切なさで胸がつぶれそう

『がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会』をイヤフォンで聴きながら帰路につきました。
意見書が出され、議題にあがった病院に望みをかけ、通っていました。

ここ数日の藤井選手の命を助けようとする動きにも胸が痛んでいました。
可能性を感じさせる言葉を信じたかったのだとわかるからです。
そして、今日、本人が冷静な判断が出来ず、不快な想いをさせてしまったと謝罪したと知り、切なさで胸がつぶれます。

命に向き合う状況で冷静にはなれません。
私は、夫の病気を治すためにできることは全てやりたいと思いました。必死でした。
例え奇跡でも、夫に奇跡が起こるかもしれないのなら、やらない選択はないと思ったのです。
可能性を感じることは何一つ欠けてはいけないと思いこみました。

『免疫』という言葉はパワーワードです。

本当は、私も怖かったんです。
今、やっていることを信じられなくなったら、夫に治療法がないことを認めなくちゃいけなくなる。
それが怖くて、信じたかったのです。

病になっても狼狽えないよう知識をつけることも大事です。
ただ、狼狽えても、それを支える社会となることは、もっと大事だと思っています。

受け入れ難い現実を前に狼狽えている人を惑わすことは心からやめて欲しいです。

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。