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お正月の前に(各種豆煮)|酒と肴 その七十

大掃除の地方予選が始まりました。

換気扇などの強豪は年末の本大会から参戦、元日に決勝(終わらなかっただけ)が行われるあたり、天皇杯を思わせます。

まずはシンク下、魔窟のごとくひしめく食材ストックから手をつけます。

2022年も豆活に励んだので、乾物カゴには中途半端に余った豆類がいろいろ。黒豆、小豆、緑豆、青ばた豆に白インゲン豆。他にもきな粉やタピオカなどが出てきます。アルバムを見返すみたく、手に取っては作った料理を懐かしんでしまうのは、確実に現実逃避でしょう。

さて、いくら眺めていても状況は変わりません。お正月には新豆を頂きたいので、片っ端から豆を煮ることにします。週末の二日を使って黒豆、小豆、緑豆、タピオカをそれぞれやっつけました。

まずは黒豆煮。
皺の寄らない関西風レシピで作るも、シロップの漬け込みが短かったのかふくらみがいまひとつ。味は良かったのが幸いです。

マスカルポーネを添えてきな粉をかける、お気に入りの食べ方で頂きます。
ウィスキーのソーダ割を合わせたかったのですが、あいにく切らしていたので残りもののホワイトラムで。黒豆とラム、なかなか「あり」な組み合わせでした。おせちで余ったら、クリームチーズと和えてラム酒を少々。レーズンバターみたいにしても美味しそうです。

続いては茹であずき。
こちらはそのまま食べたり、アイスにかけたりします。琺瑯の容器で保存しますので、コンロで温め直しができるのが便利です。

最後、残り少なくなった時のお楽しみがありまして、火にかけてクツクツとしたところに雪見だいふくを入れ、とろかして・・・・・頂くという背徳のスイーツ。
食べる時におもちの衣が脱げる様が妙に生々しく、かつての恋人と不倫しているような感じです。まさかロッテさんも「お口の恋人」を「愛人」に魔改造されるなんて、想像していなかったことでしょう。

緑豆とタピオカは茹であずきと合わせ、ココナッツミルクでチェー風に。好きとはいえ連日の豆活は慌ただしく、白玉団子を作る気力もマンゴーを買いに行く元気もありません。シンプルに頂きます。

お酒は発掘した泡盛珈琲。たぶん沖縄フェアで買ったものだと思いますが、記憶が見当たらず。過去記事を漁ってみると、7月に開催したあんこ祭りの時のものと判明、思わぬお宝の発見に嬉しくなります。

こうして年末にかけ、各地で大掃除の予選が繰り広げられます。次戦はクローゼットを舞台に、これまた熱い戦いになることでしょう。その先にある「新しい景色を」目指して、この週末も励みます。

と言うことで、日本代表の皆様もグループリーグお疲れ様でした。来たるべき決勝トーナメントに向け、お体大切にお過ごしくださいませ。

メニューと材料
・黒豆のデザート(黒豆煮、マスカルポーネチーズ、きな粉)
・お口の愛人(茹であずき、雪見だいふく)
・チェー(茹であずき、緑豆、タピオカ、ココナッツミルク)


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