Tamako☆さんのこと


2020年度の大きな挑戦であったリーフレット作成。
実は、昨年の夏、私は大きな壁にぶつかっていました。
何気なく手にとってもらうことこそが広い周知に繋がると考え、リーフレット作成の企画をしたものの、相談する先に次々と断られていく…

『もう駄目だ…私には無理なんだ…』と折れそうになっていた時に、ある取材を受けました。
そこで、話の流れで、このリーフレットの話をしたのです。
取材の後の雑談の中で、「轟さんに紹介したい人がいる」と言われたのがTamako☆さん。


tamako☆さんの第二子の長女アポ(ニックネーム)ちゃんにはダウン症があります。
テレビ局の空間デザイナーをしていたtamako☆さんは
「ダウン症のあるキャラクターがいたら、理解に繋がるのでは」と考え、「ニポとなかまたち」というキャラクターをつくりました。

Tamako☆さんが作ったキャラクターを見て、ぜひ、紹介してほしいとお願いしたのですが、Tamako☆さんには躊躇いがあったのだそうです。
『自分は、がんのことはわからない。わからない自分が関わることは理解に繋がるのだろうか』と。
その考えを伝え聞き、私はデザイナーはTamako☆さんしかいないと思いました。
どうしてリーフレットを作りたいのか、なぜTamako☆さんにお願いしたいのかを心から理解していただくまで、どんなに時間がかかっても待とう。そんな日々がありました。


ある日、Tamako☆さんから提案されたのが、『あなたはどのタイプ?』
ああ、やはり、今はがんとは距離がある人に関わってもらうことに意味があったのだと確信した瞬間です。

そこからは、医療的確認と助言に若尾先生と勝俣先生に関わっていただき、言葉、内容、言い回しなど、両先生間でも何回もやり取りがあり、丁寧な構成を経て、リーフレットが完成したという経緯です。


今までも、出会いがあり、相手に感じた力を信じ、私の想いを伝えることで、実現できたことがいっぱいあります。
今回は、そこに、『待つ』ということが加わりました。
猪突猛進の私には、一番苦手なことでした。
私に出来ることが一つ増えました(笑)


リーフレットは、多くのご希望をいただき、増刷が決定しました。
配布に関しても、じっくり、コツコツと取り組んでいこうと思っていたので、嬉しい誤算です。
『郵送、大変だろうから手伝うよ』
『送ってくれたら、いろいろな所に届けるね』
人との距離が出来ている今だからこそ、届いた言葉に泣きました。ありがとうございます。
Tamako☆さんが取り組んでいるダウン症への取り組みも
ぜひ、以下からご覧ください。



いろいろな想いで活動をしている人たちがいる。
それを知り、応援することの先に、豊かな未来があるのだと信じます。

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。