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METAL HAMMER No.372(2023年3月2日発売)|BABYMETAL表紙号 記事 邦訳

BABYMETAL表紙 METAL HAMMER No.372 のBABYMETA関連記事を邦訳してみました。
METAL HAMMER No.372のWEB記事はコチラ
■The new issue of Metal Hammer features two different covers: Sabaton and Babymetal!

※記事を書かれたのは、取材のために来日して、2023年1月28日(土)、1月29日(日)の幕張公演に参戦、BABYMETALチームにも取材されたMETAL HAMMERのELEANOR GOODMANさん

■ELEANORさんのインスタ

■ELEANORさんのTwitter


(※以下で掲示している誌面の画像は、AppleのMETAL HAMMERアプリで無料で閲覧できるサンプルページで、有料のページの画像は載せていません。)

P5
編集後記(EDITOR:ELEANOR GOODMAN)
SABATON & BABYMETAL = サバメタル? BABYTON?
今月号の表紙を選ぶとき、私たちはSabatonとBABYMETALのどちらかに決められませんでした。なので両方を採用しちゃいました!
4年前、SabatonのフロントマンJoakim BrodénはBABYMETALの曲「Oh! MAJINAI」にゲスト参加し、そして今、彼のバンドは4月のイギリスのアリーナツアーにBABYMETALを連れて廻ることになっています。
このツアーを前に、私たちは両バンドの母国へ飛び、実際にライブを目撃してきました。スウェーデンでは、サバトンはかつての戦いや古い教会、中世の再現で知られる実在の島にある村、ヴィスビーを制圧しました。
日本では、東京からわずか30マイルの場所で、BABYMETALが活動休止から復帰し、大きな発表に満ちたハイグロスでハイテンションな2回のライブを行いました。ニューアルバム『THE OTHER ONE』について、そして3人目のメンバーの可能性について、私たちは彼らに質問を投げかけました。さらに、私たちがこれまで会った中で最も熱心なBABYMETALファンのグループと一緒に過ごしました。FOX GODもきっと大喜びしているに違いありません。
彼らは異なるサブジャンルに属しているかもしれませんが、どちらのバンドもメタルの想像力を見事に体現しています。どちらのバンドの表紙を手に入れたとしても、気に入ってもらえることを願っています。あとは、彼らの合体名を決めるだけです。サバメタル?Babyton?あなたの意見をお聞かせください。
(SABATONスタイルで)迷彩服を着て、キツネアーップ!


P7
目次
特集

46 BABYMETALのニューアルバムはどんな内容なのでしょうか?そして、彼らは新メンバーを迎えるのか!?我々は東京へ向かいました。


P27
「狐につままれたような」 BABYMETALに一体何が起こっているのか?あのショーのせいで、知りたい陰謀論に振り回されてるんだ! (Yui Kaonashi, email)
私たちが提供するストックフレーズは「Only the Fox God knows...」ですが、今回はそんなことはないですよね?BABYMETALの表紙特集を読んで確かめてみてください。
BABYMETAL THE OTHER ONE 「栄光と歓迎に満ちた帰還。FOX GODに讃えあれ!」


P41
([訳注]SABATONの特集コーナーに設けられた、BABYMETALがSABATONに質問し、SABATONのヨアキムとベーシストのパルが質問に答えるコーナー)

SABATON × BABYMETAL

ヨーロッパでのツアーを前に、フロントマンのJoakimとベーシストのPärが、BABYMETALの質問に答えてくれました。

SU-METAL:ヨアキムさんは、「Oh!MAJINAI(魔法、呪文の意)」という曲で私たちとコラボしていますね。あなたは、誰かや何かにどんな魔法をかけたいですか?
ヨアキム: 昔のストリートファイター(※)・プレイヤーとしては、”波動拳!"
(※訳注:ストリートファイター=カプコンが1987年に開発した対戦型格闘ゲーム。ヨアキムが言っている”波動拳”はゲーム内のキャラクター「隆(リュウ)」の必殺技。ちなみに魔法や呪文ではないw)

SU-METAL:BABYMETALには、FOX GODという至高の存在がいます。もし彼と戦うとしたら、どんな方法で戦いますか?それとも、彼を一人で捕まえようとしますか?
ヨアキム: "FOX GOD "と戦う勇気はないよ。だから、昔から言われていることに従うよ。”勝てないなら、仲間になれ "と。

SU-METAL:いつも一緒にステージに登場する戦車の中には何が入っているのですか?
ヨアキム:実は僕らにはAudieとWaltherという2台の戦車があるんだけど、これは僕らの(2014年の)アルバム『Heroes』で歌っている兵士の名前にちなんでいるんだ。戦車の中はあまりエキサイティングではないと思うんだけど、僕らのクルーがそこに隠れて時々お菓子を食べているという噂を聞いたことがあるけど、誰にもわからないよ。

