お互い精一杯やってきたんだね

【どちらも輝く】


昨夜は、clubhouseで不定期開催しているサシ話の部屋で
肺がん患者会ワンステップの長谷川一男さんと、じっくり話しました

その中で、いつもその方の好きなもの(こと)をうかがっているのですが
長谷川さんが好きな『プロレス』を称して言ったのが『どちらも輝く』

子どもの頃、ジャイアント馬場やアントニオ猪木がここでキックするのは私でもわかるのに、なんで逃げないんだろうと不思議に思っていたのですが、長谷川さんと話していて
相手がいるからこそ、お互いが輝く『受け』こそが、プロレスの魅力なんだなとわかりました。
お互いの違いがあるからこそ、それぞれの良さが輝く
長谷川さんの生き方に通じていると思ったし、私にとっても
今後、何回も思い出すであろう言葉になりました。

希望の会は2015年3月15日、ワンステップは2015年4月に発足しています
夫が存命の頃から、いろいろな場所で出会っており、昨夜は、その思い出も懐かしく振り返りました

先日、ワンステップが関西文化芸術高等学校の学生さんと共に作成した
『私とがん』というマンガ動画が公開されました


私はこの中で、病室にたずねてくる同僚の方の『どうだ、そろそろやるか』という言葉の言い方が、とても心に残っていました
この言い方に、伝えたいことが表れていると思ったのです

画像1

この動画の作成にあたり、長谷川さんが撮りなおした部分があることは知っていたのですが、それが、この台詞の言い方であることを昨夜、知りました。
撮りなおしにあたって高校生に1時間説明したと言っていましたが、きっと、高校生が長谷川さんがなぜ撮りなおそうと思ったかを、本当に理解するのは、もっと先のことかもしれないと思います。
こだわった記憶が、何かの経験と重なった時、腑におちる、それが理解なのだと思うのです

長谷川さんも私も、患者会活動丸6年を迎え、7年目に向かいます
迷いを打ち明け合うこともありました。
がん啓発アクション『グリーンルーペ』では、故人となった西口洋平さんと3人で不可能とさえ言われたことに共に取り組んでいきました

4月1日は、5年前に西口さんががんをカミングアウトして、キャンサーペアレンツをスタートした日です
その日に長谷川さんと語り合い、それぞれが今後の患者会としての在り方、自分の向かう先について思うことが、はからずも同じであることを知ることができました。
お互いに、精一杯過ごしてきたのだなと実感しました。

肺がん、胃がんと対象が違いますが、お互いの存在が力となって、『どちらも輝く』にむかっていけたらいいなと思ったサシ話でした


全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。