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gポイントの有効活用(ポンちゃんラーメン)|酒と肴 その四十

日頃の行いが悪いので、気が向いた時は免罪符がわりのボランティアをします。
だけどここしばらくは参加が難しく、一昨年の活動を最後に「外道ポイント(以下、gポイント)」が貯まるばっかりです。

思えばラストボランティアはその頃住んでいた長野県の、堤防が決壊した千曲川の片付けでした。体を使うので運動不足も解消、帰り道の温泉で汗を流し、歓楽街にあるアラウンド喜寿アラーキーなママのお店でキメた生ビールが、いつもより格別だったことを覚えています。

まったく不純な動悸ですが、世話になっている土地の足しになるのであれば、偽善もいいかなと思うのです。

言い方を変えれば、

「ボランティアを通じて健康増進を図り、地域経済の活性化と高齢者の生活支援に貢献している」

訳ですから。

ちなみにあくまで個人の感想であり、効果・効能を示すものではありませんのでご容赦ください。

まあ、大好きな池波先生も

「人間(ひと)とは、妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事をはたらく」
(池波正太郎『鬼平犯科帳 決定版(8)』〜明神の次郎吉〜より)

と仰ってますので、引き続き「酒で悪行を重ねては罪滅ぼしする」スタンスでいこうと思います。

それにしても今年も多くの災害が発生しているのに、貯めたgポイントを減らしに行けないのは歯痒くあります。せめて被災した土地の食べ物を買って、間接的にポイント消化することにしました。
寄付もひとつの方法ですが、地域の食材を購入することはめぐり巡ってその土地を支援できる気がしますし、何より酒と肴を買うことで再びgポイントが増えるのが楽しいのです。

今回は銀座にある長野県のアンテナショップで色々と買い込みました。特に一昨年の台風で影響を受けた北信、今年の豪雨で被災した南信地域の食材を選びます。

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イチオシは信陽食品のポンちゃんラーメン。長野ではスーパーの棚に気軽な雰囲気で並んでいましたが、東京で会うポンちゃんは態度も値段もツンとおすまし驚きです。

「……お互い、変わっちゃったね」

クラスでも控え目だった二人が銀座の高級クラブで再開したら、きっとこんな感じなんでしょう。そんなことを思いながら、いつものネギに加えて焼豚とメンマものっけます。

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豪華なドレスを纏ったポンちゃんですが、一口啜ればあの頃と変わらぬ味。二日酔いの午後に食べた懐かしい思い出が蘇ってきます。インスタントの濃い味に、キリン秋味が良く合いました。

焼豚の紅に信州の山々が色づく様子を重ね、しばらく感傷に浸ります。新幹線のチケットを取って、長野を訪ねることが出来るのもそろそろでしょうか。

なお、gポイントはいくら貯めても「地獄への片道切符」としか交換できません。早目に減らすことをお勧めします。そして、今回の台風での被害が少ないことを祈ります。

メニューと食材
・ラーメン(ポンちゃんラーメン、焼豚、メンマ、ねぎ)



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