MOAMETAL:あなたの好きな食べ物は何ですか?ひょっとしてスイーツが好きですか?何を食べたらそんなに強くなれるんですか?
Pär: 私の好きな食べ物はスウェーデンのタコスです。自分たちでケータリングをしているので、一緒にツアーをするときに食べてみるといいかもしれませんね 。スウェーデンのタコスはTex Mex(テックスメックス。メキシコ風のアメリカ料理)にインスパイアされたものですが、スウェーデン化されてさらに美味しくなっています。それで強くなれるかどうかはわかりませんが、私はハッピーになれますよ。スイーツの場合は、時々食べ過ぎてしまうこともあります。

SU-METAL:以前、あなたが日本の歴史に興味があるとどこかで読んだことがあるのですが。ヨアキムさん、もしまた日本を訪れるとしたら、どこに行ってみたいですか?
ヨアキム :はい、本当にそうなんです。京都にはまた行きたいですね。2015年にも行ったのですが、もっと発見することがたくさんあると感じたので。素晴らしい街なので、いつかまた行って、有意義な時間を過ごしたいですね。

MOAMETAL:BABYMETALの事は好きですか??
Pär:好きだよ! 君たちと一緒に日本ツアーをした時、一度もライブを見逃さなかったよ!

MOAMETAL:最初にメタル音楽を演奏しようと思ったきっかけは何ですか?
Pär: 近所の人にアイアン・メイデンを紹介され、両親にギターを買ってもらったのがきっかけですが、本当にそう思ったのは、数年後のことでした。 自分もメタルをやりたかったんです。学生時代にある男が声をかけてきて、「君は髪が長いから、バンドをやったほうがいい」と言ったんです。僕らは親友になって、最初に所属していたMercatorというバンドを結成したんです。

SU-METAL:あなたはライブで観客を巻き込む素晴らしい能力を持っています。どのようにしているのですか?
ヨアキム:同じメンバーで同じようなセットを演奏して回ることが多いので、観客が毎晩のライブを特別なものにしてくれています。「同じメンバーで同じようなセットを演奏して回ることが多いので、観客が毎晩のライブを特別なものにしてくれています。 会場にいる観客の人たちこそ、ユニークな存在なのです。でも、僕たちがプリモ・ヴィクトリアの曲を演奏するのはよくあることですね!

MOAMETAL:私のメタルの第一印象は怖くて危険そうだなというものでしたが、SABATONの皆さんをはじめ、多くの伝説的な方々とお会いすることができ、光栄です。そして皆さん本当にフレンドリーです。私はあなた方を親戚おじさんのように思っているのですが。それは大丈夫ですか?
Pär:メタル界の大家族の一員になることは、とても素敵なことだと思いますが、残念ながら、どこにでも悪い子はいるものだとも思っています。でも、一般的にヘビーメタルのミュージシャンやファンはとても良い人たちです。メタル・フェスティバルを見ても、他のジャンルのフェスティバルに比べてトラブルが少ないのが分かります。

MOAMETAL:SABATONの曲の中で、私たちに聴かせたい曲は何ですか?
Pär:気分にもよるけど、多くの人が好きな曲はThe Attack Of The Dead Men、Dreadnought、あと古い曲だとTo Hell And BackやPrimo Victoriaなどもあるよ!


P46
メタルバースへ
BABYMETALがワイルドな新しいコンセプト・アルバムを携えて帰ってきた。しかし、それは何を意味するのだろうか?そして、3人目のメンバーはいるのでしょうか?その答えを求めて、私たちは東京に飛びました。


P48
"10のパラレルワールドが存在しています"(SU-METAL)

パンパン!パパパン!パパパパン!"ヨンヨン!”
パンパン!パパパン!パパパパン!"ヨンヨン!"
窓がなく、板張りのレストランの中にこのチャントが充満し、アフターショー・パーティーに参加した130人のBABYMETALファンがグラスを掲げて歓声を上げる。
BABYMETALのバックミュージシャンである神バンドのように顔を白く塗った人もいれば、公式グッズやオリジナルTシャツを着ている人も多い。全員が恍惚の表情を浮かべている。

METAL HAMMERは東京から東に30マイル離れた千葉県にいます。今日は2023年1月29日(日)、幕張メッセで行われたBABYMETALの2日連続公演の2回目を、15,000人のファンと共に目撃したところです。これまで見てきたBABYMETALのライブと同じように、彼らはラウドでカラフルで、他のどのライブとも違うものでした。

しかし、つい最近まで、BABYMETALの公演や、このようなパーティーが再び開催される確証はなかった。2021年10月10日(2021/10/10)、BABYMETALの10周年を祝う10日間の連続公演の後、ネット上で謎の発表があり、バンドは「封印」されたことが告げられた。彼らがいつ戻ってくるのか、あるいはそもそも戻ってくるのか、誰にもわからなかった。

