Treat yourself

仕事で気を使うのも食事会で気を使うのも得意なあたしだけど、自分に気を使うことがとっても下手だと最近気がついた。

気遣いは想像力だと聞いたことがある。
仕事だったら、次の手順、次に起こりうることを想定して進んでいけばいい。
人への気遣いも、グラスが空いてないかとか、プレゼントはこういうのが好きかなとか想像するのは楽しい。

自分への気遣いは難しい。
そう考えて理由を考えていくと、「自分の好きなことが分かっていない」ことにたどり着いた。
自分と向き合ってこず、我慢して、人に気を遣うのを美徳としてきたあたし。
だけど実は、自分が何が好きなのか、何をしたいのか全く分かってなかった。

納得のいくひとり暮らしを初めて８ヶ月経つ。
そして、段々と自分のことが分かってきた。
・トライアンドエラーのエラーが苦手（なるべく失敗したくない）
・寒いのに暖房を我慢しがち
・お風呂が大好き
・インテリアが好き
・買いたいけど甘いものはそんなにいらない
・フルーツ好き、大好き
・お酒はそんなに飲まなくていい（これは世紀の大発見）
・怖いこと、バイオレンス、心が痛くなることが嫌い
・照明は間接照明でいい
・ひとりの生活楽しくなってきた
・朝焼け、夕焼け、お月さまが好き、空を見るのが好き

自分のことがわかると自分のご機嫌も取りやすい。
自分のこと、わかりたくなかったのかもしれない。
知らないでなんとなく過ごしていれば楽しくいられるし。
かといって、今、自分のことを知りたくなって、知り始めたわけではない。
単なる偶然。
ひとりで暮らし始めて、Youtubeでヨガを始め、そこから派生していった感じ。

この間、ぎっくり腰になりそう！どうしよう！とLINEがきた。
あたしは腰のプロなのでアドバイスしてたら、「最近、腰痛くないからな〜」って言ったら、「毎日ヨガやってるから可動域広がったんじゃない？」って言われた。
そんなこと微塵も思ってなかったからびっくりした。

可動域のように、そんな風に、自分の心の中が広がって、自分を知りたくなったのかもしれないな。

アラフィフのあたし。
こんな年齢になって、自分の何が好きかわからないなんて思わなかった。
自分の好きがある人にはいまだに憧れるし、素敵だと思う。
そうなりたいなって思う。
でも、憧れてばっかりじゃつまらないから、とりあえず分かった自分の好きをやってみようと思う。
フルーツ好きなんて、やってみること何もないんだけど、トライアンドエラーのエラー嫌いの練習としてフルーツを買ってみる。
酸っぱいかもしれない、美味しくないかもしれないし、甘いかもしれないし、すっごく美味しいかもしれない。
それを自分の経験として落とし込みたい。

小さな小さな冒険だけど、やってみたいことがない今は小さな冒険を重ねていこう。