真面目からの逃亡
少し前の話になるが。
やってやった。
私は先日、完全にやってやった。
ここ数日、いや数週間、
数ヶ月の全てに嫌気がさし、
いい大人でいることから逃亡した。
と、言っても
仕事を1時間半早退し、好きな本を買い、
ずっと行きたかった珈琲屋さんで
ずっと食べてみたかったスイーツを食べ、
少し大きめのコーヒーを飲み、スマホをオフにして
閉店までただただ本を読んだだけだ。
完全にやってやったというには
地味すぎるだろうか。
毎日真面目に仕事をこなし、
仕事が終われば、感染症対策のため
人混みは避け、買い物もそこそこに直近する。
そもそも私が帰る頃にも開いているのは
スーパーかコンビニくらいだ。
こんな生活に先日のような時間を差し込むのは
とても贅沢だった。
褒められた行動ではないとは思うが、
あの数時間は今の私にとって必要なものだった。
そのくらい全てに対し息が詰まっていた。
もう自分で言ってしまうが、
自由に生きているように見せかけて、
実は根はとても真面目なのだ。
何やら放置してみるも、やらねばならぬことが頭をちらつく。
真面目に生きない方が負担なのだ。
そんな真面目からの逃亡と回帰を繰り返す。
それが大人なのかもしれない。
これを理解してくださる大人の方は多いのではないだろうか。
少し逃亡しただけで「やってやった」と思える私はコスパがいい。
次はいつやってやろうか。
そう思いながら、今日も真面目に働く。
そんな私のコーヒー時間。
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