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今の私のコミュニケーションに対する考え方

 超人見知りの私が、1日中人を相手に仕事をしている。

 理学療法士になってから、沢山の患者さんと関わってきた。
何人も亡くなってしまったし、その前日まで病室に伺っていた。
「患者こそ師」と、先輩は言う。私は沢山の患者さんの気持ちを預かって、今日も明日も仕事をしているのだと思う。

 患者さんも医療者もドキュメンタリーのように良い人ばかりではない。
病気になると、心も病む。時々、患者さんにも医療者にも、鬼滅の刃の「鬼」状態になっている人がいる。辛かったり、そのような人の近くにずっといたりすると、そうなってしまうのだと思う。もちろん私も患者さんに当たられたり他の医療者に八つ当たりされたりすると、いつの間にか鬼状態になっている。

 そんな、病院という特殊な環境の中で、コミュニケーションをとる時に気をつけていることがある。先輩から教えてもらったことばかりだけど。
みんな人の心を持った人間だということを忘れないこと。
出来るだけ相手を嫌いにならないこと。
嫌いになった瞬間、相手に伝わるということ。
私たちは、誰かにとって、その人の人生で最後に出会う人になるかもしれないということ。

 まだまだ知識も技術もコミュニケーション能力も全部満足でないが、5年目にはこう思っていたよということを残すための記録。

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