ヒロシ君が日記を始めました(1)

僕の名前はヒロシ。
名字はあるとは思うけどまだなんとも言えない。
今後の展開次第でどうにでもなるようにまだ謎のままにしておくのだ。
話を作るというのはこういう大人の事情でできているのだ。
小学4年生という傷つきやすい多感な年頃の男の子だ。

2月26日(木)
日記を始めることにした。
周りにウザい人が多いので、そのストレスの捌け口の為だ。
ここで書く事で少しはスッキリするだろう。

今日はメガネ君(仮名)と遊ぶことになった。
そしたら会った途端、
『僕、お母さんにNintendo Switch買ってもらったんだ~♪』と、僕に買いたてホヤホヤのSwitchを見せびらかしてきやがった。
とりあえずその口調に腹が立った。
Nintendoに恨みは無いが、これも正義のためだと思いメガネ君が持っていたSwitchを叩き割ってやった。
結構いい音がした。
LINEの通知音として是非使いたいくらいだ。
それだけのポテンシャルが今の破壊音には感じられた。

メガネ君は壊れたSwitchを手に持ち『あ…あ…ちょ……ヒック』とかわけの分からん言葉を口にし、なんとも言いがたい表情で立ち尽くしていた。
何があったかは知らんが、とりあえず生きろ。

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