるのかもしれない。すぐに否定されたって思っているのかもしれない。
自分の思考はまた別途整理しよう。

ここでは相手に目を向けますと、おそらく、仮説としては、これまでその方々もhave to思考の言葉をかけられ続けてきたのではなかろうか??
そして、それに着実に従って、頑張ってきた結果、今の地位があるのではなかろうか。

そうすると、その方の勝ち筋は、指示に着実に従ってやるべきことをやること になるので、そらもっと良くしたい!との発想の提案とか、面白さ、斬新さを求めた提案とかは、不要だし、価値を持たないのかもしれないなと思います。

一方で、私の仲間たち、want to思考が強めの人たちは、そういったhave toを浴びた蓄積がまだ少ない若手か、少ない環境だった、ないしは途中で「嫌だ!」と思った人たちなのではないかと推測する。

もはや、互いに違う惑星の人同士ぐらいの距離はありそうな気がする。


うーん、なるほど。
じゃあ、私は、身の回りにいらっしゃるhave to思考の人たちとどう接すればいいのだろうか??
周囲では、結構構図的にはhave to傾向の中堅、管理職、want to傾向だけと周囲に気を使う若手と言うのがお見受けしがち。

もちろん極端にいうと、接したくないので転職しますとか、やりようはあるけど、一旦それは抜きにして。

私の今の頭の整理としては、組織としてはやっぱhave to思考も必要だと思うので、うまくwant toの種を生かしながら、have to思考の方々の不安感を払拭し、あ、取り入れてみても大丈夫なんだとか、取り入れてみたら逆に自分の仕事も良くなったなとか実感してもらえる経験を作ること、have toの意見も取り込んでいくことで、want toの種をより会社の中で理解を得られる形に昇華させることなどなど、
それらを少しずつ活かしていくように接していきたいと思うのです。

久しぶりにローラ・カールステンセンさんの社会情動的選択理論なるものを思い出しましたが、私的超絶意訳によりますと、人生残りを意識するようになると、将来に投資したい!と思うよりも、今あるもので幸せを感じたいという傾向が増えるそうで。
(参考:2004  Corinna E. Lo ̈ckenhoff and Laura L. Carstensen “Socioemotional Selectivity Theory, Aging, and Health: The Increasingly Delicate Balance Between Regulating Emotions and Making Tough Choices”)


であれば、会社の中堅、管理職(年齢上目)が、オープンイノベーションを!とおっしゃりながらも、定年を見据えて地に足をつけている様も理解できますし、逆にいうと、例えば子育て世代で、時間が限られているから領域を絞って頑張りたいという人もいておかしくないと思うのです。

ダイバーシティに関する研究も少し読みましたが、私的超絶意訳2によりますと、仕事上のスキルや経験などの多様性はイノベーションに影響しますが、一方で価値観や年齢などの多様性はそこまでの影響はないげな。
であれば、なおさら、若者が若い勢いで思いつくオープンな提案も、他の企業から面白い経験を積んで入ってきてくれた方の私たちにとってみれば斬新な提案、逆に生え抜きで育ってきた中堅、管理職層の、経験に裏打ちされた堅実な思考、どれもイノベーションに大事なんじゃないのかなと思ったり。
(参考:2012 Hans van Dijk  Marloes L. van Engen , Daan van Knippenberg “Defying conventional wisdom: A meta-analytical examination of the differences between demographic and job-related diversity relationships with performance”)

私は若めな段階で管理職になっているからこそ、そういった繋ぎ、ミックス、アレンジに対して柔軟に貢献できるのではないかと思った次第です。

こう思えるのも、土日で頭が前向きになったからですな、改めて仲間に感謝です。

お読みいただきありがとうございました。
日々そんなことを思いつつも、企業の経営企画部門での経験やMBA取得、管理職経験などから、ビジネス、キャリアを軸としたコーチングセッションを行なっています。
管理職などチームを引っ張るみなさまとは、チームビルディングやモチベーションマネジメントでのお悩みをテーマに、
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