それからちょうど1年と1日後、「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE」という「2日間の公演」で「ついに封印が解かれる」というアナウンスがあったのです。そして「THE OTHER ONE」と名付けられたコンセプトアルバムの発売も発売されることになりました。

アフターパーティで、スーパーファンであるSusumu(彼については詳しくは後述)は、このニュースに対して葛藤を感じたという。 「"不安 "と "期待 "が混在していました」と振り返る。「神バンドはそのままなのだろうか?もしかしたら、バーチャルやバックトラックになるのでは?でも一方で、彼らの素晴らしいパフォーマンスをもう一度見たい、BABYMETALのライブを全身で体感したい、という希望もありました。」

その後、BABYMETALの共同ボーカルであるMOAMETALは、METAL HAMMERにデュオの活動休止の理由を説明します。「メタルレジスタンスを達成するために、後ろを振り返らず、純粋に突き進んできた10年間だった。 」彼女は続けます。「一息つくことで、私は一歩引いて、BABYMETALへの愛情を本当に理解することができました。だから、封印されたことが私たちにとって必要不可欠な時間だったということを、ファンの皆さんが理解してくださることを心から願っています。」 それでも、他の質問は残っています。ニューアルバムの背景にはどんなストーリーがあるのだろう?2018年に脱退したユイに代わる正規の第3のメンバーを迎え入れることはあるのだろうか?そして、彼らの未来はどうなっているのでしょうか?私たちは、その答えを得るために東京にやってきました。

24時間前、私たちは初日のショーのためにコンクリートの巨大な幕張メッセに到着しました。施設の中央モールには、2020年の東京オリンピックで金メダルを獲得したレスリングとフェンシングの選手たちの手形が刻まれたモニュメントがあります。 ピンクの髪に、「Funky Metal Babys」と書かれたお揃いのピンクのTシャツ、そしてオーバーサイズの黄色いメガネをかけたBABYMETALファンのケンジは、90年代のイギリスのタレント、ティミー・マレットに似ています。BABYMETALのライブには20回以上足を運んでいるそうです。しかし、サンリオのウサギのキャラクター「マイメロディ」にとっては、これが初めてのライブだ。ロッカーの近くには、白衣にフェイスペイントを施した神バンドのような格好をした集団が集まっている。
銀行のATMそばで、髪にかわいい黒いサテンのリボンをつけ、2015年に結成されたトリビュートバンドDizzymetalで歌うUyu- metalに話を聞く。”なぜDizzymetalという名前なのでしょうか?”「私たちはお酒が大好き!いい曲とお酒は私たちをフラフラさせるんです!」 彼女は笑いながら頭の周りで腕を振って説明してくれます。 "今夜何が起こると思いますか?"「ビッグバン!ハハハ! MOAMETALとSU-METAL...ビッグバン!」

ゲストの受付で、グレーと黒の「セイバーマスク」を手渡され、無地のマスクの上にかぶせる。現在、日本では屋外でも2メートル以内に人がいる場合はマスクを着用しなければならない。 しかし朗報があり、つい昨日、政府はコンサートに対する規制を撤廃し、大声を出してもいいことになった。 案内係に促されて席に着くと、会場の隅にある大きなスクリーンにメッセージが流れる。その内容は次のようなものだ。「セイバーマスクを着用してください」「スマートフォンの使用禁止」「横断幕の使用禁止」など、かわいい骸骨のイラストが添えられています。特に面白いのは「迷惑行為禁止」で、2体並んだ骸骨がクラウドサーファーに頭を叩かれる映像や、骸骨が特大のFOX GODの頭をかぶっている「ビッグヘッド衣装禁止」の画像が映し出されています。

午後6時10分、照明が消える。ナレーションを伴ったビデオメッセージが流れる。"今こそ、もう一度、私たちの声をひとつにするときが来た "と宣言しています。"フォックスゲートは、新たな旅の始まりの場所です"。

『THE OTHER ONE』の1曲目、METAL KINGDOMのサスペンスフルなイントロに合わせ、青い光に包まれた中央通路を黒衣の10人の人物がゆっくりと行進します。ハサミを逆さにしたような金色の杖を持ち、上部にはアルバムタイトルを表す2本の大きな円形が突き出ている。通路の先頭には、キツネの頭が彫られた巨大な石造りの灰色の扉が2つあり、ライトで照らされ、目は赤く光っている。扉が開くと、ドライアイスで覆われた台がスライドし、3つの装飾が施された玉座が現れる。SU-METALが真ん中に座り、MOAMETALがその左側に...そしてもう一つの玉座は空いている。
(BABYMETALの圧巻のライブが始まると、MOAMETALは杖を振り上げる)


P49
SU-METALはRammsteinとのコラボを希望。叶えよ、FOX GOD!


