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ほそぼそ働いてみよう。-その38 働き方について再び考える-

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
いろいろ紆余曲折があり、昨年の春からスポットバイトを通じて細々と働いてみるというチャレンジ(?)をしていました。

思い返せば、本当にいろんな種類の仕事をしました。
アミューズメントパークの品出しから、倉庫でのピッキング、旅館での仕事などなど。
およそ9か月間で体験したのは8業種、派遣先は12,3か所にのぼります。

大学を卒業してから早期退職するまで、お堅い仕事一筋できていたので、すべてが目新しかったです。
いい経験をさせていただきました。
その一方、やっぱり派遣は使い捨てだな、と。

社会見学あるいはお小遣い稼ぎのつもりなら構わないけれども、こうした雇用形態は問題がいろいろあると感じました。

派遣先で垣間見た、パートやアルバイトの方はスポットバイトに比べればもちろん待遇はマシですが、やはり安く使われてるな…という思いを抱きました。

非正規の世界に慣れると、有休休暇とか手当とかボーナスといったものが遠い夢の世界の話のように思えます。
それに加えてスポットバイトでは人間関係も希薄になりがち。
(それが気楽、という側面もありますが)

多様な生き方が可能な現代。
いろんな考え方があることは知っています。
しかし、よほど能力に自信がある人以外は、まずは福利厚生の整った会社の正社員を目指すことが正解かなと。

そのうえで、正社員という恵まれた身分でいる間に自分の能力を磨き(あるいはお金をためて)、独立するなり、転職するなり、FIREするなり、好きな道を選ぶ。
それが普通の能力の人間にとっては、安全な道ではないでしょうか。
もちろん実力があって、腕一本で生きていける人はこの限りではありません。

1年間、いろいろやった割に面白みのない結論に達しましたが・・・。
それほどまでに正社員と非正規の間に横たわる溝は深く、埋めがたいものがありました。
昔に比べれば、非正規の立場は改善されたのかもしれませんが、しかしやはり全く待遇が違います。
それだけは自信をもって言い切れます。

で、私はこれからどうするか。
気が向けば、これからもスポットバイトに申し込むかもしれません。
しかし、よほど心惹かれる仕事でない限り、もう長期で働くことはないと思います。

体力的にも年齢的にも、正社員になってそれに見合うだけの負荷をかけて働くことはできないでしょうし、需要もないでしょう。
かといって、まとまった時間を消費しつつ、搾取されていると感じながら働き続けるのもつらい。
それぐらいならつつましやかに、工夫して節約しながら、残りの人生を大切に生きたいと思っています。

しばらくするとまた意見が変わっているかもしれません。
が、人間なんてそんなもん、ということで。

本日の写真:10月桜(らしい)
確実に春が近づいてきています。

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