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ほそぼそ働いてみよう。-その42 - スポットバイトのメリットとデメリット

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
現在は週に1回程度の頻度でスポットバイト(日雇い派遣)をやっています。
かれこれ1年近くこの働き方を続けたわけですが、やってみてスポットバイトのメリット、デメリットをいろいろと感じるようになりました。
今回はそのあたりについて書こうと思います。

ただし、私は派遣会社に登録して、そこから派遣されて働いているという形なので、タイミーなど店舗とバイト者が直接やり取りするような働き方とはちょっと事情が異なるかもしれません。

まずメリット。
・自由度が高い
・面倒な人間関係がない
・一般的には時給単価が普通のバイトやパートよりも良い
・嫌なことがあったら次から行かないという選択肢がある
・いろいろな業種にチャレンジできる
・派遣会社が入っているので、ある程度理不尽なことから守られる

そしてデメリット。
・応募しても採用されるかどうかはわからない
・採用されても、突然キャンセルされることがある
・基本的には立ち仕事や肉体労働系が多い
・靴や服、細かい文房具など、仕事で使用する物品は自分で用意することが多い
・派遣先で一個人として認識されることが少なく、時には邪魔者扱いされることもある
・将来的な展望が見えない
・採用に関しては、若者が優先される傾向が強いので、中高年は不利

こうしてみると、メリットとデメリットは表裏一体です。
ざっくりまとめると、自由はあるけれど保証はないといった感じでしょうか。

私にとっての最大のメリットは自分が(採用されるかどうかは別として)、働きたいときに働けるということです。
子供の予定を最優先できることはもちろんのこと、今週末は天気が悪そうだから申し込まないでおこうとか、そういった普通だったら許されないような選択の仕方ができます。

次に人間関係の悩みがないこと。
どこの職場にも嫌な人、自分とは合わない人というのはいますが、スポットだと「うわーっ」と思うことはあっても、つながりができることはないので、とりあえずその数時間をやり過ごせばいいだけ。
あの人が嫌だから仕事に行きたくない、というストレスはありません。

その一方、毎回新しいとこに行くというのは、なかなか神経を使います。
出勤時も少し早めにいって場所の確認をしなければいけないし、毎回どういった仕事をするのかわからないわけで、責任がそれほどないとはいっても、気は使います。

さらに派遣で来る人には人格がないかのように扱われることもままあります。
たとえば、派遣先で私がバックヤードにいるにもかかわらず、「本当は派遣なんかいれたくないんだけどさあ・・・」などということを普通に店長とレギュラーで働く人が聞こえる距離で話していた・・・・なんてこともありました。

こういうの、別に腹が立ったりはしないのですが、積み重なると地味にメンタルが削られる気がします。
ただ、レギュラーで働く人の、たいして仕事ができないのに自分たちと同じかそれ以上の時給をもらっているよそ者が、職場でウロチョロしているのはおもしろくない、という気持ちもわかります。

1年間体験した結果、スポットバイトはやはり主軸の働き方にするにはきついやり方だな、と。
あくまでも片手間、あるいはその業界やお店に興味のある人がお試しで働くのにはいいかなと思います。
学生さんにとっては、将来の進路を考えるうえで、参考にできるかも。
その程度の活用法にとどめておくのがベストだと思います。

雇用形態にかかわらず、働く人がちゃんと労働に見合った給与と待遇を得られるようになって、スポットなんかに頼らないでいい社会になるべきなんでしょうが。
でも企業側は人件費を削りたいから、なかなかそういう動きにはならないでしょう。
なんだかもやもやするなあ・・・と思う今日この頃でした。

本日の写真:すずらん(キジカクシ科)
意外と見る機会が少ないので、見つけたときうれしかったです。


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