P50
MOAMETALは、バンドが充電するために活動休止する必要があったと言います。


P51~53
"自分が愛されていないと感じたこともあった"(MOAMETAL)

SU-METALが歌い始める間、MOAMETALは通路を歩き、SU-METALに向き直る。彼らは通路の真ん中にある丸いステージの両側で、精巧な三叉槍を払い上げ、前に進む。彼らの演台が上がる。通路沿って花火が打ち上げられ、畏敬の念を起こさせる。Uyu-metalは正しかった!

ユイが脱退して以来、SUとMOAは「アベンジャーズ」と呼ばれる交代制のダンサーを従えて登場する。今回は、BABYMETALの前身であるさくら学院に所属していた(岡崎)百々子が参加した。このトリオは、THE OTHER ONEの2曲目である「Divine Attack - 神撃 -」をラウンドステージで披露。この時点で、ステージは会場の反対側に移動し、神バンドが居る別の固定ステージの前となった。(皆んなついて来てる?)

「PA PA YA!!」では、赤とオレンジのライトが点滅してパイロが炸裂し、観客は物販のタオルを頭上でグルグル回して、スキンドレッドのNewport Helicopterの日本版のような演出だ。(※)
(※[訳注]Skindred(スキンドレッド)=ウェールズのレゲエ メタルバンド。 「Newport helicopter」という曲で観客がタオルを振り回す演出がある。) https://www.youtube.com/watch?v=KY6al1lTLO4

Bring Me The Horizonを取り入れたような新曲「Monochrome」は、銃声のようなドラミングで始まり、彼女たちは劇的な光と影の中に放り込まれる。"Take your phone out!(スマホを出して)"、"Turn on your light!(スマホのライトを点けて!)"とSUが観客に語りかける。その光景は息を呑むほど美しい。

しかし、最もなんじゃコリャ?な瞬間は、2013年のアップビートな名曲「ドキドキ★モーニング」でのこと。曲の前に、「THE OTHER ONE. In The Metalverse Of Madness」とマーベルのフォントでスクリーンに映し出される。ナレーションでは、フォックスゲートの向こうには、私たちの想像もつかない世界が広がっているという。並行世界には、理解を超える生命体が存在する。しかし、彼らは脅威なのか、それとも友なのか?新世界の門は今、開かれようとしている...。
彼女たちは丸いステージで、今夜はスポットライトを浴びていないにもかかわらず、スリップノット級の雷鳴を轟かせている神バンドの前でスタートします。そして、会場の真ん中に向かって滑るように進むと、もうひとつの丸いステージが現れます。BABYMETALのステージには、以前の赤と黒のカラーリングに身を包んだもう一組のBABYMETALがいる。彼らは互いのダンスを映し合い、最後には崩れ落ちる。実にシュールである。そして、まるでそこにいなかったかのように、彼らは消えていく。

もうひとつサプライズがあった。終盤の「The Legend」が終わると、神バンドの面々は姿を消す。ほぼ暗闇の中、ステージの反対側でSUとMOAが階段を昇り、一段ごとに赤い横長のストリップライトが浮かび上がる。白いネオンの棺桶の前で2人が立ち止まると、ドルビーサラウンドの広告のような音が鳴り響く。

会場に照明が点く。まだ19時30分だが、何時間も彼らのメタルバースにいたような気がする。

翌日の午後、BABYMETALのファン数百人が、東京・新宿にあるFOX GODをテーマにしたBARのオーナー、ChiyoMETALと一緒に会場の階段で集合写真を撮るために集まった。我々は見学に来た。

階段にいるファンの一人は、(会場から)1時間半ほど離れた川崎から来たエンジニアのUkkyさんです。UkkyさんはBABYMETALのファンになって「5、6年ぐらい」だそうです。BABYMETALの新しいパーカーを着て、神バンドの大村孝佳の紫色の人形を手にしています。印象的なのは、その人形がピンクのギターを弾いていること。Ukkyさんが自分で作ったものだそうです。
「これは作るのに1ヶ月くらいかかりました。」と笑顔で話す。「まず、人形の作り方の本を買って、それから3Dプリンターでギターを作りました。」

Ukkyさんは、Facebookのグループ「Bokuchi-kai」([訳注]「ぼっち会」)に所属しています。 ライブ終了後に近くの居酒屋(友人や同僚が集まり、気ままに過ごす場所でカジュアルなレストラン)でアフターパーティーをする予定だ。 しかし、Ukkyさんは家族の元に帰らなければならないので、参加できない。
(METAL HAMMER)「私たちも参加できるかしら?」
彼は笑顔で「大丈夫だと思うけど、リーダーに聞いてみないと」と言う。メールアドレスを交換し、(私たちの)身分を証明するために一緒にセルフィーを撮ってくれる。そして私たちは待つことにした。

