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今、この瞬間のわが子は一瞬で通り過ぎていく

息子が産まれて、今まで以上に毎日が慌ただしくなった。


娘は女の子だからなのか、弟のお世話をしたくて「○○ちゃんがやる!」となんでも手伝おうとする。
まだ娘は2歳半なので、お手伝いをしたい気持ちはあってもできることは限られてしまう。私が「これは○○ちゃんには難しいからママがやるね!」とお手伝いを断ると悔しくて泣いてしまったり、怒って拗ねてしまったり、息子のことより、娘への対応の方が大変だった。


息子が産まれる数週間前から、娘の様子が少し変わった。
抱っこを要求されることが多くなり、少しのことでも泣いたり、怒ったりするようになった。

保育園でも、お友達のおもちゃを取ってしまったり、泣くことが多かったり、いつもと様子が違うことを先生が教えてくれた。

「きっと、赤ちゃんがそろそろ産まれるのがわかって不安になっているんだと思います。なので、おうちでも気にかけてあげてくださいね。」と先生が言ってくれた。

そんなことがあってから、1週間後に息子が産まれた。
予定日より2週間早かった。よく上の子が赤ちゃんが産まれる日を当てると言うけれど、きっとそろそろ産まれるというのを本当にわかっていたのだろう。子どもってすごいな。

久しぶりに赤ちゃんのお世話をしていると、娘の時もこんな感じだったな、娘の時とはここが違うな、とか数年前を思い返してしまう。懐かしく思い、写真を見返したりもして。

赤ちゃんの頃はもちろん懐かしいのだが、つい最近の写真を見てはっとした。私が妊娠中、体調不良で自分のことに精一杯で余裕がない中でも娘はしっかり成長していたんだなと。1ヵ月ごとに顔つきが全然違う。

ついこの間まで赤ちゃんだと思っていた娘が、もうしっかり会話や意思疎通ができるようになった。面白いことをして笑わせてきたり、嫌なことがあると悔しがったり、自分であれがしたい、これが食べたい、今はこれをしたくない、など自分の意思をはっきり伝えることまでできる。

育児をしていると、時間に余裕もなく、毎日があっという間に過ぎていく。

そんな毎日でも、子どもたちは確実に成長している。
今、この瞬間のわが子は一瞬で通り過ぎていく。

育児をしていると、イライラしてしまうこともある、ひとりになりたいと思うこともある、思い通りにいかないこともたくさんある。

でもいつか、今、この瞬間のわが子を、懐かしく恋しく思う日が来るだろう。

少しでも後悔しないように、子どもたちとは全力で向き合っていきたい。


#子どもに教えられたこと

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