『がんと言われてくるよ』と出掛けて行った夫

7年間の希望の会の活動の中で何回も聞いたのが

『これが私の運命なんです』

という言葉です。

自分が罹患するかもしれないがんの種類も選べません。
科学が進歩し、救える命が増え、社会的支援ががん対策の柱となる中で、私が日々接している声の切実さは、活動を通じての7年間変わりません。診断にも治療にも支援にももがき続けています。

「がん患者が、その居住地域に関わりなく、科学的知見に基づいた適切な医療を受けられるように」


昨日web開催された第7回がん診療連携拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループを傍聴しながら、がん対策基本法のそもそもの理念が全ての人に等しく届くことを願い、私たちは活動しているのだということを強く思いました。

今日から12月。
8年前の朝、『胃がんと言われてくるよ。診断がつけば、1年間、なんで苦しみ続けてきたのかの理由がわかり、やっと治療が出来る。』
そう言って病院に向かった夫の顔が浮かびました。
その数時間後から始まった日々は、今も終わっていません。

辛い時、『やまない雨はない』『明けない夜はない』という言葉を何回も聞いたけれど、激しい雨の音を聴きながら、私の芯にはずっと雨が降り続けているんだなと思いました。
いつかやむ日がくることを願うだけじゃなく、やむように行動していかなくちゃと。

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。