17時、2日目のショーが始まる。今回、私たちはより多くのディテールに気づいた。新曲はどれもミドルテンポで大人っぽく、振り付けもそれに合わせたものになっている。必死のジャンプや大げさな表情ではなく、手振りに重点を置いているため、「ギミチョコ!!」などは、甘美な皮肉に見える。SUは現在25歳、MOAは23歳なのだから、驚くにはあたらない。この後、SUは「Divine Attack - 神撃 - 」が初めて作詞した曲であることを教えてくれる。「ここから、もう一度、新しい旅が始まる。別の道を切り開くという決意を歌ったものです。」と彼女はミステリアスに言います。

観客も、マスクの向こうで声を出すことに慣れてきたのか、より騒がしくなってきた。子供連れや押しのけられたくない人のために「サイレントモッシュッシュピット」という特別なエリアが用意されているが、通常のピットは、「ヘドバンギャー!!」で"土下座ヘドバン(※原文='dogeza headbanging')"をして、膝をついてお辞儀をして盛り上がる。

昨夜とほぼ同じショーの内容ですが、これは「BABYMETAL」なので、最後にひとつだけ明らかにすることがある。FOX DAY(4月1日)は、BABYMETALにとって「新しい世界への旅立ちとともに」、新しいステージをもたらすでしょう。 さらに、4月1日、2日の横浜のぴあアリーナでの2公演が発表されました。そしてSU-METALとMOAMETALは、前回同様、棺桶の中に進む。しかし、今回は3つ目の棺桶が真ん中に現れ、見知らぬ3人目の人物と一緒に、客席に背を向けている。会場は熱気に包まれる。

会場が空っぽになり、舞台裏からBury TomorrowのEarthboundが流れてきて、SUとMOAが一緒に現れる。 二人はまだ衣装のままで、ホログラムのネックピースが厳しい照明の下で明るく輝いている。 私たちは、ショーの成功を祝福し、「最高でした!」 と声をかけると、二人は「ありがとうございます」と白いマスクの上で目をほころばせます。 アミューズ担当者は、今夜のショーについて何か違うことに気づいたかどうか尋ねます。私達は言う「そうですね、3つ目の棺桶がありましたね!そして、3人目のメンバー!しかし、それは誰なのですか?」
「Only the Fox God knows!」二人は声を揃えて笑った。
まあ、(そうなると分かっていたとはいえ質問を)試してみる価値はあったと思います...。
私たちは封印期間について尋ねました。「バンドが活動休止していたのは1年間だけで、その間に4枚目のアルバム『THE OTHER ONE』の制作に取り組んでいたのは明らかです。 しかし、BABYMETALの将来には疑問符がつきまとい、ファンにとってはもっと長く感じたことでしょう。バンドが続くことに疑問はなかったのでしょうか?」
「私はBABYMETALを愛しています。私たちのチームも、何よりもファンも、そしてMETAL HAMMERのみんなも大好きです」とMOAは言う。「でも、正直なところ、続けられるかどうか不安になったこともありました。愛のない言葉や態度は人を傷つけます。どんなにパフォーマンスに打ち込んでも、愛されていないように感じたこともありました。」
「ちょうどその時、METAL HAMMERの誰かが『君のダンスは信じられない!ダンス要素のないBABYMETALなんて想像できない!』と言ってくれたんです。自分のダンスに気づいてもらえたと実感し、とても嬉しくなりました。褒められるというのは、いつだって嬉しいものですね、そして、こうして話しているうちに、私って単純なんだなぁと思いました。ハハハ!」
なぜ自分が愛されていないと感じたのか、さらに詳しく聞いてみましたが、何も出てきませんでした。 しかし、ミュージシャンがこのような感想を述べる場合、ネット上の心ないコメントに関連することが多い。
THE OTHER ONEに話を移し、そのコンセプトについて詳しく聞いてみました。 「BABYMETALのもう一つの物語で、10個の平行世界が発見されたというものです」とSUは言います。「10曲とも神話をモチーフにしていて、各曲が神話を表現しています。」

神話は日本だけでなく多くの国から集められ、10の世界は「Cavalry」「Illusions」「Coffin」「Inverted Mirror Reflection」「Monochrome」「Smoke」「Light And Darkness」「Transition」「Mirror」「Throne」と呼ばれています。バンドが「封印」されていた2021年10月には、これらのパラレルワールドに描かれたバンドのポストカードに加え、未発表曲の断片をオンラインで閲覧できる「ブラックボックス」という新しいマーチャンダイズがリリースされました。これらの断片は、THE OTHER ONEに収録される曲として「復元」されたのです。このコンセプトを理解するのに何時間も費やすことになるのは間違いないでしょう。 「ちょっと難しいですよね」とモアは微笑む。「簡単に言うと、BABYMETALが今見ている世界とは別の世界に存在しているようなものなんだ。そして、そのパラレルワールドに存在する "もうひとつのBABYMETAL "を指しているタイトルだと思います。」

