真夜中になにかが起こる【詩】
本日の夜中になにかが起こりますのでお気を付けください
と云う書置きがあったがなんのことであろう。
そもそも誰が書いたのやら皆目わからぬ。
わからぬでは困るのである。
さすがに私も、猫もお手上げである。
(猫は嫌いだ)
であるがそこはわたし人間であるからして想像力を働かせてみた。
(猫は嫌いだ)
家人が私を脅迫しているのだ。家人とは私よりも猫が好きな人のことである。困ったことである。困ったことだらけで困るのである。これ以上困りごとばかりでは気が治まらないのである。そうなるとますます猫のことが嫌いになるのである。もうちょっとなんとかならないものか、ダイニングメッセージを遺したい気になるのはいけない兆候である。
それにしてももそっとしている猫である。
夜中まで起きるのは別に苦ではないのだがこれでは映画を観たとしても気になってストーリーに集中できないではないか。
ところで家人はどこへ行ったのだろう。見当たらない。これこそいけない兆候ではないか。家にはわたしと猫しかいない。
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