闘うのは相手ではなく自分

とうとう明日の朝、国際胃癌教育シンポジウムに参加します。
日本の患者会代表として、胃がん検診に関するセッションの中でコメントを求められるという、時間としては数分のことなのですが、それでも、英語に強い苦手意識を持っていた私にとって、この一歩はバンジージャンプのようなものです。

一貫校に勤めていた時は、その成り立ちもあり、行事の打ち合わせが、踊る大捜査線状態となり、私はギバちゃんの位置で行事の行程を説明するようなこともありました。
そんな30年の中でも、最高の緊張状態に陥ったのは、周年記念行事の大舞台でピアノの伴奏をした時です。絶対に間違えることが許されない状況を前に、私の神経は相当まいっていました。

一貫校でしたので、大学までの様々な教員が同僚でもあったのですが、その中に、世界舞台を経験したアスリートの方々がいました。

私の緊張状態を打ち明けた時、その方々が言ったのが

『その舞台では誰もあなたを助けることができない。闘うのは相手ではなく自分。そして、その舞台で自分を支えるのは、自分が全力で努力してきたという確信。それがあれば、結果がどうあろうと、あなたにとってかけがえのない経験になるよ』ということでした。
経験に裏打ちされた言葉には重みがあることを心から感じました。

英語を話す機会を増やすために、4月からclubhouseを使って、時間があると英会話の部屋に入ってきました。恥ずかしい想いも重ねてきたし、もがき続けています。
星飛雄馬の大リーグボール養成ギブスみたいでしたが、clubhouseが無かったら得られなかった出会いをいっぱいあり、多くのことを教えてもらいました。
顔を見たことがない海外の人たちから、「自分を信じて頑張れ」と応援してもらっています。

明日、一歩を踏み出すことはもちろん一大事ですが、バンジージャンプに向かう過程で、私は想定外の変化をしたのかもしれないなと思っています。

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全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。