「ドキドキ★モーニング」で”アナザーBABYMETAL”に誰がいたかと聞いても、答えは返ってこない...。 BABYMETALの創設者/プロデューサー/Fox Godの使者であるKOBAMETALが現れた。このカムバックライブの演出を考えるのに2~3ヶ月かかったと彼は説明する。THE OTHER ONEのシンボル(無限大のシンボルである2つの連結した∞)のアイデアが浮かんだら、すぐに思いついたそうで、すでに4月の計画を立てているそうです。来てくれたことに感謝され、Tシャツと透明な棺桶のキーホルダーが入ったギフトバッグをプレゼントしてくれた3人組。私たちは手を振ってお別れし、ゆっくり休んでもらうことにしました。

幕張メッセのロビーに戻り、受信トレイをチェックする。Ukkyさんからライブ後のアフターパーティーについてのメールが来ており、お店の住所が書かれている。「稲わらや海浜幕張店」。千葉の広い通りを20分ほど歩いたところにあるショッピングモール「エクセリオ幕張」の1階だ。リーダーから許可を得ている。 BABYMETALのTシャツを着た厳つい男が、木のテーブルの後ろに座り、クリップボードにいくつかの書類(おそらくゲストリスト)を貼り付けて、中に入れてくれません。数分後、彼は中に入り、「Vins Metal」と書かれたネームバッジをつけた男を連れて戻ってきた。「METAL HAMMER?」私たちがうなずくと、彼はドアを開けてくれました。
Vins Metalは、リーダーであるSusumuを紹介してくれました。口を大きく開けて笑いながら、彼は私たちを部屋に導き、"METAL HAMMER!"と叫びます。それに応えるように、全員が立ち上がり、"METAL HAMMER!"と歓声を上げ、ある者は座席に立ち、ある者は携帯電話で私たちを撮影する。
Susumuは、英語が堪能なアメリカ・バージニア工科大学の上級研究員、Hiroshi(74歳)を連れて来ました。彼が腕を振ると、彼のテーブルの横に座っていた人たちは、食べ物や 飲み物を手に取って立ち上がり、私たちのために席を譲ってくれた。私たちは靴を脱いで席に着く。Susumuさんは、息子から「紅月」のビデオを見せられ、BABYMETALを知ったが、一人で見に行ったとき、寂しくなって出て行ってしまったという。当時は、VIPチケットは抽選で応募することが多かったので、同じ立場になる人が多かったのです。さらに、BABYMETALが嫌いな奥さんや彼女がいて、ライブを見ることに興味がない人も多いと彼は言う。日本語では、「ぼっち」は一人でライブに参加する人のことなので、彼が2018年に結成したFacebookグループは「ぼっち会」と呼ばれています。会員数は940人です。

(METAL KINGDOMでは、石造りの「フォックスゲート」が開き、玉座に座る二人が登場します)。


P51
BABYMETAL × SABATON
ケーキ!?タコス! ポテト! スウェーデンの未来のツアーメイトからの質問に答えるSUとMOA

Q.BABYMETALに入ってよかったと思うことは何ですか?
SU-METAL:「たくさんのレジェンドに出会えたこと! ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードとコラボできたのも光栄だったし、メタリカのオープニングアクトを務めた事も。彼らは私にメタルミュージックを教えてくれた人達です。」

Q.もしサバトンがスウェーデンの料理を提供できるとしたら、どれを食べたいですか?
MOAMETAL「クロプカカとハッセルバックスポタティスは絶対に食べてみたいですね。私はジャガイモ好きなので、この2つは絶対に外せません。あと、Prinsesstårta!([訳注]プリンセストルタ/英語名プリンセスケーキ。ふわふわしたスポンジケーキとカスタードクリームの層を交互に重ね、厚いドーム状のホイップクリームをのせ、薄く伸ばしたマルチパンを全体に被せてなめらかな丸い形に仕上げた伝統的なスウェーデンのケーキ)
でも、SU-METALはそれほど甘いものが好きではないので、独り占めしちゃいます! はははは!(笑)。いっぱい食べさせてほしいな! サバトンのオススメも是非食べてみたいです!」

Q.ツアーで一番楽しみにしていることは何ですか?
SU-METAL:「ファンの皆さんにお会いして、パフォーマンスをすることです。次々とショーをこなすのは大変なことですが、パンデミックの影響で、またパフォーマンスしたくてうずうずしていました。"本当に好きなことなんだ "と実感しています。」

Q.日本人ということで、ツアーで一番文化の違いを感じるのはどこですか?
MOAMETAL「文化の違いを感じるケースは多々ありますね。でも正直なところ、苦労したことはありません。ひとつだけ言えるのは、日本のトイレはとてもきれいで効率的なので、ぜひ世界のトイレもそうなってほしいということです。また、日本以外の国ではポーションサイズが大きいことにいつも驚かされます。私はいろいろなものを食べるのが好きなので、SU-METALやチームと一緒に食事をするのが大好きです。世界中を回るツアーを経験できることは、文化の違いやたくさんの人を見ることができ、とてもやりがいがあります!」

Q.クラシックなメタルバンド」を聴いて育ったのでしょうか。それとも違うバックグラウンドを持っているのでしょうか?
SU-METAL:「BABYMETALの音楽が影響を受けたバンド、例えばメタリカ、リンプ・ビズキット、ブリング・ミー・ザ・ホライズン、ドラゴンフォースなどを聴いたりしてました。」
MOAMETAL:「BABYMETALの前にメタルバンドを聴いたことはありませんでした。日本のアニメ文化が好きだから、アニメソングやJポップ、Jロックを聴いていました。今でもそのジャンルの音楽は好きだけど、BABYMETALが私をメタル音楽に導いてくれた事は本当にラッキーでした。」


P54
"火を吹いたらカッコイイ!"(SU-METAL)

「自分の妻は、このグループのことをどう思っているのだろう?」Susumuが長い笑い声を上げると、Hiroshiが通訳する。「"Disgusted"?いや、実は、『むかつく』+『あきらめた』の組み合わせで、日本語ではとても難しい言葉なんです!それで、彼は今夜のために1万ユーロを前払いしているから、誰も来なかったら不足する、しかも、奥さんには内緒にしておいてくれ、と言うんです。ははは!」
幸いなことに、居酒屋は満席。興奮したメンバーが次々とやってきてはセルフィーを撮り、手製のプレゼントをくれる。Mota-MetalはRed Hot Chili Peppersのロゴを模したステッカーを、KIMI3は金色に輝く狐の頭が付いた木のキーホルダーと、SU-METALとMOAMETALの王座の携帯チャームをくれる。Minako-METALからは、前回のBABYMETAL特集で神バンドのコスプレをした写真を掲載したことへのお礼をしてくれ、自分のステッカーをプレゼントしてくれました。 時折、「4の歌」のチャントが鳴り響く。:パンパン!パパパン!パパパパン!"ヨンヨン!”

パーティーが終わると、外で記念撮影をする。Susumuにお礼を言うと、Susumuは拳を突き上げて「METAL HAMMER!」とさらに叫び、みんなもそれに従う。私たちはBABYMETAL風に "See youuuu!"で応えます。そして、"See youuu!"をみんなで叫んで、手を振ってお別れしました。

これらのライブと、間近に迫った『THE OTHER ONE』のリリースは、BABYMETALの物語に大きな新章を刻むものです。 2014年に人気が爆発して以来、彼らは持続力のある正真正銘のメタルバンドとしての地位を確立するために取り組んできた。セカンド・アルバム『Metal Resistance』で彼らの新たな名声を獲得し、2019年の『Metal Galaxy』がSabatonのJoakim BrodénやArch EnemyのAlissa White-Gluzといったコラボレーションでそれを確固たるものにしたとすれば、『THE OTHER ONE』は2023年のBABYMETALについてよりスマートで成長した宣言のように感じられます。正確には、BABYMETALとその多元的なものについてである。

「今回のテーマはTHE OTHER ONE-私たちが知らなかったもう一人のBABYMETAL-でした。だから、このコンセプト・アルバムはわたしたちだけで構成する必要があったんです」とMOAMETALは言います。「ゲストシンガーは参加していないけれど、今考えると、私たちが知らない別の次元のBABYMETALを探求しているのだから、もしかしたら私たちがゲストシンガーなのかもしれません!」 彼女たちには、まだ叶えたい野望がある。SU-METALはBring Me The Horizonとまたコラボしたいし、Rammsteinは「火を吹いたらカッコいいですね!」。

MOAMETALは、もっと...意外なことです。「最近、バックストリート・ボーイズと話す機会があり、一緒に演奏したいねと話しました」と彼女は明かします。「ジャンルを超えて、彼らとコラボレーションしたら、とても楽しくて面白いと思う。あと、マネスキンともコラボしてみたいですね。私はてっきり年上だと思っていたので、実は私たちより年下だと聞いて驚きました。でも、私たち2人は同じ世代なので、すごく刺激を受けるし、モチベーションも上がりますね。」

そして、BABYMETALは次世代への道を切り開いた。今週末には、私たちは新進気鋭のメタラー、花冷え。と食事に行く。We Love Sweetsという曲を持ち、非常に楽しい感覚を持つボーカルのYukinaは、彼らに影響を受けたと言う。SU-METALは「私たちのような日本のバンドが注目されていることを光栄に思います」と語る。「いつか一緒にステージに立ちたいと思っています。」 当面は、3人目のメンバー(モモコ?ユイ!?)、パラレルワールド(ドキドキ★モーニングBABYMETAL?)について、私たちにできることは、キツネサインを交差させて、FOX DAYの詳細情報を期待することだけです。
「BABYMETALは常に成長し、進化しています。変化は常に良いものだと信じています」とMOAMETALは言います。「ちょっと怠けたい、サボりたいと思う時もありますが、皆さんの輝く笑顔を思うと、振り切って頑張らないと!と思っています。今、取材を受けている間も、私は成長しているので、1秒たりとも見逃してほしくありません。どうか見守っていてくださいね。」

THE OTHER ONEは3月24日にCooking Vinylからリリースされます。
BABYMETALは4月14日から英国でSABATONをサポートします。


P83
(アルバムレビューに「THE OTHER ONE」)

もうひとつの地図はあるが、国境はない。
BABYMETAL 「THE OTHER ONE」 COOKING VINYL

日本のメタルバースの航海者たちが、さらなる境界を突破する。

BABYMETALは、ヒラリとして、素晴らしく、愛らしい錯覚に陥ります。ヘヴィミュージックとJポップの出会い:クレイジー・フロッグ以来の大きな文化的分裂を、虫の知らせのようなハッピー・スラップが切り裂く。デビューから9年、3枚のレコードが発売され、日本のバンドは「目新しさ」というタグをとっくに取り払っている。しかし、彼らの芸はまだ通用するのだろうか?シンクロしたダンスの動き、想像上のFOX GODに関する熱狂的なコンセプト、風に投げ出された注意の耳ざわりな音?明らかに、それはまだ機能している。BABYMETALの4作目のリリースが映画だったら、キャッチフレーズはこうなるだろう。「彼らはもう赤ちゃんじゃない」。SU-METALとMOAMETALはそれぞれ25歳と23歳で、METALVERSEから抜粋した10曲を、それぞれ特定のテーマに沿って案内してくれる。

METAL KINGDOMは、すぐに、堂々とした、成長したBABYMETALを確立します。オーケストラの前奏は、かつてCrossfaithが持っていた「eat-the-world」という衝動を思い出させ、SU-METALの威圧的で統制のとれた歌唱に道を譲る。彼女がこの曲と格闘し、山あり谷ありをかわし、潜り、ギャング・ヴォーカル、シネマティック・パーカッション、グリッチーなエレクトロニクスに自分のマークを刻む様は、リリースを重ねるごとにBABYMETALの最も改善された要素であることを示している。確かに、この曲は6分である必要はないのだが、SU-METALはそれを担っている。

しかし、それが終わると、あなたの喉に流れ込む大量の砂糖であなたの胃袋が溶けてしまわないように、舌を噛まなければならない時が来る。Divine Attack -神撃 -は、ミック・トムソンが震え上がるようなダウンチューンのポスト・コーラス・リフを持ち、その不潔なダブルベースはIowaを連想させる。しかし、リフレインに突入した途端?スリップノットよりもスクーターに近い、純粋な高揚感だ。

音楽的には、BABYMETALのダビングを施した神バンドが、時流を巧みに取り入れながら自重している。アーキテクツのドゥームズデイを未だにコピーしようとしているメタルコアバンドにはうんざりしている?Mirror Mirror とBelievingは、そのようなバンドに、2曲のポテンシャルのほんの一端を見せつける。メタルに忍び寄るヒップホップの影響を受けたトラップ・ハイ・ハッテリーをもっと聴きたい?「THE OTHER ONE」でも、アルバムの結末である「The Legend」のGhostそっくりのサックス・ソロと並行して、この曲は散見される。

BABYMETALを分類することができる時代を考えるのは奇妙なことです。2010年代半ばには、彼らをハイパーパワーメタルと表現することができたでしょう。でも、今は?スチュワート・リーの言葉を借りれば、「地図はあるが、国境はない」。Time WaveはBasshunterにメタルを足したようなものです。Metalizmは、スナッピーなスネアとシンセに、メリスティックなアラビア語のヴォーカルと、ShogunでTriviumが見事に表現した古風なギターのスケーラリーをブレンドした、無秩序でゴム印のようなクラブチューンである。最後のガツンとしたミッドテンポの曲でさえも、バングスしている。

2019年の『Metal Galaxy』とは異なり、このアルバムにはきらびやかなゲストが登場しない。海のシャンティを歌うサバトンの若者も、好奇心旺盛な傍観者を取り込むアリッサ=ホワイト・グルーズもいない。
BABYMETALは永遠に二極化するだろうが、だからといってあなたの考えを変えることができないわけではない。あらゆるフェスティバルのステージやウェブサイトで、あなたの胃袋に押し込まれることがなくなった今、彼らのことを「手に負えなくなった実験」と評価することが容易になった。THE OTHER ONEは混ぜものなしで、疑いなく、これまでで最も強力な錯乱の集合体である。
評価:8点/10点満点中

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